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最近、スズネが来なくなった。
たぶん、彷徨える魂になったんだと思う。
当然だニャ。
ここに来た人は皆、最後には住民の一人になるか、そうなる運命だニャ。
スズネもおかしな奴だったニャ。
帰れたはずだったのに、僕を置いていけないから現実に戻れなくなってしまった。
―同情なんかじゃないわ
だったらすぐにでも帰ってしまえば良かったニャ。
帰らないから君も、他の人たちと同じ運命を辿ることになるんだニャ。
何度も忠告をしたのに。
今思えば、あの頃の僕も諦めが悪かったニャ。
スズネはこの世界に留まることを決めたのだから、すぐに諦めてしまえば良かったのに。
あの様子じゃ、どうせ帰ってもまた戻って来ていた。
―私がこの世界に来たのはね、誰も優しくしてくれなかったからだもの
それなら君は、ここでなら幸せになれたのニャ?
幸せだったのニャ?
もしそうでないのなら、僕は彼女に冷たくするべきだった。
そうすればきっと彼女も・・・。
「そんなことは、わかっていたはずだニャ。」
本当は自分も悩んでいたんだろう。
スズネが現実に帰ってしまうことを。
だけど、彼女はここにいるべき存在ではない。きっと不幸になる。
そう思っていたからこそ、ずっと彼女に説得をしてきた。
それに、スズネに冷たくするなんてこと・・・・いつのまにか、できなくなっていたのだから。
「スズネ、君は今どうしているニャ?」
僕は君と一緒にいたいニャ。
だからもし、君がまだ生きているのなら。
僕は。
ガチャリ
静かにドアが開いた。
そこに立っていたのは
『また来たわ、遅くなってごめんね。』
全くだニャ。
でもおかげで
やるべきことは決まったニャ。
〆
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このネコゾンビは一緒にいることを決意はしたんだけれども
その場所が現実かホテルかは明確に記してません。
まさにジャッジメントな二択なので、あえて飛ばしました。
審判が来てしまったら話がややこしくなってしまう。
この後の展開もお好みで。お好みって大事だと思うので。