落乱

夢小説設定

本棚全体の夢小説設定
夢主の名前

照星が恐ろしいほどに感じた殺気。
その正体は、なんとタソガレドキの雑渡昆奈門であった。
ところが昆奈門の方も照星からの殺気を感じたと話される。
つまり、勘違いから互いの殺気を感じて警戒しあっていたのだという結論にいたり、解決した。

だが、よく考えてみて欲しい。



― どちらが先に、殺気を放っていたのだろうか?










「やれやれ、何とか無事に収まったか。」

『組頭ったら、あまり人をからかっては駄目ですよ?』

「いやー、ごめんごめん。つい本気になっちゃったよ。」


ことの始まりは少し前のこと。
スズネと久しぶりにゆったりとした休みを楽しんでいたところでのことだった。


「普通だったら、最初の殺気で逃げてくれるんだけど。さすがだよねぇ。」

『むしろ動けなくなるぐらいでしたよ?』


邪魔だからちょっと脅かしてやろうと思ったのだが、相手が想定以上だった。
故にスズネと離れて岩陰まで行ったのだが、まさか照星だったとは。
見知った相手だったから良かったものの、あの殺気の強さはすごかった。


「相手によっては、本当に殺してたかもね。」


忍者は生き延びるために逃げるのも手の内。
だがスズネの身近に危険な相手がいるとなっては別問題であった。
逃げきれるかさえわからない。今後また現れるかもしれない。
ならば手をかけられる前に、こちらからやるまでのこと。
それは、杞憂に終わったが。


「それじゃ、場所を移動しようか。また誰かが来る前に、ね。」

『最初からそうしてくださいよー。そもそも、誰が来たって良いじゃないですか。』

「良くないよ。二人っきりでいたいんだから。」





「呑気っていうのも良いもんだねぇ。」

『そうですね。』

「今、私はどんな気を放ってると思う?」

『さぁ、何ですか?』

「ふふっ、惚気。」


そんな返答に笑って返す。


『誰に対してですか、それ。』

「ひーみーつ♪」










------

夢主がお邪魔虫に対して出しちゃった殺意をごまかすために出向いた案もあります。
13/17ページ
スキ