出来心だったんです
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「ムゥ~」
白羊宮に響く明るい声にムウは作業を中断し、自室の扉を開け顔だけを出し声の主を確認する。
ムウ「…ミロ、どうしたんです?」
ミロ「ん~?美味しそうな匂いしたから来ちゃった♪」
子供のような言い方にムウは苦笑しながら、急な来客を招き入れる。
中に入ればバターと砂糖の良い匂いがし、テーブルには焼きたてのクッキーが置かれていた。
ミロはそれを見ると子供の様に目をキラキラさせ、ムウを見る。
そんなミロにムウはニコッと笑い、「今紅茶を出しますね」と言った。
ムウの言葉にミロはすぐさま席につくと、クッキーに手を伸ばし一つ口に入れる。
ミロ「ん~ウマwww」
そんなミロの感想にムウはまたニコッと笑い、紅茶を差し出し、席についた。
目の前で手作りのクッキーを美味しそうに食べるミロを見てると、自然と笑がこぼれる。
まるで子供の様だ、そんな事を思いながら紅茶を一口飲んだ。
ーーー……
ミロが夢中でクッキーを食べているなか、ムウはチラチラと時計を見ると嬉しそうに笑っている。
そんなムウを見てミロは
「他に来客予定でもあるのか?」
と、尋ねるとムウはパァーっと今日で一番良い笑顔になった。
ムウ「実は今日優羽が“キモノ”と言う物を着て見せてくれるんです!」
ミロ「ほぉ。キモノとはどうゆうのだ?」
冷静沈着なムウが余りにも嬉しそうに話す姿を見てミロは自然に微笑んでいた。
ムウ「なんでも、色鮮やかで男女が着てもおかしくないとか…」
ミロ「男が着ても変じゃないのか?」
ミロの言葉にムウはう~んと少し考えてから、「優羽も一応男性ですからね」と、口にする。
ミロ「優羽は特別だろ。」
ムウ「ふふ、それもそうですね」
それから暫くその話題で盛り上がった。
2人でキモノはどんなのかを想像し、優羽と重ね合わせたり――。
そんな時、ミロは急に話すの止め、紅茶だけを飲み始めた。
その顔は赤面していき、手でパタパタと扇ぎ熱を冷ましている様だ。
ミロ「あー…ムウ?」
ムウ「?どうしたんです?」
ミロは気まずそうに
「トイレ借りる///」
と、言うとそそくさとトイレに駆け込んだ。
そんなミロの様子にムウは小首を傾げた後、あぁと納得した。
ムウはミロの行動見て、多分優羽の事を考えていて欲情でもしたのかと考えたのだ。
ムウ「優羽…」
優羽の服装を考えていると、何が切っ掛けになったのか優羽のセクシーな服装が浮かんだ。
肩を出したり、足を出したり…露出が多く、正に誘っているような――。
すると突然ムウの身体が熱を持ち始めた。
突如襲う己の異変に、ムウは恐る恐る自身に視線を落とそうとした――
その時、
「何じゃこりゃぁぁぁああぁあ!?」
トイレからミロの絶叫が木霊する。何かあったのかと、己の確認よりも声がしたミロの元へ急いで向かった。
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