私は今とても嬉しい
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「あれぇ?お姉さん1人?」
聞き慣れたムカつくへらへらした声。
「オレと回らない?」
後ろ手に取られた手はいつもの感触。
振り向けば、綺麗な金糸が目に入った。
「も〜、蓮たんどこ行ってたの〜?めーっちゃ探したよぉ」
ゆるゆるの笑顔はいつも通りだけど、その顔は汗がつたっていた。握られた手も彼にしては高い体温。
「…ファイこそ。女の子に囲まれて嬉しそうだったじゃない」
私を必死に探してくれてたんだろう。
そんなのは彼を一目見ればわかる。
なのに、口から出た言葉は全く可愛げがなかった。
「…あっちゃぁ。見られてたの?あっ、ていうか、その時に声かけてくれればよかったのにー。振りほどくの大変だったんだよ?」
「ぷっ」
思い出したのか、口を窄めてげっそりしたファイを見て思わず吹き出した。
「なあに?蓮たん。もしかしてやきも…いたっ!」
「あーあ!ワタシ1人ですんごい寂しかったなぁ〜〜」
スネに蹴りを入れて腕を絡ませる。
わざとらしく大きい声で主張すれば折れてくれるのはいつだって彼のほう。
「ふふふ。はいはーい。なにをご所望ですかー?お嬢さま」
「あれかなー」
射的の方を指差し、グイグイと彼を引っ張っていく。
私は今とても嬉しい。
「黒さまたちとなんて行かせないよ」
「え?なんか言った?」
「ううん。なんでもな〜い」
聞き慣れたムカつくへらへらした声。
「オレと回らない?」
後ろ手に取られた手はいつもの感触。
振り向けば、綺麗な金糸が目に入った。
「も〜、蓮たんどこ行ってたの〜?めーっちゃ探したよぉ」
ゆるゆるの笑顔はいつも通りだけど、その顔は汗がつたっていた。握られた手も彼にしては高い体温。
「…ファイこそ。女の子に囲まれて嬉しそうだったじゃない」
私を必死に探してくれてたんだろう。
そんなのは彼を一目見ればわかる。
なのに、口から出た言葉は全く可愛げがなかった。
「…あっちゃぁ。見られてたの?あっ、ていうか、その時に声かけてくれればよかったのにー。振りほどくの大変だったんだよ?」
「ぷっ」
思い出したのか、口を窄めてげっそりしたファイを見て思わず吹き出した。
「なあに?蓮たん。もしかしてやきも…いたっ!」
「あーあ!ワタシ1人ですんごい寂しかったなぁ〜〜」
スネに蹴りを入れて腕を絡ませる。
わざとらしく大きい声で主張すれば折れてくれるのはいつだって彼のほう。
「ふふふ。はいはーい。なにをご所望ですかー?お嬢さま」
「あれかなー」
射的の方を指差し、グイグイと彼を引っ張っていく。
私は今とても嬉しい。
「黒さまたちとなんて行かせないよ」
「え?なんか言った?」
「ううん。なんでもな〜い」