おそ松
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「スズネはどうして俺なんかにかまってくれるの。」
『どうして、って。』
「どうせ俺なんて…。」
一松は相変わらず自分を卑下しながら座り込んでいた。
スズネはもう慣れたといった様子で暖かく見守る。
「そうですよね。クズでゴミな俺と話してくれる理由なんて哀れみとか同情に決まってますよね」
『そうじゃないんだけど。』
「マジでそれ以外ありえないって。こんな俺に優しくしてくれる必要なんてないから。いっそ貶してください。」
優しくしてもらっていい立場じゃない。
そんなことされる資格なんてない。
「蔑んでもいいですよ。」
そっちの方が自分にはふさわしい。
好きだけど、大好きだけど。
好意をもってもらおうだなんて考えは恐れ多くて。
期待するのもされるのも、耐えきれないのはわかっているから。
近くにいられるだけで幸せではあったけど。
こんな状態が続くのが苦しすぎるから。
見放してくれることを懇願した。
『ふーん?』
スズネは一松にそっと近寄る。
『そうだね。一松くんは、どうしようもないクズで馬鹿だよね。』
突然始まった暴言に一松は少し動揺を見せたものの、否定することなく聞き流す。
スズネの方も一松の反応を伺う様子もなく貶し続けていく。
『暗いというか根暗だし、ひねくれ者だし、ネガティブすぎるし、何しでかすかわからないところもあるしで、酷いよね。』
「っ。」
淡々と述べられていく罵詈雑言。
一松は、ただ黙って聞き続けていた。
だけどその内心は。
『でもそんな一松くんが、私は好きだよ。』
「へ?」
それはあまりに唐突で。
「!?!?!?」
言葉の意味を理解した一松の心は、一気に暴発していた。
『うん、やっぱり好き。』
こんなクズでも、クズとして愛してくれる。
一松はそんな彼女を見ながら、今にも卒倒しそうになりそうな頭で思った。
あぁ、この胸の鼓動はいつからだったか。
「幸せにもほどがあるだろ。俺。」
気を失うさなか、強く祈る。
神様、どうかこれが夢になりませんように。
〆
『どうして、って。』
「どうせ俺なんて…。」
一松は相変わらず自分を卑下しながら座り込んでいた。
スズネはもう慣れたといった様子で暖かく見守る。
「そうですよね。クズでゴミな俺と話してくれる理由なんて哀れみとか同情に決まってますよね」
『そうじゃないんだけど。』
「マジでそれ以外ありえないって。こんな俺に優しくしてくれる必要なんてないから。いっそ貶してください。」
優しくしてもらっていい立場じゃない。
そんなことされる資格なんてない。
「蔑んでもいいですよ。」
そっちの方が自分にはふさわしい。
好きだけど、大好きだけど。
好意をもってもらおうだなんて考えは恐れ多くて。
期待するのもされるのも、耐えきれないのはわかっているから。
近くにいられるだけで幸せではあったけど。
こんな状態が続くのが苦しすぎるから。
見放してくれることを懇願した。
『ふーん?』
スズネは一松にそっと近寄る。
『そうだね。一松くんは、どうしようもないクズで馬鹿だよね。』
突然始まった暴言に一松は少し動揺を見せたものの、否定することなく聞き流す。
スズネの方も一松の反応を伺う様子もなく貶し続けていく。
『暗いというか根暗だし、ひねくれ者だし、ネガティブすぎるし、何しでかすかわからないところもあるしで、酷いよね。』
「っ。」
淡々と述べられていく罵詈雑言。
一松は、ただ黙って聞き続けていた。
だけどその内心は。
『でもそんな一松くんが、私は好きだよ。』
「へ?」
それはあまりに唐突で。
「!?!?!?」
言葉の意味を理解した一松の心は、一気に暴発していた。
『うん、やっぱり好き。』
こんなクズでも、クズとして愛してくれる。
一松はそんな彼女を見ながら、今にも卒倒しそうになりそうな頭で思った。
あぁ、この胸の鼓動はいつからだったか。
「幸せにもほどがあるだろ。俺。」
気を失うさなか、強く祈る。
神様、どうかこれが夢になりませんように。
〆
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