Laudate Dominum* 3
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*赤司 side*
この2日間の間にいろいろあった…。
短い連休を涼太宅で過ごす事になった俺達は部活終わりそのまま行く事になっていた。
授業に出る小テストの事や昨日やっていた番組の事。異性についての話など、中学生男子らしい話をしていた。
そんな時、何処からか現れた男。
そいつは俺達を見るなり不気味に笑い、意味の分からない言葉を呟きだした。
この男が俺達に魔法を掛けた張本人。
今思えば何故直ぐに離れなかったのか…後悔だけが残る。
眩しい程の光が俺達を包み込み、
気が付いた時には俺達の姿は変わっていた。
俺は赤い瞳の仔獅子。
テツヤは黒い兎。
涼太は金色の眼の仔犬。
真太郎は緑色の瞳の仔猫。
大輝は青い瞳の仔狼。
敦は紫色の瞳の仔熊。
種類の違う動物姿の俺達…。
突然の出来事に驚いていたが、一時間くらいで理解した。否、諦めた、と言った方が正しいかもしれない――。
寝床は屋根の下にあったダンボール。
寒さは通行人が置いていったタオルを有り難く使わせてもらい、何とかなった。
食料は涼太と真太郎が主に探しに回ってくれた。
俺と大輝、それに敦は捕まる恐れがあるため極力見つからない様にして過ごし、その間平均よりも小さいテツヤを暖める。
そんな生活をおくる事2日間。
短い様で随分と長く感じたものだ。
そして、ユーリと言う魔法使いが俺達を拾った。
魔法やら合成術やら、いろいろ言われたが正直彼を…嫌、彼らを信じる事はできない。
見ず知らずの、おまけに得体の知れない俺達を助けてどうするのか。
食事に薬を入れているのではないか。
寝ている間に何処かへ連れて行かれるのではないか。
考えれば考える程、悪い方に考えてしまう…。
しかし、俺達が普通の…2日前の生活に戻るには彼の力がいるのも事実。
(…俺が皆を護らなければ…)
広いベッドの上で眠る5人を見つめ、そう心の中で呟く。
自分に言い聞かせる様に、何度も…―。
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