後編
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ジェイドの魔法で転んだ彼女を庇ったところまでは良かった。しかし、彼女の体の柔らかさをまさかあんな形で知るとは思わなかったシルバーが必死に理性をかき集められたのは奇跡だ。もしジェイドがいなければ、何をしでかしていたか分からない。危ないところだった、とシルバーは口から魂が抜け出そうな思いをしながら、ユウの膝枕に耐えていた。
大人しく談話室のストライプのソファに横になっているのも、オンボロ寮に来るのも、彼女に頼まれたからしているだけだ。それもたまたま護衛の任を敬愛する父親から「お主も少しは息抜きをせんか」外されてしまったせいでもある。これならいっそバルガスに課題追加を食らった方がマシだと、シルバーはユウを見上げた。
「どうしたんですか?」
愛らしく小首をかしげる様に、シルバーは必死に拳を作って耐える。思わず手が出てしまわないように、自身の両手を革ベルトで縛ってしまいたい。しかし、ユウの柔らかな腿の感触に男として反応せずにはいられない自分を肯定できず、彼の胸はますます苦しくなった。これが本物の恋人なら、気の赴くままに彼女を抱きしめて、その薄い腹に顔を埋められる。しかし、今の二人は惚れ薬によって結び付けられただけの関係だ。まさに生き地獄だとシルバーはため息を吐いた。
ユウの暖かな手が、シルバーの額を撫でる。
「先輩、今度一緒にデートをしましょう」
「でえと?」
聞きなれないその言葉に、シルバーがうわごとのように呟いた。「そうですよ」と微笑んでいるユウの顔はあまりに優しくて、彼は話よりも彼女の顔に釘付けになる。
「外出届を出して、一緒に街を遊ぶんです。きっと楽しいですよ」
そう微笑んでいるユウを見て、シルバーは断るべきだと理性が囁く。しかし、彼女と遊ぶことなどこの先ないだろう。一週間とはいえ、彼女と街を出歩くことができるのは彼女の魔法薬が切れるその日だ。シルバーの天秤は案外簡単に傾いた。
「分かった」
頷いたシルバーに、ユウは心底嬉しそうに両手を上げた。子供のようにはしゃぎながら、淫魔のように惑わす彼女の魅力にシルバーは当てられる。くらりと眩暈がした彼は、終わってしまうその日が早く過ぎてしまえばいいと心底願った。
大人しく談話室のストライプのソファに横になっているのも、オンボロ寮に来るのも、彼女に頼まれたからしているだけだ。それもたまたま護衛の任を敬愛する父親から「お主も少しは息抜きをせんか」外されてしまったせいでもある。これならいっそバルガスに課題追加を食らった方がマシだと、シルバーはユウを見上げた。
「どうしたんですか?」
愛らしく小首をかしげる様に、シルバーは必死に拳を作って耐える。思わず手が出てしまわないように、自身の両手を革ベルトで縛ってしまいたい。しかし、ユウの柔らかな腿の感触に男として反応せずにはいられない自分を肯定できず、彼の胸はますます苦しくなった。これが本物の恋人なら、気の赴くままに彼女を抱きしめて、その薄い腹に顔を埋められる。しかし、今の二人は惚れ薬によって結び付けられただけの関係だ。まさに生き地獄だとシルバーはため息を吐いた。
ユウの暖かな手が、シルバーの額を撫でる。
「先輩、今度一緒にデートをしましょう」
「でえと?」
聞きなれないその言葉に、シルバーがうわごとのように呟いた。「そうですよ」と微笑んでいるユウの顔はあまりに優しくて、彼は話よりも彼女の顔に釘付けになる。
「外出届を出して、一緒に街を遊ぶんです。きっと楽しいですよ」
そう微笑んでいるユウを見て、シルバーは断るべきだと理性が囁く。しかし、彼女と遊ぶことなどこの先ないだろう。一週間とはいえ、彼女と街を出歩くことができるのは彼女の魔法薬が切れるその日だ。シルバーの天秤は案外簡単に傾いた。
「分かった」
頷いたシルバーに、ユウは心底嬉しそうに両手を上げた。子供のようにはしゃぎながら、淫魔のように惑わす彼女の魅力にシルバーは当てられる。くらりと眩暈がした彼は、終わってしまうその日が早く過ぎてしまえばいいと心底願った。