おそ松
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「どうだいブラザー。今日の俺のファッションは?」
「痛い痛い痛い!!なにそれ今まで見た中で一番痛い!」
今日のカラ松のファッションは一段とやばかった。
全身が無駄にキラキラ。
おまけに変なサングラスのフレームに【カラ】の文字が刻まれている。
トド松はうんざりしていた。
「今回はサングラスまでもが痛い!」
「一番のこだわりだ。」
「変な方向にこだわるのやめてー!見てられなーい!」
「うぅむ。ダメか?今日はスズネと出かけるから張り切ってみたんだが。」
悪気なしに言い放ったカラ松に、トド松がイラァっときたのも仕方ない。
スズネはそれなりにかわいい。女の子って時点で存在価値がある。
その子と出かけるっていうのだから憎たらしくてたまらなかった。
下の中でも下の下の下の最下層の存在のくせに。
抜け駆けで一人だけ中の良い女の子がそばにいる。
本人はいまいち理解していないようだが。
「もうほんっと死ねばいいのに。」
「そこまで言う!?」
悪気のない悪行というのはどうにも腹が立つものである。
中でもそれをやってしまっているのがカラ松だ。
十四松はまだかわいいものだ。
しかしカラ松はナルシストでもあるから、見ているだけでも苛立つ。
「おそ松はどう思う?んー?」
無視。
「チョロ松?十四まーつ?」
返答なし。どうやら屍扱いされているようだ。
「いち」
言いかけたところで無言の圧力を受けたので、諦める。
とりあえず自分なりにもう一度ファッションチェックをしていると、スズネとの待ち合わせ時間が近づいていた。
「おっと、そろそろ時間だ。・・・なんでつかんでるんだおそ松?」
「一松、ロープない?今巻き付けたいものがあるんだけど。」
「ちょうど良いのがあるよ。抑えてて。首までしっかり縛ろう。」
「うおおおおおい!?なにするつもりなんだ?首って?首まで縛ったらさすがに死ぬ!」
「じゃあ僕が兄さんの代わりに外の空気吸ってこようかな?」
「まてドライモンスター。お前まさかカラ松のふりをしてスズネちゃんのところにいくつもりじゃないだろうな。」
「チョロ松兄さんてばなにくだらないどうでもいいこと言っちゃってるのさ。僕が底辺の兄さんたちのことを気にしてる訳がないでしょ?」
「相変わらず、かわいこぶりっこしながら辛口言うなぁトド松。ドライモンスターならぬドライカレーだな。」
「おそ松兄さん、そのたとえ意味わかんない。」
「よくわかんないけど、とりあえず縛ればいいの?」
「そうじゃないぞ十四松ー!!」
さてこれからだというタイミングで、母さんから声がかかった。
「カラ松ー。スズネちゃんが迎えに来てるわよー?」
「え!?」
「母さん、カラ松は今取り込み中だから行けないってさー。」
「行く!行ける!今からすぐにでも行くから助けてー!」
悔しいことに、カラ松とスズネのお出かけを阻止することには失敗した。
『なんか騒いでたみたいだけど。』
「ふっ。大丈夫だ。さぁ、行こうかスズネ。」
手もつなげないくせに、かっこつけて彼女のそばを歩いていくカラ松を見ながら舌打ちをする。
なんだかんだで仲良くしやがって。
「だからあいつだけは気に食わないんだよ。」
六つ子の中の誰かがそうつぶやいたのが聞こえた。
〆