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シル監SS
座っていたシルバーは、その手を引いてユウの腰を片腕で閉じこめた。自然とシルバーの膝の間に入ったユウの頬が、窓から射してきた西日でますます赤みを帯びる。こちらにいかにも期待の視線を寄せるシルバーに、言いづらいもののユウは彼の肩を両手で押した。
「ここは学校なので、ダメです」
人目がなくなるとすぐさま触れてくるようになったのは新しいシルバーの一面だ。もちろん触れる以上のことをしているのだが、人目がなければいいというものではない。ユウにはその分別を区別しているからこそ、のめり込むようにユウに貪欲になっていくシルバーの手綱を引き締めることも必要になっていた。
シルバーは素直にユウを離したものの、不服そうに見上げて彼女を非難する。
「俺たちの関係は隠さなくてはならないものか?」
シルバーが言いたいことは分かる。しかし、この学園の生徒でいられる理由と経緯をユウは痛感しているからこそ、目の前の恋人に我慢を強いねばならなかった。
「私の存在は、この学園の評判を落とす可能性があります。『男子校なのに女生徒は一人存在していました、その上そこの生徒と交際もしています』。そんなゴシップに食いつく人間を私はよく知っています。それに」
自身の指と深く絡め合うように繋がれたシルバーの手を、ユウは頬まで引き寄せて触れ合わせる。色白な手からは想像しなかった固い男らしい感触に、彼女は募る愛おしさで微笑みをこぼした。
「先輩のこんな可愛いところ、誰にも見せたくありません」
オーロラシルバーの瞳が西日でぎらりと燃える。ユウは頬ずりしたその手にわずかに力がこもったのを感じて目を開いた。その瞬間、艶やかで力強い眼光に射抜かれた。間違いなくユウを狙っている澄んだ瞳に、快感に似た震えが背筋を走る。
「ユウ、今ここで俺に手を出してほしくないなら、もう少し拒め。じゃないと」
引っ張られたゴムが引力を失くした反動で跳ね返るように、ユウの体は自然とシルバーに引き寄せられた。そのまま飛び込んだ彼の腕はユウに逃げられぬよう背中に這わされ、小さくて丸い後頭部を抱えるように白い指が茶髪に埋まっている。もう一センチ動けば間違いなく唇が触れられる距離で、シルバーが甘く囁いた。
「どこで手を出されるか分からないぞ」
座っていたシルバーは、その手を引いてユウの腰を片腕で閉じこめた。自然とシルバーの膝の間に入ったユウの頬が、窓から射してきた西日でますます赤みを帯びる。こちらにいかにも期待の視線を寄せるシルバーに、言いづらいもののユウは彼の肩を両手で押した。
「ここは学校なので、ダメです」
人目がなくなるとすぐさま触れてくるようになったのは新しいシルバーの一面だ。もちろん触れる以上のことをしているのだが、人目がなければいいというものではない。ユウにはその分別を区別しているからこそ、のめり込むようにユウに貪欲になっていくシルバーの手綱を引き締めることも必要になっていた。
シルバーは素直にユウを離したものの、不服そうに見上げて彼女を非難する。
「俺たちの関係は隠さなくてはならないものか?」
シルバーが言いたいことは分かる。しかし、この学園の生徒でいられる理由と経緯をユウは痛感しているからこそ、目の前の恋人に我慢を強いねばならなかった。
「私の存在は、この学園の評判を落とす可能性があります。『男子校なのに女生徒は一人存在していました、その上そこの生徒と交際もしています』。そんなゴシップに食いつく人間を私はよく知っています。それに」
自身の指と深く絡め合うように繋がれたシルバーの手を、ユウは頬まで引き寄せて触れ合わせる。色白な手からは想像しなかった固い男らしい感触に、彼女は募る愛おしさで微笑みをこぼした。
「先輩のこんな可愛いところ、誰にも見せたくありません」
オーロラシルバーの瞳が西日でぎらりと燃える。ユウは頬ずりしたその手にわずかに力がこもったのを感じて目を開いた。その瞬間、艶やかで力強い眼光に射抜かれた。間違いなくユウを狙っている澄んだ瞳に、快感に似た震えが背筋を走る。
「ユウ、今ここで俺に手を出してほしくないなら、もう少し拒め。じゃないと」
引っ張られたゴムが引力を失くした反動で跳ね返るように、ユウの体は自然とシルバーに引き寄せられた。そのまま飛び込んだ彼の腕はユウに逃げられぬよう背中に這わされ、小さくて丸い後頭部を抱えるように白い指が茶髪に埋まっている。もう一センチ動けば間違いなく唇が触れられる距離で、シルバーが甘く囁いた。
「どこで手を出されるか分からないぞ」