◆月の姫君
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小平太「ほーら楽しいだろう!」
三之助「せ、先輩。そろそろやめてあげた方がいいんじゃ?」
体育委員会の集まりで来た金吾が目にしたのは、七松小平太にお手玉にされている鈴音だった。
だいぶ回されたらしく、お手玉が終わると小平太の手の上で座り込んだ。
滝夜叉丸「すまないな。先輩も、お前に会えて興奮してしまったのだ。」
四郎兵衛「大丈夫?」
『視界が・・・ぐるぐるしてます。』
小平太「そうかそうか!」
悪びれた様子もなくワハハと笑う小平太にムッとしたのか、鈴音はぐらつく体で小平太にデコピンをした。
小平太「うおっ!?」
体は小さいのに思いのほか強かった衝撃にビックリした小平太は、うっかり手を広げてしまう。
手の上に乗っていた鈴音が落ちそうになったが、滝夜叉丸が慌てて受け止めたことで事なきを得た。
四郎兵衛「よ、良かったぁ。無事で。」
『落ちるかと思いました・・・。ありがとうございます、滝夜叉丸さん。』
滝夜叉丸「私にかかればこれぐらい簡単だとも。いつでも頼ってくれたまえ。」
小平太「いやーすまんすまん。まさかこれほどの力があるとは思わなくてな!しかし今の大きさであの力なら、成長するのが楽しみだなぁ!」
相変わらず反省の色が見えない小平太に、鈴音は呆れたようなため息をつく。
落下未遂はこちらも悪いとはいえ、ここまで明るく振舞われると、もはや愛嬌があるように見えてきて怒る気も失せたのだった。
滝夜叉丸「それにしても、こうして手にとってみると改めて小ささを実感するものだな・・・。」
四郎兵衛「え?そうなんですか。」
三之助「じゃあ次、俺持ちたいです。」
金吾「ちょっと先輩、物扱いしないでくださいよ?」
今日はいつもと違って、平和な体育委員会だった。
本来ならすでにランニングが始まっている頃なのだが、鈴音と出くわしたことで小平太の気が思いっきりそれていたのだ。
うっすらとそのことを思い出したメンバーもいたのだが、あえて口にしなかった。
いずれにせよ、もう少ししたら結局始まってしまったのだが。
三之助「じゃあ、委員会が始まるし俺が彼女を送りましょうか?」
金吾「先輩は絶対道に迷っちゃうじゃないですか。」
小平太「一緒でいいじゃないか。」
金吾「よくありませんよぉ!」
委員会の活動に鈴音を巻き込む訳にもいかず、学級委員長委員会に送り届けることにする。
非常に厳しい委員会活動が始まるのと同様に、せっかく接する機会のない鈴音と別れるのを残念に思う一同。
しかし今後、彼女を気に入った委員長がことあるごとに委員会に連れて来てこようとしてしまうことになるのだが、それはまだ知る由も無い。
三之助「せ、先輩。そろそろやめてあげた方がいいんじゃ?」
体育委員会の集まりで来た金吾が目にしたのは、七松小平太にお手玉にされている鈴音だった。
だいぶ回されたらしく、お手玉が終わると小平太の手の上で座り込んだ。
滝夜叉丸「すまないな。先輩も、お前に会えて興奮してしまったのだ。」
四郎兵衛「大丈夫?」
『視界が・・・ぐるぐるしてます。』
小平太「そうかそうか!」
悪びれた様子もなくワハハと笑う小平太にムッとしたのか、鈴音はぐらつく体で小平太にデコピンをした。
小平太「うおっ!?」
体は小さいのに思いのほか強かった衝撃にビックリした小平太は、うっかり手を広げてしまう。
手の上に乗っていた鈴音が落ちそうになったが、滝夜叉丸が慌てて受け止めたことで事なきを得た。
四郎兵衛「よ、良かったぁ。無事で。」
『落ちるかと思いました・・・。ありがとうございます、滝夜叉丸さん。』
滝夜叉丸「私にかかればこれぐらい簡単だとも。いつでも頼ってくれたまえ。」
小平太「いやーすまんすまん。まさかこれほどの力があるとは思わなくてな!しかし今の大きさであの力なら、成長するのが楽しみだなぁ!」
相変わらず反省の色が見えない小平太に、鈴音は呆れたようなため息をつく。
落下未遂はこちらも悪いとはいえ、ここまで明るく振舞われると、もはや愛嬌があるように見えてきて怒る気も失せたのだった。
滝夜叉丸「それにしても、こうして手にとってみると改めて小ささを実感するものだな・・・。」
四郎兵衛「え?そうなんですか。」
三之助「じゃあ次、俺持ちたいです。」
金吾「ちょっと先輩、物扱いしないでくださいよ?」
今日はいつもと違って、平和な体育委員会だった。
本来ならすでにランニングが始まっている頃なのだが、鈴音と出くわしたことで小平太の気が思いっきりそれていたのだ。
うっすらとそのことを思い出したメンバーもいたのだが、あえて口にしなかった。
いずれにせよ、もう少ししたら結局始まってしまったのだが。
三之助「じゃあ、委員会が始まるし俺が彼女を送りましょうか?」
金吾「先輩は絶対道に迷っちゃうじゃないですか。」
小平太「一緒でいいじゃないか。」
金吾「よくありませんよぉ!」
委員会の活動に鈴音を巻き込む訳にもいかず、学級委員長委員会に送り届けることにする。
非常に厳しい委員会活動が始まるのと同様に、せっかく接する機会のない鈴音と別れるのを残念に思う一同。
しかし今後、彼女を気に入った委員長がことあるごとに委員会に連れて来てこようとしてしまうことになるのだが、それはまだ知る由も無い。