◆見えない愛など意味は無い
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彼女は自分を大切にできない
『離せ!あの子を探しに行かないと!!』
美夜がいなくなったと聞いて、鈴音は慌てて探しに行こうとする。
「駄目です!あなたの怪我は深いんですから!!」
普段、美夜に付き添っているはずの鈴音がいなかったのは実習に行っていたからである。
今回の実習は厳しく、帰ってきた鈴音は重症を負っていた。
『だけど私が行かねば誰が行く!?あの子は私が預かっている子だ!』
「他の人に向かってもらってるよ、だから安心して。」
『他の奴らの手を借りる必要は無い!頼む、私に行かせてくれっ!』
鈴音は、自分のことは自分でやると聞かなかった。
『私は何もできていない。私はあの子のために何もしていないんだ。』
「そんなことないって!」
『私をこれ以上みじめにさせる気か!』
「今辛いのは、鈴音だけじゃない。」
そこに現れたのは、七松だった。
『小平太。』
「お前はいつも自分自身を咎めてばかりだ。少しは自分を慰めろ。」
『何を言って・・・。』
「それができないなら、せめて私に甘えろ!!」
七松は、叱りつけるように鈴音に言葉を投げかける。
鈴音はその言葉の意味を理解できずに反論する。
『美夜は何もしてない。なのに傷つけられてる。それをどうにかしなければならないんだ!!』
「わかってる。それは私達が何とかするから、お前は休んでくれ。お前だって、傷ついてるんだ。」
『私は、誰かに助けてもらう必要なんてない!』
「私はお前が好きなんだ!!!」
突然、何を言い出すのかと周りは思う。
「俺は、お前に注意されるのは少しも嫌じゃないんだ。構ってくれるのがすごく嬉しかった。」
七松は、後輩を連れまわすのを見かけられるたびに無理をさせるなと怒られていた。
力加減を忘れて物を壊したり、地面を掘り過ぎて怒られることもあった。
けれど、怒られなければ気づかなかったことは沢山ある。
言っても無駄だと呆れることも無く、乱暴者だと邪険にせず、何かと注意してくれた美夜に感謝していた。
「お前は、十分に誰かのために動いている。だけど苦しそうだ。」
隠そうとしているけれど七松はわかっていた。
これまで機会がなかったけれど、やっと伝えることができる。
「頼むから自分を大切にしてくれ。お前を好いてくれる奴は、沢山いるんだから。」
美夜を絶対に連れて帰ると約束し、七松は学園を飛び出した。
彼女に、笑ってもらうために。
『離せ!あの子を探しに行かないと!!』
美夜がいなくなったと聞いて、鈴音は慌てて探しに行こうとする。
「駄目です!あなたの怪我は深いんですから!!」
普段、美夜に付き添っているはずの鈴音がいなかったのは実習に行っていたからである。
今回の実習は厳しく、帰ってきた鈴音は重症を負っていた。
『だけど私が行かねば誰が行く!?あの子は私が預かっている子だ!』
「他の人に向かってもらってるよ、だから安心して。」
『他の奴らの手を借りる必要は無い!頼む、私に行かせてくれっ!』
鈴音は、自分のことは自分でやると聞かなかった。
『私は何もできていない。私はあの子のために何もしていないんだ。』
「そんなことないって!」
『私をこれ以上みじめにさせる気か!』
「今辛いのは、鈴音だけじゃない。」
そこに現れたのは、七松だった。
『小平太。』
「お前はいつも自分自身を咎めてばかりだ。少しは自分を慰めろ。」
『何を言って・・・。』
「それができないなら、せめて私に甘えろ!!」
七松は、叱りつけるように鈴音に言葉を投げかける。
鈴音はその言葉の意味を理解できずに反論する。
『美夜は何もしてない。なのに傷つけられてる。それをどうにかしなければならないんだ!!』
「わかってる。それは私達が何とかするから、お前は休んでくれ。お前だって、傷ついてるんだ。」
『私は、誰かに助けてもらう必要なんてない!』
「私はお前が好きなんだ!!!」
突然、何を言い出すのかと周りは思う。
「俺は、お前に注意されるのは少しも嫌じゃないんだ。構ってくれるのがすごく嬉しかった。」
七松は、後輩を連れまわすのを見かけられるたびに無理をさせるなと怒られていた。
力加減を忘れて物を壊したり、地面を掘り過ぎて怒られることもあった。
けれど、怒られなければ気づかなかったことは沢山ある。
言っても無駄だと呆れることも無く、乱暴者だと邪険にせず、何かと注意してくれた美夜に感謝していた。
「お前は、十分に誰かのために動いている。だけど苦しそうだ。」
隠そうとしているけれど七松はわかっていた。
これまで機会がなかったけれど、やっと伝えることができる。
「頼むから自分を大切にしてくれ。お前を好いてくれる奴は、沢山いるんだから。」
美夜を絶対に連れて帰ると約束し、七松は学園を飛び出した。
彼女に、笑ってもらうために。