◆見えない愛など意味は無い
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少女は誰も信じられない
「なぁ、どうして避けるんだよ。」
『避けていません。』
「嘘だ。絶対避けてる。」
こんな話をすることになったのは、鉢屋が美夜を探して、やっと捕まえることができたからである。
初めは、美夜に良い印象は持っていなかった。
そもそも、鈴音ことも気に入っていなかったからだ。
その理由はいろいろあるが、一番の理由は、自分の変装が簡単に見破られてしまってつまらないからだった。
だから最初は避けていたのだが、美夜と会ってみれば悪い奴でないことはすぐにわかった。
それに自分の変装に面白いほど驚いてくれるものだから、それから美夜のことをよく構うようになっていた。
「なぁ、俺何か悪いことしたか?」
それなのに、何度会いに行ってもすぐにどこかに行こうとする。
話していても、なるべく顔を合わせないようにしている。
「それとも何だ。お前は皆嫌いなのか。」
ー美夜はあまり見かけない
鉢屋が美夜について尋ねてみれば、そんなことばかり言われた。
人によっては、くの一でさえ会わない人もいるという。
『違います。』
「なら何で避けるんだ。」
『・・・・。』
美夜は、なかなか自分の思っていることを話さない。
何としても聞き出そうと、鉢屋は美夜に迫る。
そしてやっと、少女は口を開いた。
『だって、嫌でしょう?』
「え?」
『私とは会いたくもない。皆さんそう思っているはずです。』
「そんなことっ。」
そこで思い出した。
自分も最初は美夜のことを嫌っていたことに。
何も知らないのに嫌い、初めて知り合った時には嫌悪の顔まで見せたのだ。
その後で笑顔を見せたところで、信じられるものだろうか。
それで今更仲良くしろだなんて、勝手なことだ。
『だから、無理に会いに来なくても良いです。』
あぁ
最初に避けていたのは自分じゃないか・・・。
「無理なんかしてない。俺は会いたいから会いに来てるんだ!!」
今更かもしれないけれど、何とか信じてもらおうと、熱心に語る。
「お前が信じてくれるまで、何度だって会いに来てやる。いいか、絶対逃げるなよ!約束だからな!!!」
『私は、一人でも大丈夫ですから。』
「俺は嫌なんだよ!!」
自分の気持ちを信じて欲しくて。
鉢屋はひたすら叫んだ。
それでもまだ、少女に想いは届かない。
「お前を、独りにしてやるもんか。」
「なぁ、どうして避けるんだよ。」
『避けていません。』
「嘘だ。絶対避けてる。」
こんな話をすることになったのは、鉢屋が美夜を探して、やっと捕まえることができたからである。
初めは、美夜に良い印象は持っていなかった。
そもそも、鈴音ことも気に入っていなかったからだ。
その理由はいろいろあるが、一番の理由は、自分の変装が簡単に見破られてしまってつまらないからだった。
だから最初は避けていたのだが、美夜と会ってみれば悪い奴でないことはすぐにわかった。
それに自分の変装に面白いほど驚いてくれるものだから、それから美夜のことをよく構うようになっていた。
「なぁ、俺何か悪いことしたか?」
それなのに、何度会いに行ってもすぐにどこかに行こうとする。
話していても、なるべく顔を合わせないようにしている。
「それとも何だ。お前は皆嫌いなのか。」
ー美夜はあまり見かけない
鉢屋が美夜について尋ねてみれば、そんなことばかり言われた。
人によっては、くの一でさえ会わない人もいるという。
『違います。』
「なら何で避けるんだ。」
『・・・・。』
美夜は、なかなか自分の思っていることを話さない。
何としても聞き出そうと、鉢屋は美夜に迫る。
そしてやっと、少女は口を開いた。
『だって、嫌でしょう?』
「え?」
『私とは会いたくもない。皆さんそう思っているはずです。』
「そんなことっ。」
そこで思い出した。
自分も最初は美夜のことを嫌っていたことに。
何も知らないのに嫌い、初めて知り合った時には嫌悪の顔まで見せたのだ。
その後で笑顔を見せたところで、信じられるものだろうか。
それで今更仲良くしろだなんて、勝手なことだ。
『だから、無理に会いに来なくても良いです。』
あぁ
最初に避けていたのは自分じゃないか・・・。
「無理なんかしてない。俺は会いたいから会いに来てるんだ!!」
今更かもしれないけれど、何とか信じてもらおうと、熱心に語る。
「お前が信じてくれるまで、何度だって会いに来てやる。いいか、絶対逃げるなよ!約束だからな!!!」
『私は、一人でも大丈夫ですから。』
「俺は嫌なんだよ!!」
自分の気持ちを信じて欲しくて。
鉢屋はひたすら叫んだ。
それでもまだ、少女に想いは届かない。
「お前を、独りにしてやるもんか。」