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【OP夢】これを運命と言わずして何と云う【マルコ】

 夜が明ければ日が昇る。朝日が目に入って、今までぼーっとしていたマルコの視界がだんだんクリアになっていった。腕の中に全裸のレミリアがすうすうと息をして寝ている。昨日の記憶が一気に蘇り、ガバッと身体を起こした。
「(嘘、だろ……やった、やっちまったのか?)」
 自分も全裸でぐちゃぐちゃに鳥散らかった服、首元に赤く残された噛み痕。そして白く濁った液で濡らされたレミリアの股。マルコは深く深くため息をついた。とりあえず、医者としてやれるべきことをやろう。寝ているレミリア顔から眼を背けてベッドから抜けだそうとした。
「……ん」
 腕を解いたとき、レミリアが呻いた。起こしたか?と不安になったが、手をゴソゴソと動かして何かを探している。シーツや衣服を握っても、違うとまた手を離す。
『いか、ないで……』
 昨晩絞り出したような声がまた頭の中に響く。ふと弄る手に指を伸ばせば、ぎゅっと握り返してきた。その様子をマルコはマジマジと見つめていた。

 明るい陽射しが目に入り、うとうとしていた頭が冴えてくる。ヒートの後なのに特有の気だるさはなく、身体の痛みもない。抱かれただろうかなどと思いながらレミィはマルコを探した。部屋にはおらず、サイドテーブルに置かれた避妊薬とコップ一杯の水、書き置きがあった。簡素な謝罪文と身体の心配、そして孤児院への早めの移動の件が書かれていた。
「……」
 おそらくかなり後悔しているのだろう。淡泊な文からレミィはそう察した。だが、同時にズキリと心が痛む。マルコがほしい、近くにいたい、誰にも取られたくない。昨晩の行為で大いに自覚してしまったのだ。私は彼が欲しくてたまらない。前世の記憶とオメガの性も相まって、どんどん想いが募っていく。我慢は効くが、心臓が煩い。
「これから、どうしよう……」
 レミィはどうしようもなく気持ちになり、酷く落ち込んでしまった。
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