「G」の呪い
【あとがき】
どうも、宇多瀬です。
前からマウ森羅のみでミステリータッチの作品を書いてみたいとは思っていたのですが、遂に描き上げました。
形式は倒叙なので、やっぱり犯人とのやり取りは古畑任三郎を意識してみました。たまーに、森羅の背後に田村正和さんが見えたら、それが原因です。
一応、描写でわかるようにはしていますが、手の切断トリックの部分がわからないという意見がありましたら、今度イラストを描いて挿し入れようと思います。
思ったよりも本格ミステリーのフェアを守れたような気がします。個人的に上手くいったのは、トリックよりも最後のトドメだったりします。人物達の動きと描写の時間経過をみると、一応見当がつくようにはしています。
さて、現在私の所属している特撮ファンサークルサイト『G-fans~ABJDS~』の2009年度企画として、このサイトと並行して取り組んでいる「G」chronicleという作品があります。
これはオムニバス形式で、各作者が世界観を共有して、自由な時間設定で描く空想小説です。私も現在の段階で第三章まで描き上げていますが、この第三章『女神』という作品が、今作品の軸になっています。
「G」chronicleを知らない方に簡単に物語の概要をここで説明します。
2010年、南極で発見された「G」は、後の文明発達に影響を与える。また、それを契機として、世界中至る所に「G」と総称される生物などが出現する。時代もその形も力も違うが、必ず世界そのものに影響を与える場違いな存在、「G」をめぐる年代記です。
つまり、もう今年ですが、2010年以降、人類史に「G」という総称で呼ばれる怪獣や怪人、特殊兵器、オーパーツが表舞台に登場し、世界を大きく変えていくという物語です。
ちなみに、現在のところ私は、言葉だけで人の心理を変えてしまう怪人ヘタレ少年が登場したり、男はつらいよ的な展開で北朝鮮を革命させたり、本人が気がつかない内に人類の存亡をかけたエジプトでの戦いに巻き込まれていたりする話を書いています。私の描いている章は、特撮の中でもマイナーな怪獣ばかりで、造形と名前以外はかなり自由に設定を変えているので、別に知らなくても十分に読める作品にしています。
第三章には、今回の大コンドルやリック、ムハンマド、それからラストに登場したナカムラのいる組織のその後が描かれています。
是非、今作を読んだ勢いでご覧下さい。
さて、次はC.M.B.です。
C.M.B.は、月刊マガジンで連載されている加藤元浩先生のミステリー漫画です。
本来の主人公は、榊森羅と今回はお留守番になった七瀬立樹ちゃんの二人です。マウは準レギュラーキャラです。
題材は主に考古学や自然科学の謎を扱った作品となっています。
森羅は作中でも紹介した通り、「C M B」の指輪を持つ知の守護者です。そして、都内に自分だけの博物館を持っています。そして、同じく加藤先生の作品、Q.E.D.の燈馬想君のイトコにあたります。だから、変人で天才で名探偵なんです。
それから、本来のヒロインの立樹ちゃんは、お嬢様として学校に通っているつもりの、義理人情に篤い下町の元気印女子高生です。ちなみに、合気道をやっててめちゃくちゃ強いです。
ムハンマドのセリフにあった、バケモノ女二人組伝説の片割れです。
このシリーズをまだ読んだことのないアナタ! 是非読んでください。
最後に、ABJDSメンバーの皆さん、勝手にこんなところまで枝葉を広げて申し訳ありません。
これは、あくまでスピンオフ作品ですので、生温かい目で見送って頂ければ、幸いです。
残り三章も、鋭意構想中なのでよろしくお願いします。
ではでは、感想、苦情等々お待ちしております☆
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