銀の人の名前は
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オンボロ寮につくまでの道のりを思い出せなかったけれど、着いてからの私は急いで自室に行って名前を忘れないように書き留めることにした。引き出しにしまった銀の人ノート。今日あったことをいつもここに吐き出しているけれど、今回はあの人の名前で埋まりそうだ。
「シルバー先輩」
もうその言葉で今日の昼のことを思い出せる。万年筆でノートにゆっくりと丁寧に名前を書いてみる。試験でもないのに字のこと気にするなんて、我ながら夢中なようだ。
s・i・l・v・e・r
何度書いても飽きないその名前は、綺麗なものだ。そして、あの髪に相応しい名前だと思う。名前のつづりですら神聖で、胸がきゅうっときつくなる。
「シルバー先輩!!」
「うるせーんだゾ!」
ごめんよ、グリム。でも、こんなに嬉しいことないじゃないか!
シルバー先輩の名前すら知らなかったあの頃とは違う。何しろ一緒に実験をクリアしたし、会話だってした。踊り出した胸はさながらブレイクダンスのように、激しくて止まるところを知らない。
渋面をこちらに向けるグリムに、思わず私はシルバー先輩を重ねてにやけた。
「うふふふふ」
「お前、気持ち悪いんだぞ」
呆れるグリムは私の部屋を出ると、ゴーストたちに遊んでくれと頼んでいた。
はぁ、私もゴーストに恋のお悩み相談でもしようかな。経験豊富なゴーストが私の恋にどうか実りある結果をもたらすよう祈ろう。
ノートに並んだ好きな人の名前は、胸に確かな高鳴りを与える。でもグリムの言う通り、落ち着いた今では気持ち悪いと思われる。わずかに残っていた良識によって、ノートを引き出しにしまい、引き出しの鍵を閉めた。
マブダチですら教えたことのない好きな人、貴方と明日も会うのが楽しみです。
「シルバー先輩」
もうその言葉で今日の昼のことを思い出せる。万年筆でノートにゆっくりと丁寧に名前を書いてみる。試験でもないのに字のこと気にするなんて、我ながら夢中なようだ。
s・i・l・v・e・r
何度書いても飽きないその名前は、綺麗なものだ。そして、あの髪に相応しい名前だと思う。名前のつづりですら神聖で、胸がきゅうっときつくなる。
「シルバー先輩!!」
「うるせーんだゾ!」
ごめんよ、グリム。でも、こんなに嬉しいことないじゃないか!
シルバー先輩の名前すら知らなかったあの頃とは違う。何しろ一緒に実験をクリアしたし、会話だってした。踊り出した胸はさながらブレイクダンスのように、激しくて止まるところを知らない。
渋面をこちらに向けるグリムに、思わず私はシルバー先輩を重ねてにやけた。
「うふふふふ」
「お前、気持ち悪いんだぞ」
呆れるグリムは私の部屋を出ると、ゴーストたちに遊んでくれと頼んでいた。
はぁ、私もゴーストに恋のお悩み相談でもしようかな。経験豊富なゴーストが私の恋にどうか実りある結果をもたらすよう祈ろう。
ノートに並んだ好きな人の名前は、胸に確かな高鳴りを与える。でもグリムの言う通り、落ち着いた今では気持ち悪いと思われる。わずかに残っていた良識によって、ノートを引き出しにしまい、引き出しの鍵を閉めた。
マブダチですら教えたことのない好きな人、貴方と明日も会うのが楽しみです。