落乱
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三木ヱ門「あの滝夜叉丸と付き合ってるって本当か!?」
三木ヱ門に声を掛けられたかと思えば、とてもじゃないが信じられないといった態度で問いただしてきた。
『えっと、一応。そのはずです。』
気迫に押されながら、スズネは気弱にそう答えた。
その返事の仕方に、三木ヱ門は不服そうにする。
三木ヱ門「何だよ、その【一応】っていうのは。やっぱり滝夜叉丸なんかと付き合ったのを後悔してたりするのか?」
『そんなことはないよ。ただ、あんまり実感がわかなくて。』
もちろん、スズネは滝夜叉丸のことが好きだ。
異常に自惚れているところはあるけれど、そんなところが愛らしい。
それに、本人の言うとおり顔も良いし成績も良くて憧れるし千輪の腕前やそれに対する愛情には惚れ惚れする。
だけどそんなにすごい滝夜叉丸から・・・あの超がつくほど自惚れ屋の滝夜叉丸から告白されるとは思わなかった。
そもそも直接出会ったことはなかったし、目立ったこともなかったのに。
『私のどこがよかったのかな。』
付き合ってくれと言われて自分も好きだから「うん」と答えてしまったけど、そういう大事なことを聞きそびれてしまっていた。
三木ヱ門「・・・本人のところにいけば嫌でもわかるさ。」
『どういうこと?』
三木ヱ門「いいから行ってみろって。前よりうざくなってるから。」
滝夜叉丸の居場所を聞かされて、多少無理やりに行かされることになった。
さて、無事に発見できて様子を見てみれば普段のように一年にグダグダと自分のことを語り続けてうんざりさせているようだ。
と、スズネは思ったのだが。
滝夜叉丸「美しいだろう?スズネのそんなところが好きでもう私はどうしたらいいのかと。」
『(私の話?)』
驚いたことに、滝夜叉丸自身ではなくスズネの話をしているようだ。
様子をうかがっていると、一年がスズネに気づいて近寄ってきた。
「助かったー!ちょっと代わりにここにいてください。最近はずっとスズネさんの話ですよ?付き合う前から話に付き合わされて大変でしたよ。」
『そ、そうなの?」
「はい。滝夜叉丸先輩ってば、らしくないほど悩んでて。とにかく、あとの滝夜叉丸先輩の相手お願いしましたよ。」
そう言って一年は走り去ってしまい、滝夜叉丸とスズネの二人が残される。
滝夜叉丸は話すのに夢中で、一年が去ったことやスズネが来ていることにまだ気づかない。
滝夜叉丸「愛しくて愛しくてたまらない。この私を悩ませるなんて罪深い女性だと思わないか?・・・って、スズネ!?」
やっと気づいて顔を真っ赤にする。
本人を目の前に惚気話をしていたのだから、仕方ない。
それを聞かされていた当人もなかなかに恥ずかしかったが。
そのときの滝夜叉丸の顔は、告白してきた時と同じぐらいに真っ赤だった。
滝夜叉丸「いつの間に、そこに?」
『ちょっと前に。それにしても、どおりで噂がいっきに広まってると思ったよ。』
あまりに人気が無いのもあって今まで滝夜叉丸が好きだということも付き合ったことも黙っていたのだが、滝夜叉丸があちこちで自慢していたようだ。
その自慢話が広まった結果、三木ヱ門のようにいろんな人から心配やら反対やらをされる羽目になったのだと知る。
滝夜叉丸「だ、駄目だったか?」
『ううん、すごく嬉しい。ありがとう。滝夜叉丸。』
大好きで憧れていた人が、こんなにも自分を愛して自慢してくれるのだ。
スズネはもっと自分に自信を持つことにした。
滝夜叉丸の、彼女として。
『滝夜叉丸も、私の自慢の彼氏だよ。』
〆
三木ヱ門に声を掛けられたかと思えば、とてもじゃないが信じられないといった態度で問いただしてきた。
『えっと、一応。そのはずです。』
気迫に押されながら、スズネは気弱にそう答えた。
その返事の仕方に、三木ヱ門は不服そうにする。
三木ヱ門「何だよ、その【一応】っていうのは。やっぱり滝夜叉丸なんかと付き合ったのを後悔してたりするのか?」
『そんなことはないよ。ただ、あんまり実感がわかなくて。』
もちろん、スズネは滝夜叉丸のことが好きだ。
異常に自惚れているところはあるけれど、そんなところが愛らしい。
それに、本人の言うとおり顔も良いし成績も良くて憧れるし千輪の腕前やそれに対する愛情には惚れ惚れする。
だけどそんなにすごい滝夜叉丸から・・・あの超がつくほど自惚れ屋の滝夜叉丸から告白されるとは思わなかった。
そもそも直接出会ったことはなかったし、目立ったこともなかったのに。
『私のどこがよかったのかな。』
付き合ってくれと言われて自分も好きだから「うん」と答えてしまったけど、そういう大事なことを聞きそびれてしまっていた。
三木ヱ門「・・・本人のところにいけば嫌でもわかるさ。」
『どういうこと?』
三木ヱ門「いいから行ってみろって。前よりうざくなってるから。」
滝夜叉丸の居場所を聞かされて、多少無理やりに行かされることになった。
さて、無事に発見できて様子を見てみれば普段のように一年にグダグダと自分のことを語り続けてうんざりさせているようだ。
と、スズネは思ったのだが。
滝夜叉丸「美しいだろう?スズネのそんなところが好きでもう私はどうしたらいいのかと。」
『(私の話?)』
驚いたことに、滝夜叉丸自身ではなくスズネの話をしているようだ。
様子をうかがっていると、一年がスズネに気づいて近寄ってきた。
「助かったー!ちょっと代わりにここにいてください。最近はずっとスズネさんの話ですよ?付き合う前から話に付き合わされて大変でしたよ。」
『そ、そうなの?」
「はい。滝夜叉丸先輩ってば、らしくないほど悩んでて。とにかく、あとの滝夜叉丸先輩の相手お願いしましたよ。」
そう言って一年は走り去ってしまい、滝夜叉丸とスズネの二人が残される。
滝夜叉丸は話すのに夢中で、一年が去ったことやスズネが来ていることにまだ気づかない。
滝夜叉丸「愛しくて愛しくてたまらない。この私を悩ませるなんて罪深い女性だと思わないか?・・・って、スズネ!?」
やっと気づいて顔を真っ赤にする。
本人を目の前に惚気話をしていたのだから、仕方ない。
それを聞かされていた当人もなかなかに恥ずかしかったが。
そのときの滝夜叉丸の顔は、告白してきた時と同じぐらいに真っ赤だった。
滝夜叉丸「いつの間に、そこに?」
『ちょっと前に。それにしても、どおりで噂がいっきに広まってると思ったよ。』
あまりに人気が無いのもあって今まで滝夜叉丸が好きだということも付き合ったことも黙っていたのだが、滝夜叉丸があちこちで自慢していたようだ。
その自慢話が広まった結果、三木ヱ門のようにいろんな人から心配やら反対やらをされる羽目になったのだと知る。
滝夜叉丸「だ、駄目だったか?」
『ううん、すごく嬉しい。ありがとう。滝夜叉丸。』
大好きで憧れていた人が、こんなにも自分を愛して自慢してくれるのだ。
スズネはもっと自分に自信を持つことにした。
滝夜叉丸の、彼女として。
『滝夜叉丸も、私の自慢の彼氏だよ。』
〆