《おまけ》

　
Q:結局ヒロインってイブキじゃないんですか？

「彼女は主人公でしょ？　それならむしろ銘斗がヒロインじゃない？（笑）」


Q:つまり、ヒロインはレイコさん？

「他にありますか！？（前のめりになる）」

あ、ありません。

「ですよね？　ね！」


Q:ジェットジャガーにメイド服を着せるアイディアはどの段階に出たのでしょうか？

「どの段階というか、メイド服を着たジェットジャガーの企画が最初にあって……ほら、●●●散歩（番組名）って前に放送していたでしょ？　会社の垣根を超えた企画が上がってたんだよ。ここだけの話だけど。結局、大人の事情で企画が上がる前にぽしゃっちゃったけど」

　
Q:あの番組に関わっていたんですか？

「関わる予定だった……ですね。正直、もう少し制作側が我慢してくれれば、レイコさんの力で企画も通ったと思うんですが……」

いや、どんだけレイコさんに力があると思ってんだよ。

「なにか？」

いえいえ、何でもありません。

「やんごとなきところのお茶の間にどう考えても怪獣だけで凸って許可降りる訳ないのに………。正義のメイドロボット、レイコさんがせめて４人目でいたら、怪獣ＮＧもなかったかもしれないのに………」


Q:レイコさんが先にあって、それで今作に？

「そうですね。もう企画会議を通すつもりで特注のメイド服を着せたジェットジャガーも用意していたので」

バァッカジャネェノ？

「何か言いました？」

いいえ、何でもありません。

「レイコさんを登場させる作品を考えていたところ、丁度メガロ５０周年って話があったので、レイコさんを出す為にこの作品を手がけました」


Q:ジェットジャガーも５０周年でしたが、メガロ５０周年にした理由は？

「！」
ガタッ！（椅子を倒す音）

あ、気づいていなかったんですね……。

　
　
――――――――――――――
　休憩５時間
――――――――――――――



落ち着いたみたいなので、再開します。

　
Q: モアイ像ロボについて教えて下さい。
　
「アレねー。アレは初稿になかったんですよ。メカゴジラとのバトルも、ロボになんてならなくてモアイ像のまま。んで、決戦都市のメカゴジラと同じようにシートピアそのものが相手になる設定だったんです」

　
Q: それが何故ロボに？
　
「大人の事情（笑）。スポンサーの玩具メーカーがメカゴジラとジェットジャガーの相手が怪獣だけってよりも、ロボ対決って感じにして相手のロボと抱き合わせで販売させる企画にしたいって話になりましてね。もう撮影始まった後だったからめちゃくちゃ大変でしたよ」

　
Q: それであのビジュアルに至ったと？
　
「急拵えだったからね。ダサかったでしょ？（笑）　でもあのダサさもアリかな？って最終的に満場一致。あの姿になったのは、モアイ像のロボを作るにしても時間がなかったから、既存の改造で行くってのは前提だったの。んで、倉庫で眠っていたムキムキの筋肉怪人に、ミニチュア用のモアイ像を被せたら………。アレっぽいね、って皆で話してたよ。ほら、ドラ●エIIIの大盗賊」

確かに。

「筋肉怪人の胴体のままだとあまりにもアレだから、ケーブルで出来ている設定にして頭部のモアイ像の銀色に合わせた塗装と改造を施したのが、あのモアイ像ロボ」

　
Q: つまり、このブームは想定外？
　
「想定外に決まってるよー！　誰がティーンズ女子のSNSで　#筋肉モアイ像と一緒　なんてので大バズりすると考えつくの？　しかも公開前のグッズでだよ。作品も見て欲しいんだけどねー（笑）」

ありがとうございました。