◆月の姫君
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仙蔵「ふむ、これでいいだろう。完璧だ。」
立花仙蔵は満足そうに鈴音のことを見る。
鈴音は、いつもとは違って可憐な服に、顔には細やかな化粧がほどこされていた。
伝七「す、すごい。こんなに小さい顔に、ここまでちゃんとした化粧ができるなんて。」
兵太夫「鈴音ちゃん、綺麗になったよー!」
『そ、そうですか?』
作法委員会に化粧の練習のためにと呼ばれてきた鈴音は、されるがまま衣装選びやら化粧をされていた。
しかし、普段は生首フィギュアを相手に化粧をしていたのに対して、鈴音はあまりに小さい。
そんな鈴音の顔に化粧をするのは誰もが緊張ものだったが、される方の鈴音もガチガチだった。
『実際に自分の顔を見てないので、どうなってるのかわかりませんけど。』
仙蔵「心配は無用だ。たしかに手強かったが、この私が美しく仕上げてやったぞ。」
浦風「綺麗過ぎて、なんだかお人形さんみたいですよね。」
綾部「それって、生き生きしてないってこと?」
その瞬間、場の空気がピタッと止まった。
鈴音だけは状況をよくのみこめずに周りを見回す。
『生き生きしてない?』
伝七「そんなことないよ!生き生きしてて、かわいいって!ねぇ浦風先輩!」
浦風「うんうん!あ、綾部先輩!僕がお人形さんみたいって言ったのは彼女が小さいからであって・・・。」
綾部「そうかもしれないけど、元々の鈴音ちゃんは人に見えてたんだし、そういうことになるんじゃないの?」
綾部の言葉で不安そうに仙蔵と鈴音のことを見る後輩三人。
黙っていた仙蔵からは、何やら怪しいものが湧き上がっていた。
仙蔵「ふふ、いいだろう。それならば今度は誰もが【人形】ではなく【美女】だと絶賛する出来栄えにしてやろう!!」
たしかに細かい作業の練習に鈴音はピッタリだったかもしれないが、鈴音に興味を持っていた仙蔵が彼女と干渉するための言い訳であったりもした。
だが今は違う。
仙蔵からは、情熱とは言い難いほど燃え上がった闘争心がたしかに見てとれたのだった。
伝七「うわああ、なんだかいつもよりすごい気迫ですよ浦風先輩!」
『えっと、私のせいなんでしょうか。』
浦風「いや、君のせいじゃない!僕の予習が足りなかったせいだ!!もっと今日のことを予習をしておけば良かった!」
兵太夫「また予習してたんですか、浦風先輩。」
綾部「僕としては、着飾らなくても十分かわいいんじゃないかなと思うんだけどねぇ。」
伝七「そう言われちゃうと、なんとも言えなくなっちゃいますよ・・・。」
立花仙蔵は満足そうに鈴音のことを見る。
鈴音は、いつもとは違って可憐な服に、顔には細やかな化粧がほどこされていた。
伝七「す、すごい。こんなに小さい顔に、ここまでちゃんとした化粧ができるなんて。」
兵太夫「鈴音ちゃん、綺麗になったよー!」
『そ、そうですか?』
作法委員会に化粧の練習のためにと呼ばれてきた鈴音は、されるがまま衣装選びやら化粧をされていた。
しかし、普段は生首フィギュアを相手に化粧をしていたのに対して、鈴音はあまりに小さい。
そんな鈴音の顔に化粧をするのは誰もが緊張ものだったが、される方の鈴音もガチガチだった。
『実際に自分の顔を見てないので、どうなってるのかわかりませんけど。』
仙蔵「心配は無用だ。たしかに手強かったが、この私が美しく仕上げてやったぞ。」
浦風「綺麗過ぎて、なんだかお人形さんみたいですよね。」
綾部「それって、生き生きしてないってこと?」
その瞬間、場の空気がピタッと止まった。
鈴音だけは状況をよくのみこめずに周りを見回す。
『生き生きしてない?』
伝七「そんなことないよ!生き生きしてて、かわいいって!ねぇ浦風先輩!」
浦風「うんうん!あ、綾部先輩!僕がお人形さんみたいって言ったのは彼女が小さいからであって・・・。」
綾部「そうかもしれないけど、元々の鈴音ちゃんは人に見えてたんだし、そういうことになるんじゃないの?」
綾部の言葉で不安そうに仙蔵と鈴音のことを見る後輩三人。
黙っていた仙蔵からは、何やら怪しいものが湧き上がっていた。
仙蔵「ふふ、いいだろう。それならば今度は誰もが【人形】ではなく【美女】だと絶賛する出来栄えにしてやろう!!」
たしかに細かい作業の練習に鈴音はピッタリだったかもしれないが、鈴音に興味を持っていた仙蔵が彼女と干渉するための言い訳であったりもした。
だが今は違う。
仙蔵からは、情熱とは言い難いほど燃え上がった闘争心がたしかに見てとれたのだった。
伝七「うわああ、なんだかいつもよりすごい気迫ですよ浦風先輩!」
『えっと、私のせいなんでしょうか。』
浦風「いや、君のせいじゃない!僕の予習が足りなかったせいだ!!もっと今日のことを予習をしておけば良かった!」
兵太夫「また予習してたんですか、浦風先輩。」
綾部「僕としては、着飾らなくても十分かわいいんじゃないかなと思うんだけどねぇ。」
伝七「そう言われちゃうと、なんとも言えなくなっちゃいますよ・・・。」