・夢見る相手
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あれから伊作に問い詰められてしまった。
出来ればその話題は避けたかったが、「訳は後で話す」と言ってしまった以上しかたない。
どれだけ俺は慌てていたんだろう。
「ふーん。で、ちゃんと謝ったの?」
「それは、その。」
謝罪は、できなかった。
だってあの後だぞ!?顔を合わせるかと思うと、もう心臓がやばいのだ。これじゃあとてもじゃないが会いに行けない。
だから謝罪の文を書いて寝ている隙に置いたのだ。
ついでに、花も添えてしまった。
今までの俺からじゃ想像できない行動である。
「本当にやばいんだって!前から知ってたけどこんなに好きになるとは思わなかった!!」
「僕も留三郎が恋をして、そんな風になるとは思わなかったよ。」
「っつーか、スズネのこと最近よく見るんだけど余計にかわいくなってねぇか!?」
「それは留三郎が恋したから、そう見えるんじゃないの?(よく見るっていうか、見に行ってるんだろうな)」
「いや、それもあるとは思うけどよ!絶対前よりかわいくなった!!間違いない!」
「なんでそう言いきれるの?」
「だって前よりもよく笑うし、笑った顔が数倍かわいいし、時々態度もかわいいし!」
「(以前の彼女がどんなかは知らないけれど、前から少しは気にしてたみたいだなぁ。無自覚で。)」
「どうして最近のあいつはあんなにかわいいんだ!?」
「恋でもしてるんじゃない?」
・・・・何?
「恋、だと?」
「女の子は恋すると綺麗になるっていうしねー。」
まさか、そんな。
そういえば、スズネは【王子様】って言ってたな。
まさか、そいつのことが好きなのか!?
「そういえば彼女がどうしても助けてくれた人に会いたいって言ってたんだけど、どうする?」
「会う!!」
待ってろよスズネ!!
お前に相応しい王子は俺だっ!
なんといっても、9年目のプリンスだからな!!
あぁ、この気持ちが抑えられるだろうか・・・早く会いたいぜ、俺のお姫様!!
「くれぐれも暴走しないでよ?王子様。」
〆