◆見えない愛など意味は無い
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少女は誰かのことばかり考えている
森の奥深く、食満はついに美夜を見つけ出していた。
だが、少女が立っていた場所は足を踏みはずせば大怪我を負ってしまう危険な場所。
なんとかしてこちらに来させようと説得する食満だったが、少女は聞く耳を持たなかった。
『お願いですから来ないでくださいっ。もう、誰も不幸にしたくないんです!』
美夜は、じりじりと後へ下がろうとする。
「やめろ!お前は誰も不幸になんかしない!!だから、学園に戻るんだ!」
『私は呪われた子です。だからきっと誰かを不幸にします。鈴音さんにも迷惑をかけてしまいました。』
「お前は何もしてないじゃないか!!」
『それが駄目なんです。私は何もしていません。何も、良いことをしていないんです。』
「だったらこれからすれば良いだろう!?」
『できないんです!!迷惑をかけることしかできません!!だって、私は何もしてはいけないんです!』
美夜は昔から関わりを絶たれていた。何も触るな。何もするな。余計なことをするな。近づくな。
昔からかけられたその言葉が、自分は何もしてはいけないのだと体を縛る。
そして、黙っているだけの自分の存在価値を見出せずにいた。
「そんなことはない!!・・・俺は知ってる。お前が、誰も見てないところで頑張っているのを。」
食満は見たことがあった。
美夜が落し物を見つけて誰にも見やすい場所に置くことや、壊れたものを直していることを。
誰かがいるところで出来ない分、人知れず影から何かの役に立とうとしていた美夜を。
『そんな言葉聞きたくありません!!本当は私のことなんてどうでもいいのでしょう!?』
「そんなこと思ってねぇ!皆だって、お前のことが心配で探してるんだ!!」
『嘘です!私のような存在は迷惑なはずです!!学園に、いて欲しいわけがありません!!』
「そんなこと!」
『皆さん優しいから、私が必要だなんて嘘をつくんです!!我慢して私を学園にいさせてくれているんです!!』
まだ自分の言ってることを聞いてくれない美夜に、食満は怒鳴る。
「お前は俺達を悪人にする気か!!!」
その言葉に、美夜は驚いた。
『そんな、違います。そんなつもりじゃありません。』
「俺達を信じないのは、そういうことだ。俺達が裏じゃお前を嫌う性格の悪い奴だって言うのと同じなんだ!!」
『それは・・・。』
「なぁ、そうしたくないんなら俺を信じてくれ!俺達を信じてくれ!!」
『でも、私は。』
涙をためながら、まだ動かない美夜に食満はもう一度怒鳴る。
「信じろ!!そしたら、お前が信じられるほど【必要】だって言ってやる!!!」
思いはやっと通じたようだった。
美夜は泣きながら食満に抱きついた。
そして泣いては泣きつくして。
泣き終わった頃には、周りに笑顔が溢れていて、
美夜は、普通の少女となっていた。
〆
ーーーーーーー
蛇足。
リメイクという名の駄作感。
実はこっちが原作に近かったりしました。
長い上に2人主人公だったので省略したのが『嫌われ夢』。
各所の嫌われ系シリーズを見かけて、自分も書こうとしたけど、やっぱり愛されキャラにしたいという矛盾の話。
本当は話を伸ばして、順に消化した方が内容がもっとしっかりしたのでしょうか。
呪われ子は本来、白い髪とか赤目を想像したいのですが、忍たまは髪が紫とかあるので、あえて表現はやめました。
駄作だと言いつつ書くのはネタだけでも生きてくれることを信じたいからです。
こんな自己満足文ですが、読んでいただきありがとうございます。
森の奥深く、食満はついに美夜を見つけ出していた。
だが、少女が立っていた場所は足を踏みはずせば大怪我を負ってしまう危険な場所。
なんとかしてこちらに来させようと説得する食満だったが、少女は聞く耳を持たなかった。
『お願いですから来ないでくださいっ。もう、誰も不幸にしたくないんです!』
美夜は、じりじりと後へ下がろうとする。
「やめろ!お前は誰も不幸になんかしない!!だから、学園に戻るんだ!」
『私は呪われた子です。だからきっと誰かを不幸にします。鈴音さんにも迷惑をかけてしまいました。』
「お前は何もしてないじゃないか!!」
『それが駄目なんです。私は何もしていません。何も、良いことをしていないんです。』
「だったらこれからすれば良いだろう!?」
『できないんです!!迷惑をかけることしかできません!!だって、私は何もしてはいけないんです!』
美夜は昔から関わりを絶たれていた。何も触るな。何もするな。余計なことをするな。近づくな。
昔からかけられたその言葉が、自分は何もしてはいけないのだと体を縛る。
そして、黙っているだけの自分の存在価値を見出せずにいた。
「そんなことはない!!・・・俺は知ってる。お前が、誰も見てないところで頑張っているのを。」
食満は見たことがあった。
美夜が落し物を見つけて誰にも見やすい場所に置くことや、壊れたものを直していることを。
誰かがいるところで出来ない分、人知れず影から何かの役に立とうとしていた美夜を。
『そんな言葉聞きたくありません!!本当は私のことなんてどうでもいいのでしょう!?』
「そんなこと思ってねぇ!皆だって、お前のことが心配で探してるんだ!!」
『嘘です!私のような存在は迷惑なはずです!!学園に、いて欲しいわけがありません!!』
「そんなこと!」
『皆さん優しいから、私が必要だなんて嘘をつくんです!!我慢して私を学園にいさせてくれているんです!!』
まだ自分の言ってることを聞いてくれない美夜に、食満は怒鳴る。
「お前は俺達を悪人にする気か!!!」
その言葉に、美夜は驚いた。
『そんな、違います。そんなつもりじゃありません。』
「俺達を信じないのは、そういうことだ。俺達が裏じゃお前を嫌う性格の悪い奴だって言うのと同じなんだ!!」
『それは・・・。』
「なぁ、そうしたくないんなら俺を信じてくれ!俺達を信じてくれ!!」
『でも、私は。』
涙をためながら、まだ動かない美夜に食満はもう一度怒鳴る。
「信じろ!!そしたら、お前が信じられるほど【必要】だって言ってやる!!!」
思いはやっと通じたようだった。
美夜は泣きながら食満に抱きついた。
そして泣いては泣きつくして。
泣き終わった頃には、周りに笑顔が溢れていて、
美夜は、普通の少女となっていた。
〆
ーーーーーーー
蛇足。
リメイクという名の駄作感。
実はこっちが原作に近かったりしました。
長い上に2人主人公だったので省略したのが『嫌われ夢』。
各所の嫌われ系シリーズを見かけて、自分も書こうとしたけど、やっぱり愛されキャラにしたいという矛盾の話。
本当は話を伸ばして、順に消化した方が内容がもっとしっかりしたのでしょうか。
呪われ子は本来、白い髪とか赤目を想像したいのですが、忍たまは髪が紫とかあるので、あえて表現はやめました。
駄作だと言いつつ書くのはネタだけでも生きてくれることを信じたいからです。
こんな自己満足文ですが、読んでいただきありがとうございます。