私は今とても嬉しい
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「あれ?お兄さん1人?」
「私たちと回らない?」
すぐ後ろから聞こえてきた女たちの声。
よくある逆ナンってやつか。
おいおい、とんだ肉食系女子だな…。
うんざりしながら振り向いた。
「え〜?お姉さんたちとー?」
「そうそ。せっかくなんだから楽しもうよ!」
「1人なんてもったいないって!」
そこにいたのは明らかに頭足りてなさそうな女2人と、さらに頭が足りてなさそうな…。
…は?
ファイ!?!?
わざとらしく手を頭の後ろに持っていって照れているファイの胸に手を当てて、女たちはファイに絡んでいる。
「えー?どうしようかなぁ。オレ今探してる人がいるんだよねー」
「もう、そんな人ほっとこうよ〜」
「どうせこの人混みじゃ見つからないよ」
そう。…私は怒っています。
なんだかその場所にいたくなくて今度こそ足早にその場を離れた。
「はぁ…」
あー、めんどくさいなぁ。
奴がモテるのは今に始まったことじゃない。
あんなのは想定の範囲内だ。
そのはずなんだけど…。
「おい!白まんじゅう!俺のお好み焼きを食うんじゃねぇよ!」
「黒りんケチ〜!」
「モコナ。おれのじゃがバター食べるか?」
「小狼やっさしーい!どっかの黒ぴーとは大違い〜」
「あんだと!こら!」
どっかから聞こえてきたいつもの賑やかなやりとり。またモコナと黒鋼はお好み焼きでバトルしてるのかな。
目の前のわいわいした仲間の声が右から左へと流れていく。2人と1モコナはこちらに気づきそうにもない。
普通に声をかければいいだけ。
たまたま会ったし、合流すればいいじゃない。
少し離れた彼らを見ながら、何故か自分に言い聞かせるように思う。
せっかくファイと2人で行ってきなって言ってもらった手前、1人でどうしたのってなるだろうけど。あいつはかわいい女の子たちにデレデレしながら今頃かき氷でも食べてるんだろう。
そうは思っても、なんだか足が動かない。
わかっている。ただの嫉妬だ。
ファイは言ってたじゃないか、人を探してるって。それは私のことだろう。彼が本当にあの女の子たちについていったなんて思っていない。
そして、小狼たちの喧騒と自分の惨めさを比べて卑屈になっているだけなのだ。ファイと逸れて寂しい想いをしたんだなんて言いたくない。
…私は…。怒ってるんじゃない。
寂しいだけ。
自覚した気持ちを素直に認めれば、すんなりと体は動いた。
ファイが見つけられないなら小狼と黒鋼とモコナと回ろう。
そう思って一歩を踏み出した。
「私たちと回らない?」
すぐ後ろから聞こえてきた女たちの声。
よくある逆ナンってやつか。
おいおい、とんだ肉食系女子だな…。
うんざりしながら振り向いた。
「え〜?お姉さんたちとー?」
「そうそ。せっかくなんだから楽しもうよ!」
「1人なんてもったいないって!」
そこにいたのは明らかに頭足りてなさそうな女2人と、さらに頭が足りてなさそうな…。
…は?
ファイ!?!?
わざとらしく手を頭の後ろに持っていって照れているファイの胸に手を当てて、女たちはファイに絡んでいる。
「えー?どうしようかなぁ。オレ今探してる人がいるんだよねー」
「もう、そんな人ほっとこうよ〜」
「どうせこの人混みじゃ見つからないよ」
そう。…私は怒っています。
なんだかその場所にいたくなくて今度こそ足早にその場を離れた。
「はぁ…」
あー、めんどくさいなぁ。
奴がモテるのは今に始まったことじゃない。
あんなのは想定の範囲内だ。
そのはずなんだけど…。
「おい!白まんじゅう!俺のお好み焼きを食うんじゃねぇよ!」
「黒りんケチ〜!」
「モコナ。おれのじゃがバター食べるか?」
「小狼やっさしーい!どっかの黒ぴーとは大違い〜」
「あんだと!こら!」
どっかから聞こえてきたいつもの賑やかなやりとり。またモコナと黒鋼はお好み焼きでバトルしてるのかな。
目の前のわいわいした仲間の声が右から左へと流れていく。2人と1モコナはこちらに気づきそうにもない。
普通に声をかければいいだけ。
たまたま会ったし、合流すればいいじゃない。
少し離れた彼らを見ながら、何故か自分に言い聞かせるように思う。
せっかくファイと2人で行ってきなって言ってもらった手前、1人でどうしたのってなるだろうけど。あいつはかわいい女の子たちにデレデレしながら今頃かき氷でも食べてるんだろう。
そうは思っても、なんだか足が動かない。
わかっている。ただの嫉妬だ。
ファイは言ってたじゃないか、人を探してるって。それは私のことだろう。彼が本当にあの女の子たちについていったなんて思っていない。
そして、小狼たちの喧騒と自分の惨めさを比べて卑屈になっているだけなのだ。ファイと逸れて寂しい想いをしたんだなんて言いたくない。
…私は…。怒ってるんじゃない。
寂しいだけ。
自覚した気持ちを素直に認めれば、すんなりと体は動いた。
ファイが見つけられないなら小狼と黒鋼とモコナと回ろう。
そう思って一歩を踏み出した。