落乱
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忍術学園。
小松田さんが掃除をしているところに訪問者が現れた。
「はーい、どなたですか?」
『初めまして。私、木下先生の妻のスズネといいます。』
「はいはい、木下先生の...どぅええええええええ!?木下先生の奥さん!?」
『はい。木下先生はいらっしゃる?』
「ちょ、ちょっと待っててくださいね!!」
小松田さんは慌てて木下鉄丸先生のところへ向かった。
「なんだね小松田くん!今は授業中で。」
「お、奥様がいらっしゃってます!!」
「何ぃ!?」
この報告にはあの木下も驚愕しているようだった。
授業を中断し、風のような早さで彼女の元へと駆けつける。
その行動力に小松田さんを含めた生徒一同が目を丸くしたという。
「お前、どうしたんだ!学園に来るだなんて、何かあったのか?」
『あら、あなた。別に、ただ会いたくなって来てしまっただけですわ。』
「ほ、本当にそれだけか?」
『それだけですよ。もう、慌てん坊さんなんだから。』
微笑みながら指でちょん、と額をつつく。
身長差があるので、少しばかり頑張って腕をのばしてやったその愛らしい仕草に鉄丸はメロメロだ。
「いやぁ~すまんすまん。だが、本当に心配したんだぞ?お前が来るだなんて聞いてなかったもんだからな。」
『ごめんなさいね。突然会いたくなってしまって。』
「お前...。」
『迷惑だったかしら。』
「迷惑なものか!嬉しいにきまってるだろ。」
『まぁ!』
すっかり夫婦の会話に夢中な鉄丸だったが、鐘がなったところで授業を中断してしまっていたのを思い出した。
とりあえず学園長に挨拶しに行くというスズネを小松田さんに任せて勤務に戻ることにする。
小松田さんに任せるのはとても不安だったが、なんとか学園長への挨拶も済ませて食堂に案内された。
木下先生の妻が来たということで、早く食堂に来た生徒たちにスズネは早速質問攻めされていく。
「あの、本当に木下先生の奥さんなんですか?」
『そうですよ。』
「恐くないですか?」
『恐いですか?』
「恐いっていうか、厳しいといいますか。」
「どこが好きなんですか?」
『頼りがいがあって、勇ましいところですね。たしかに少し厳しい良い方をする時もありますけど、思いやりあってのですから。』
「へぇー。さすが、木下先生の奥様。」
旦那である木下鉄丸のことを、それはもう幸せそうに語るスズネ。
そこへやっと木下鉄丸が帰ってきた。
「すまない。待たせたな。」
『いいえ、あなたの話がいろいろ聞けましたし、とても楽しかったです。』
「そうか。もうすぐ昼時だが、どうする。学食を食べてから帰るか?ここのは本当に美味しいぞ。帰る前にぜひ食べていくといい。」
その言葉に、スズネは落ち込んだそぶりを見せる。
『あら、私の手料理よりも気に入ってらして?せっかくあなたの分もお弁当を用意しましたのに。』
「んな!?違うぞ!そういう意味ではなくてだな!!」
『ふふふ、冗談ですよ。私のためを思って言ってくださったのよね?わかってます。』
「じゃあ、弁当は。」
今度は鉄丸がしょげるのを見て、スズネは再び「ふふふ」と笑う。
『お弁当は本当ですよ。お食べになりますか?』
「おお!もちろんだ!」
とはいえ食堂で食べるのはあまりにも目立つ。
鉄丸はスズネを自室まで連れて行き、共に食事をすることにする。
二人が仲睦まじく昼食をとる様子は、外からでも声でよくわかった。
そのあまりの夫婦っぷりに、あの山田先生も「私も、久しぶりに帰ろうかなぁ」と呟いたほどであったとか。
「さて、学園長には既に話をつけてある。暗くなるまえに送らせてくれ。」
『そんな。せっかくだからあなたの授業を見学しようと思っていましたのに。』
「駄目だ。何かあったらどうする。」
『何かあったら、あなたが助けてくださるのでしょう?』
「...あーわかった!ただし。少しだけだからな!」
やはり愛しい妻に甘えられると弱い。
結局は授業の観覧を許可してしまっていた。
それでも彼女の安全を一番に考えていたのだが、普段とかわらない様子だったので気づく人は誰もいなかった。
もちろん、ただ一人を除いて。
『そこまで気を張らなくてもよろしいのに。』
「そうでもしないと理性がもたん!」
熱意からか、少し赤くなったような気がする鉄丸の顔を見ながら、またスズネはほほ笑んだのだった。
〆
ーーーーーーーー
木下鉄丸の嫁 甘 リクエストでした!
とても書きやすかったです♪
ただ、あんまり深くは知らないキャラなので心配ですが、いかがでしたかね?
甘路線、頑張りました・・・!
これまで基本的に甘ではありましたが、完全に甘路線のを考えて書いてないなと思い知りましたね。
遅くなってすみません。
リクエストありがとうございました!!
小松田さんが掃除をしているところに訪問者が現れた。
「はーい、どなたですか?」
『初めまして。私、木下先生の妻のスズネといいます。』
「はいはい、木下先生の...どぅええええええええ!?木下先生の奥さん!?」
『はい。木下先生はいらっしゃる?』
「ちょ、ちょっと待っててくださいね!!」
小松田さんは慌てて木下鉄丸先生のところへ向かった。
「なんだね小松田くん!今は授業中で。」
「お、奥様がいらっしゃってます!!」
「何ぃ!?」
この報告にはあの木下も驚愕しているようだった。
授業を中断し、風のような早さで彼女の元へと駆けつける。
その行動力に小松田さんを含めた生徒一同が目を丸くしたという。
「お前、どうしたんだ!学園に来るだなんて、何かあったのか?」
『あら、あなた。別に、ただ会いたくなって来てしまっただけですわ。』
「ほ、本当にそれだけか?」
『それだけですよ。もう、慌てん坊さんなんだから。』
微笑みながら指でちょん、と額をつつく。
身長差があるので、少しばかり頑張って腕をのばしてやったその愛らしい仕草に鉄丸はメロメロだ。
「いやぁ~すまんすまん。だが、本当に心配したんだぞ?お前が来るだなんて聞いてなかったもんだからな。」
『ごめんなさいね。突然会いたくなってしまって。』
「お前...。」
『迷惑だったかしら。』
「迷惑なものか!嬉しいにきまってるだろ。」
『まぁ!』
すっかり夫婦の会話に夢中な鉄丸だったが、鐘がなったところで授業を中断してしまっていたのを思い出した。
とりあえず学園長に挨拶しに行くというスズネを小松田さんに任せて勤務に戻ることにする。
小松田さんに任せるのはとても不安だったが、なんとか学園長への挨拶も済ませて食堂に案内された。
木下先生の妻が来たということで、早く食堂に来た生徒たちにスズネは早速質問攻めされていく。
「あの、本当に木下先生の奥さんなんですか?」
『そうですよ。』
「恐くないですか?」
『恐いですか?』
「恐いっていうか、厳しいといいますか。」
「どこが好きなんですか?」
『頼りがいがあって、勇ましいところですね。たしかに少し厳しい良い方をする時もありますけど、思いやりあってのですから。』
「へぇー。さすが、木下先生の奥様。」
旦那である木下鉄丸のことを、それはもう幸せそうに語るスズネ。
そこへやっと木下鉄丸が帰ってきた。
「すまない。待たせたな。」
『いいえ、あなたの話がいろいろ聞けましたし、とても楽しかったです。』
「そうか。もうすぐ昼時だが、どうする。学食を食べてから帰るか?ここのは本当に美味しいぞ。帰る前にぜひ食べていくといい。」
その言葉に、スズネは落ち込んだそぶりを見せる。
『あら、私の手料理よりも気に入ってらして?せっかくあなたの分もお弁当を用意しましたのに。』
「んな!?違うぞ!そういう意味ではなくてだな!!」
『ふふふ、冗談ですよ。私のためを思って言ってくださったのよね?わかってます。』
「じゃあ、弁当は。」
今度は鉄丸がしょげるのを見て、スズネは再び「ふふふ」と笑う。
『お弁当は本当ですよ。お食べになりますか?』
「おお!もちろんだ!」
とはいえ食堂で食べるのはあまりにも目立つ。
鉄丸はスズネを自室まで連れて行き、共に食事をすることにする。
二人が仲睦まじく昼食をとる様子は、外からでも声でよくわかった。
そのあまりの夫婦っぷりに、あの山田先生も「私も、久しぶりに帰ろうかなぁ」と呟いたほどであったとか。
「さて、学園長には既に話をつけてある。暗くなるまえに送らせてくれ。」
『そんな。せっかくだからあなたの授業を見学しようと思っていましたのに。』
「駄目だ。何かあったらどうする。」
『何かあったら、あなたが助けてくださるのでしょう?』
「...あーわかった!ただし。少しだけだからな!」
やはり愛しい妻に甘えられると弱い。
結局は授業の観覧を許可してしまっていた。
それでも彼女の安全を一番に考えていたのだが、普段とかわらない様子だったので気づく人は誰もいなかった。
もちろん、ただ一人を除いて。
『そこまで気を張らなくてもよろしいのに。』
「そうでもしないと理性がもたん!」
熱意からか、少し赤くなったような気がする鉄丸の顔を見ながら、またスズネはほほ笑んだのだった。
〆
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木下鉄丸の嫁 甘 リクエストでした!
とても書きやすかったです♪
ただ、あんまり深くは知らないキャラなので心配ですが、いかがでしたかね?
甘路線、頑張りました・・・!
これまで基本的に甘ではありましたが、完全に甘路線のを考えて書いてないなと思い知りましたね。
遅くなってすみません。
リクエストありがとうございました!!