◆月の姫君
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食満「おー、鈴音。お前用の新しい机が完成したぞ。ためしに使ってみてくれないか。」
『わぁ!嬉しいです。最近、使い難くなってきたところなんですよ!』
食満に誘われてやってきたのは用具倉庫。
ちなみに、鈴音はすでにしんべヱ達と同じぐらいの大きさになっていた。
『すごく調度いい感じです。これ、本当に頂いていいんですか?』
平太「うん。遠慮しないで。」
喜三太「実はきり丸から聞いてたんだ。机が小さくなってきてるみたいって。ね?しんべヱ。」
しんべヱ「そうそう。喜んでもらえて良かったー。」
『いつも申し訳ないです。でも、ありがとうございます。助かります。』
食満「他に何か使い難くなってるのがあったら言えよ?作ってやるから。」
『いっいいですよ!大変でしょうし、もう結構不便も少なくなりましたから。』
用具委員は以前から鈴音にいろいろな物を作ってくれていた。机に座布団に筆まで。
そもそもの始まりは、仙蔵が食満に着物について話を持ちかけてからなのだが。
大きさが変化するたびに新しい物を用意してくれていて、これまでだいぶお世話になってしまっていた。
平太「そろそろ作ることがなくなるのかと思うとなんだか寂しい・・・。」
富松「そうだな。今までが作りすぎたぐらいだけどよ。」
しんべヱ「食満先輩は特にはりきっていっぱい作ってましたもんね。」
食満「だ、だって作り始めたらなんか思ってたよりも面白くなってきちまったからさ。」
普通よりも小さい物を作ることなんて滅多になかったし、何より完成した時が感動するしで、食満はいつの間にかその作業に夢中になっていた。
筆の完成度やそれを使っている彼女の姿を時々思い返してしまうほどである。
食満「何か作ってやるたびに喜んでくれるからさ、ついつい作っちまったんだよなぁ。」
富松「・・・ん?待てよ。この調子だともしかしたら、このままどんどん大きくなって学園よりも大きくなったりするんじゃ!」
『ええ!?あ、ありえなくはないですけど、まさかそんな。』
みるみるうちに青ざめていく富松の言葉に、鈴音も不安になってくる。
食満「落ち着けってお前ら。まだそうなるって決まったんじゃねぇんだし、きっと俺達と同じぐらいで止まるって。な?」
しんべヱ「大丈夫、大丈夫。」
『う・・・うん。そうだよね。』
皆の言葉で落ち着いた鈴音だったが、富松は聞こえていなかったらしい。
ただ一人で唸りながら悩み苦しんでいた。
そして何かふっきれたような顔をしたかと思えば、鈴音に向き直る。
富松「たとえ鈴音がどんなことになっても、俺が責任を取りますから!」
あまりにも唐突なその言葉に、周りが静まりかえる。
言い切った本人はといえば、間を置いてハッとしたように慌てふためいた。
富松「あっいやその、すみませんでした!俺、仕事に戻ります!」
富松は猛スピードで準備をしたかと思えば、作業をしていた持ち場へと即座に戻ってしまった。
『よくわかりませんでしたが、お礼を言っておくべきだったんでしょうか?』
平太「富松先輩はちょっと考えすぎることがあるので、気にしないであげてください。」
しんべヱ「だけど、一体どこまで妄想したんだろう。富松先輩。」
『わぁ!嬉しいです。最近、使い難くなってきたところなんですよ!』
食満に誘われてやってきたのは用具倉庫。
ちなみに、鈴音はすでにしんべヱ達と同じぐらいの大きさになっていた。
『すごく調度いい感じです。これ、本当に頂いていいんですか?』
平太「うん。遠慮しないで。」
喜三太「実はきり丸から聞いてたんだ。机が小さくなってきてるみたいって。ね?しんべヱ。」
しんべヱ「そうそう。喜んでもらえて良かったー。」
『いつも申し訳ないです。でも、ありがとうございます。助かります。』
食満「他に何か使い難くなってるのがあったら言えよ?作ってやるから。」
『いっいいですよ!大変でしょうし、もう結構不便も少なくなりましたから。』
用具委員は以前から鈴音にいろいろな物を作ってくれていた。机に座布団に筆まで。
そもそもの始まりは、仙蔵が食満に着物について話を持ちかけてからなのだが。
大きさが変化するたびに新しい物を用意してくれていて、これまでだいぶお世話になってしまっていた。
平太「そろそろ作ることがなくなるのかと思うとなんだか寂しい・・・。」
富松「そうだな。今までが作りすぎたぐらいだけどよ。」
しんべヱ「食満先輩は特にはりきっていっぱい作ってましたもんね。」
食満「だ、だって作り始めたらなんか思ってたよりも面白くなってきちまったからさ。」
普通よりも小さい物を作ることなんて滅多になかったし、何より完成した時が感動するしで、食満はいつの間にかその作業に夢中になっていた。
筆の完成度やそれを使っている彼女の姿を時々思い返してしまうほどである。
食満「何か作ってやるたびに喜んでくれるからさ、ついつい作っちまったんだよなぁ。」
富松「・・・ん?待てよ。この調子だともしかしたら、このままどんどん大きくなって学園よりも大きくなったりするんじゃ!」
『ええ!?あ、ありえなくはないですけど、まさかそんな。』
みるみるうちに青ざめていく富松の言葉に、鈴音も不安になってくる。
食満「落ち着けってお前ら。まだそうなるって決まったんじゃねぇんだし、きっと俺達と同じぐらいで止まるって。な?」
しんべヱ「大丈夫、大丈夫。」
『う・・・うん。そうだよね。』
皆の言葉で落ち着いた鈴音だったが、富松は聞こえていなかったらしい。
ただ一人で唸りながら悩み苦しんでいた。
そして何かふっきれたような顔をしたかと思えば、鈴音に向き直る。
富松「たとえ鈴音がどんなことになっても、俺が責任を取りますから!」
あまりにも唐突なその言葉に、周りが静まりかえる。
言い切った本人はといえば、間を置いてハッとしたように慌てふためいた。
富松「あっいやその、すみませんでした!俺、仕事に戻ります!」
富松は猛スピードで準備をしたかと思えば、作業をしていた持ち場へと即座に戻ってしまった。
『よくわかりませんでしたが、お礼を言っておくべきだったんでしょうか?』
平太「富松先輩はちょっと考えすぎることがあるので、気にしないであげてください。」
しんべヱ「だけど、一体どこまで妄想したんだろう。富松先輩。」