貴方に近づきたくて
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その日の夜、私は自室で開いた本の内容に驚愕した。
「えええええ! ドラコニア家って、シルバー先輩と顔似てないじゃん!」
シルバー先輩は若様だと思っていた私は、それがただの勘違いだということにページをめくることも忘れるほど衝撃的だった。あっけなく、私のセベクとの同盟は誰にも知られることなく打ち切りになったのである。でもまぁ、シルバー先輩について知れたことがまた一つ増えたから良しとしよう。
「へえ、シルバー先輩って寮長じゃないんだ。アズール先輩やリドル先輩みたいに二年生だと決闘に勝ってなれる人もいるから、てっきりそうなのかと」
セベクには感謝しないとね。若様っていうのも、きっとこのドラコニアさんなんだろう。それにしてもツノ太郎と似た角持ってるなーこの人たち。あ、間違えた、妖精さんたち。
シルバー先輩について知る度に分からないところが増えていく。ここに来る前の私だったらふさぎ込んだだろうけど、今はそうじゃない。
「嬉しいなぁ」
今日はお話しできただけで百点満点だ。この気持ちと思い出だけで、明日も鍛錬を頑張れる。いつかは鍛錬トークでシルバー先輩と盛り上がるなんて日は来るのだろうか。色気のかけらもないけど、そんな日が待ち遠しい。
「はぁ、また会いたい」
ベッドに転がると、目の前を蛍が通っていく。ん? 蛍なんていたかな、この部屋。というか、この世界。
起き上がってベッドから降りると、部屋中が一瞬で不思議な緑の光に包まれた。これはまさか、とこめかみに汗をかく。急いで寝室を飛び出し、談話室につながる階段を滑り降りる。こういう時の為の鍛錬だったのかもしれない! まるで某体育会系テレビ番組の出演者になった気分でオンボロ寮を跳ねまわると、驚いたゴーストと体当たりもといすり抜けてしまった。
「ごめんねー!」
そのまま走り抜け、すぐに玄関のドアノブに手をかける。慣れた手つきで回せば、大きな角を生やした友人がそこに立っていた。
「えええええ! ドラコニア家って、シルバー先輩と顔似てないじゃん!」
シルバー先輩は若様だと思っていた私は、それがただの勘違いだということにページをめくることも忘れるほど衝撃的だった。あっけなく、私のセベクとの同盟は誰にも知られることなく打ち切りになったのである。でもまぁ、シルバー先輩について知れたことがまた一つ増えたから良しとしよう。
「へえ、シルバー先輩って寮長じゃないんだ。アズール先輩やリドル先輩みたいに二年生だと決闘に勝ってなれる人もいるから、てっきりそうなのかと」
セベクには感謝しないとね。若様っていうのも、きっとこのドラコニアさんなんだろう。それにしてもツノ太郎と似た角持ってるなーこの人たち。あ、間違えた、妖精さんたち。
シルバー先輩について知る度に分からないところが増えていく。ここに来る前の私だったらふさぎ込んだだろうけど、今はそうじゃない。
「嬉しいなぁ」
今日はお話しできただけで百点満点だ。この気持ちと思い出だけで、明日も鍛錬を頑張れる。いつかは鍛錬トークでシルバー先輩と盛り上がるなんて日は来るのだろうか。色気のかけらもないけど、そんな日が待ち遠しい。
「はぁ、また会いたい」
ベッドに転がると、目の前を蛍が通っていく。ん? 蛍なんていたかな、この部屋。というか、この世界。
起き上がってベッドから降りると、部屋中が一瞬で不思議な緑の光に包まれた。これはまさか、とこめかみに汗をかく。急いで寝室を飛び出し、談話室につながる階段を滑り降りる。こういう時の為の鍛錬だったのかもしれない! まるで某体育会系テレビ番組の出演者になった気分でオンボロ寮を跳ねまわると、驚いたゴーストと体当たりもといすり抜けてしまった。
「ごめんねー!」
そのまま走り抜け、すぐに玄関のドアノブに手をかける。慣れた手つきで回せば、大きな角を生やした友人がそこに立っていた。