◆浮気松
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《もしもの話》
チビ太の屋台で、一人おでんをつまむスズネ。
携帯を見ながら、恋人からの返信を眺めていた。
「あんたもよくやるなぁ、あんなクズと付き合うなんて。」
彼女の近状を聞いたチビ太が、そう呟いた。
この子と付き合っておきながら浮気とは。
相変わらずのクズっぷりに呆れるばかりである。
『ちょっと駄目なところも好きだからさ。』
彼女も想定してなかった訳じゃないし、そこまで幻滅はしていない。
それでも簡単には許さずに冷たく突き放したのだが。
「もうしないから」と泣きつかれたものだから、許してやっただけのことであった。
「本当にそれでいいのか?」
『もちろん。』
最期の一口をのみ込んで、チビ太に顔を向ける。
『人のこと、言えないからね。』
彼女が見せた待ち受け画面。
そこに表示されていたのは、恋人である六つ子であった。
『でもまさか6人と同時に付き合うことになるとは。』
「おためしなんだっけか。」
『おためしとはいえ、こっちは真剣に向き合ってるのに浮気はちょっと。』
「で、誰と付き合うかは?」
「…まだ決めらんないんだな、これが。」
そう言って、また一つ。おでんの具に箸をのばした。
〆
チビ太の屋台で、一人おでんをつまむスズネ。
携帯を見ながら、恋人からの返信を眺めていた。
「あんたもよくやるなぁ、あんなクズと付き合うなんて。」
彼女の近状を聞いたチビ太が、そう呟いた。
この子と付き合っておきながら浮気とは。
相変わらずのクズっぷりに呆れるばかりである。
『ちょっと駄目なところも好きだからさ。』
彼女も想定してなかった訳じゃないし、そこまで幻滅はしていない。
それでも簡単には許さずに冷たく突き放したのだが。
「もうしないから」と泣きつかれたものだから、許してやっただけのことであった。
「本当にそれでいいのか?」
『もちろん。』
最期の一口をのみ込んで、チビ太に顔を向ける。
『人のこと、言えないからね。』
彼女が見せた待ち受け画面。
そこに表示されていたのは、恋人である六つ子であった。
『でもまさか6人と同時に付き合うことになるとは。』
「おためしなんだっけか。」
『おためしとはいえ、こっちは真剣に向き合ってるのに浮気はちょっと。』
「で、誰と付き合うかは?」
「…まだ決めらんないんだな、これが。」
そう言って、また一つ。おでんの具に箸をのばした。
〆