白熊cafe
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しろくま劇場【親指姫】
はじまり、はじまり~。
むかしむかし、とあるカフェで働く笹子さんという女性がおりました。
「お願いです。小さくてもいいですから、私にかわいい妹をください。」
笹子さんがお願いごとをしていると、花屋のマジカル・リンリンが現れました。
「この花の種はいかがですか?これはかわいらしいパンダがでてきますよ?」
「いえ、パンダはいいです。」
「パンダ、かわいいですよ?」
「あの、私が欲しいのは私と同じ人間の妹なんです。」
「そうですか。それは残念です。では代わりにこの花の種をあげましょう。」
「この花の種は?」
「親指サイズですが、パンダくんに負けないくらいかわいい女の子がでてきてくれますよ。親指姫と呼んで、かわいがってあげてください。」
そう言って、花屋のマジカル・リンリンはどこかへと消えてしま終いました。
ちょっと心配でしたが笹子さんがその花の種をまいてみると、チューリップの花が咲いて、その中に小さな女の子が座っていました。
「まぁかわいい!」
笹子さんは親指姫ではかわいそうだからと、スズネという名前を付けてあげました。
そうして、親指姫のスズネを大切に育てていきました。
ところが、そんなある夜のことです。
窓辺で眠っていたスズネのもとへ蛙…じゃなくて、キングペンギンさんがやってきました。
「あらかわいい子じゃない。」
キングペンギンさんは、スズネを自分たちの住処へと連れ去ってしまいました。
キングペンギンさんは息子の将来のお嫁さんになってくれと頼みましたが、スズネは断りました。
『私、体は小さいけど子供という訳じゃないので。年の差が。』
「おやそうだったのかい。残念だねぇ。」
ならば俺がと、他のペンギンや動物たちから求愛されましたがスズネは急いで笹子さんの元へと帰らねばと駆け出しました。
しかし、外にでたことがないスズネにとってどれもこれも見たことがないものばかり。
すっかり迷子になってしまいました。
『これからどうしよう。』
困っているスズネを見つけたのは、コガネムシでした。「パンダだよ?」
『あなたは?』
「ぼく、パンダです。パンダくんって呼んでね?君、小さくてかわいいね。かわいいってことは、パンダの仲間かな?」
『ううん、パンダじゃないの。ところでパンダくん、笹子さんって人の家知らない?』
「しらなーい。」
『どうしよう。夜も更けてきそうだし、どこか眠るところを探さないと。』
「それなら、僕の家にくる?一緒にごろごろしようよ。」
『さすがにそれは、サイズ的に危ないかと。』
「そっかぁ。なら、この近くにカワウソくんの家があるよ?サイズも僕よりは小さいし、君くらいの子なら入れてくれるんじゃないかな。」
パンダくんが、カワウソくんの家まではこんでくれました。
スズネいわく、ゆったりとして、毛も暖かくて、すごくいい乗り心地だったそうな。
カワウソ「それはそれは、大変でやしたね。」
カワウソくんは喜んでスズネさんを家に受け入れてくれました。
それからは、彼女の家が見つかるまでカワウソくんが鼠のように親切にしてくれました。
グリズリー「お前も大変だな。心配すんな。きっと見つかるって。」
スズネのことを聞きつけたモグラ色のグリズリーくんも家探しに協力しながら、たまに様子を見に来てくれるようになりました。
カワウソ「二人とも、すっかり仲良しになったでやんすねぇ。いっそ結婚でもしてみらだどうでやんす?」
グリズリー「おま!?何言ってやがんだ!!」
カワウソ「そんな照れなくても。」
そんな話が進んでいた時のこと。
カワウソくんの家に、来訪者が現れました。
ペンギン「お邪魔しますー。」
『ペンギンさん!お久しぶりです。』
グリズリー「なんだ。お前ら知り合いだったのか。」
『はい。』
ペンギン「怪我して動けなかった僕を助けてくれたんだよ。ご飯わけてくれたり、薬くれたり。」
カワウソ「そんなこともありやしたねぇ。」
『それで、こちらにはどんなご用事で?』
ペンギン「その恩返しといってはなんだけど、君の家を知ってるっていう人を見つけたんだよ!」
「『えっ!?』」
『本当ですか?ありがとうございます。』
スズネは嬉しくて、ペンギンくんを小さな体で抱きしめました。
グリズリー「よかったな、スズネ。」
名残惜しく思いながらも、グリズリーくんは二人を見送りました。
そして、ペンギンくんが連れてきたのはお花畑でした。
そこには、王子様のようなしろくまが待っていました。
しろくま「やぁ、君がスズネちゃんだね。」
『初めまして。ここ、とても素敵な場所ですね。』
しろくま「気に入ってもらえたなら嬉しいよ。ここを待ち合わせにして良かった。」
ペンギン「わざわざここに呼んだのって、そういう理由なんだ。」
しろくま「それだけじゃないよ。この先のカフェに笹子さんがいるんだ。」
『笹子さんが?』
しろくま「一緒に働いてるんだ。君のこと、ずっと探してたから大喜びしてくれると思うよ。」
こうして王子様のようなしろくまに連れられて、スズネは無事に笹子さんと再会することができました。
しろくま「これからは安心してね。僕が君たちを守るから。」
スズネは笹子さんと一緒にカフェで働く看板娘になりました。
彼らの働き始めたカフェには、これまで出会った仲間たちがかわいらしいスズネに会うために寄ってくるようになったんだとか。
めでたきかな。めでたきかな。
しろくま「ーって、いう話はどうかな?」
ペンギン「いや。どうって言われても。」
『(夢オチじゃなかったんだ…。)』
〆
ーーーーーー
『しろくまカフェで親指姫パロ』でリクエストをいただきました。
決まっていた配役を活かしながらラブ要素入れられるように頑張りましたが、どうでしたでしょうか。
ナレーターはしろくまさんでした。
おとぎ話ものって難しいですね。もっと努力していきます!
はじまり、はじまり~。
むかしむかし、とあるカフェで働く笹子さんという女性がおりました。
「お願いです。小さくてもいいですから、私にかわいい妹をください。」
笹子さんがお願いごとをしていると、花屋のマジカル・リンリンが現れました。
「この花の種はいかがですか?これはかわいらしいパンダがでてきますよ?」
「いえ、パンダはいいです。」
「パンダ、かわいいですよ?」
「あの、私が欲しいのは私と同じ人間の妹なんです。」
「そうですか。それは残念です。では代わりにこの花の種をあげましょう。」
「この花の種は?」
「親指サイズですが、パンダくんに負けないくらいかわいい女の子がでてきてくれますよ。親指姫と呼んで、かわいがってあげてください。」
そう言って、花屋のマジカル・リンリンはどこかへと消えてしま終いました。
ちょっと心配でしたが笹子さんがその花の種をまいてみると、チューリップの花が咲いて、その中に小さな女の子が座っていました。
「まぁかわいい!」
笹子さんは親指姫ではかわいそうだからと、スズネという名前を付けてあげました。
そうして、親指姫のスズネを大切に育てていきました。
ところが、そんなある夜のことです。
窓辺で眠っていたスズネのもとへ蛙…じゃなくて、キングペンギンさんがやってきました。
「あらかわいい子じゃない。」
キングペンギンさんは、スズネを自分たちの住処へと連れ去ってしまいました。
キングペンギンさんは息子の将来のお嫁さんになってくれと頼みましたが、スズネは断りました。
『私、体は小さいけど子供という訳じゃないので。年の差が。』
「おやそうだったのかい。残念だねぇ。」
ならば俺がと、他のペンギンや動物たちから求愛されましたがスズネは急いで笹子さんの元へと帰らねばと駆け出しました。
しかし、外にでたことがないスズネにとってどれもこれも見たことがないものばかり。
すっかり迷子になってしまいました。
『これからどうしよう。』
困っているスズネを見つけたのは、コガネムシでした。「パンダだよ?」
『あなたは?』
「ぼく、パンダです。パンダくんって呼んでね?君、小さくてかわいいね。かわいいってことは、パンダの仲間かな?」
『ううん、パンダじゃないの。ところでパンダくん、笹子さんって人の家知らない?』
「しらなーい。」
『どうしよう。夜も更けてきそうだし、どこか眠るところを探さないと。』
「それなら、僕の家にくる?一緒にごろごろしようよ。」
『さすがにそれは、サイズ的に危ないかと。』
「そっかぁ。なら、この近くにカワウソくんの家があるよ?サイズも僕よりは小さいし、君くらいの子なら入れてくれるんじゃないかな。」
パンダくんが、カワウソくんの家まではこんでくれました。
スズネいわく、ゆったりとして、毛も暖かくて、すごくいい乗り心地だったそうな。
カワウソ「それはそれは、大変でやしたね。」
カワウソくんは喜んでスズネさんを家に受け入れてくれました。
それからは、彼女の家が見つかるまでカワウソくんが鼠のように親切にしてくれました。
グリズリー「お前も大変だな。心配すんな。きっと見つかるって。」
スズネのことを聞きつけたモグラ色のグリズリーくんも家探しに協力しながら、たまに様子を見に来てくれるようになりました。
カワウソ「二人とも、すっかり仲良しになったでやんすねぇ。いっそ結婚でもしてみらだどうでやんす?」
グリズリー「おま!?何言ってやがんだ!!」
カワウソ「そんな照れなくても。」
そんな話が進んでいた時のこと。
カワウソくんの家に、来訪者が現れました。
ペンギン「お邪魔しますー。」
『ペンギンさん!お久しぶりです。』
グリズリー「なんだ。お前ら知り合いだったのか。」
『はい。』
ペンギン「怪我して動けなかった僕を助けてくれたんだよ。ご飯わけてくれたり、薬くれたり。」
カワウソ「そんなこともありやしたねぇ。」
『それで、こちらにはどんなご用事で?』
ペンギン「その恩返しといってはなんだけど、君の家を知ってるっていう人を見つけたんだよ!」
「『えっ!?』」
『本当ですか?ありがとうございます。』
スズネは嬉しくて、ペンギンくんを小さな体で抱きしめました。
グリズリー「よかったな、スズネ。」
名残惜しく思いながらも、グリズリーくんは二人を見送りました。
そして、ペンギンくんが連れてきたのはお花畑でした。
そこには、王子様のようなしろくまが待っていました。
しろくま「やぁ、君がスズネちゃんだね。」
『初めまして。ここ、とても素敵な場所ですね。』
しろくま「気に入ってもらえたなら嬉しいよ。ここを待ち合わせにして良かった。」
ペンギン「わざわざここに呼んだのって、そういう理由なんだ。」
しろくま「それだけじゃないよ。この先のカフェに笹子さんがいるんだ。」
『笹子さんが?』
しろくま「一緒に働いてるんだ。君のこと、ずっと探してたから大喜びしてくれると思うよ。」
こうして王子様のようなしろくまに連れられて、スズネは無事に笹子さんと再会することができました。
しろくま「これからは安心してね。僕が君たちを守るから。」
スズネは笹子さんと一緒にカフェで働く看板娘になりました。
彼らの働き始めたカフェには、これまで出会った仲間たちがかわいらしいスズネに会うために寄ってくるようになったんだとか。
めでたきかな。めでたきかな。
しろくま「ーって、いう話はどうかな?」
ペンギン「いや。どうって言われても。」
『(夢オチじゃなかったんだ…。)』
〆
ーーーーーー
『しろくまカフェで親指姫パロ』でリクエストをいただきました。
決まっていた配役を活かしながらラブ要素入れられるように頑張りましたが、どうでしたでしょうか。
ナレーターはしろくまさんでした。
おとぎ話ものって難しいですね。もっと努力していきます!
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