*Laudate Dominum* 6
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最初は赤司っち、その次は青峰っちと緑間っち。そのまた次は紫っちと黒子っち。
どんどん間が開いていく感覚…。
必死に追いつこうとしても、その間は縮まらない。
遠のいて行く皆の背中に、手を伸ばそうにも全然掴めなくて―。
「黄瀬君、」
背後から名を呼ばれハ…っと、我に返る。
後ろを振り返り相手を見れば、どこか心配そうな顔をした黒子っちと眼が合う。
「何か悩み事でもあるんですか?」
唐突に言われたその言葉に、俺は意味が分からず小首を傾げる。
そんな俺に、黒子っちは少し言いづらそうにしながら口を開く。
「…どこか、思いつめている様な感じがしたので…」
ビク…、と無意識に身体が強張る…。
俺の微妙な変化に黒子っちは気付いていない。
「ありがとう。でも、何でもないッスよ!
どうやったら上手く出来るかなぁって、考えてただけなんで」
顔に笑顔を貼り付けそう答える。
「ですが…」
「ほら、黒子っち!皆次の段階に入ってるッスよ」
まだ何か言いたそうにしている黒子っちの背を押し、無理矢理中央に居る皆の元に行かせる。
数歩進んだ所でコチラを振り返る黒子っちに、安心させる様に笑顔で手を振る。
納得はしていないものの、黒子っちは渋々歩を進め俺から離れて行った。
俺よりもうんと小さなその背に「ごめんね」と、小さく謝る。
心配をかけたくない。
一人になりたい。
皆に追いつきたい。
独りになりたくない。
俺を、見て欲しい…。
矛盾するその思いが胸の中で渦巻く。
重くなる瞼。閉じかける度に首を左右に振るが、身体が言う事を聞かない。
閉じかかる視界。
目の前が真っ暗になった時、身体がぐらり、と揺れ、遠くで皆が俺の名前を呼んだ気がした…。
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