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真の歴史へ

「ヨコシマ! 結界は解除されたんだわ!」
ルシオラが言った

「なんで? 誰が…」

ピートは慌てはじめた

最初に部屋に入ってきたのは令子だった

「気をつけて、吸血鬼化してるわ!」

タマモが叫ぶ

続けてエミや村人も入ってきた


「美神さんに小笠原さん…… GSが吸血鬼になって、どうすりんですか…」

横島は呆れたように話した


「しかたないじゃないの! トイレで襲われたんだもの!」

令子は自分で呆れながら話した

「私はピートにソックリなやつに噛まれたワケ」

そう話ながら距離をつめていく

「ちっ! 一旦退却だ! ルシオラ!!あれを」

横島達は地下室の付近で固まる

ルシオラが特製閃光弾を出して令子達に投げつける

突然部屋全体が光に包まれてて
横島達は地下室に降りた


ルシオラの閃光弾は、霊感なども一時的にマヒさせる対魔族用に作ったものだった


横島達が地下室に降りたら
地下の隠し扉から唐巣が現れた


「こっちだ! 早く」


そうして横島達は唐巣と合流した


「神父いい時に来ましたね」

横島が唐巣に話した

「遅くなってすまないね。 そう言えば美神くん達は?」

「彼女達は吸血鬼化しました。」

「そうか… 困ったな 霊能者が吸血鬼になると厄介なんだが……」

「唐巣さん他の村人は無事なのですか?」

小竜姫が心配そうに訪ねる

「これは小竜姫さま、 わざわざ小竜姫さままで来て頂いたとは、申し訳ございません。」

唐巣が小竜姫に頭を下げる

「先生彼女は何者なんですか?」

ピートが不思議そうに聞いた

「彼女は武神の小竜姫さまだよ」

ピートはまさか神族だとは思わず固まっていた


「いえ、今の私は横島さんの仲間として来たので気にしないで下さい。」

小竜姫は笑顔で答えた


「ピート、助けを求めるなら最初から正体を明かすべきだったな。 そうすれば美神さん達も無事だったかもしれない」

横島が真剣な表情で話した

「気が付いていたのですか?」

ピートは驚きの声をあげる

「最初からな、お前が言いたくない気持ちもわかるから黙っていたが、作戦としては失敗だったな」

横島の冷静な問いかけにピートは申し訳なさそうな顔をして話した

「僕はピエトロ・ド・ブラドー。 ブラドー伯爵の息子です」


「おぬしバンパイアハーフだな? どうりでブラドーに似ている訳だ! 今思い出したが昔ブラドーを退治したのはワシじゃからな」

カオスが話した


「まあ、とりあえず夜明けを待って反撃しよう。」

唐巣が言って村人達と合流した

そして作戦会議を開き
二手に別れることにした

横島達とピート、唐巣は地下からブラドーの城に潜入する

カオス、マリア、冥子は村人と地上から向かう


この組み分けは
おそらく城にいる令子とエミを小竜姫とルシオラが押さえ、その他をタマモが幻術で押さえて

横島、ピート、唐巣でブラドーに挑むことになった


冥子は暴走があるため地下には無理で、カオスとマリアもコウモリなどが襲った時の為地上になった


そして翌朝
地上組にコウモリが襲いかかる

すぐに冥子は暴走しマリアはカオスを連れて逃げ出した

吸血鬼化した村人もほとんど地上組に向かったが、暴走に巻き込まれていた


地下組は無事
ブラドーの城に潜入した

途中に令子とエミが待っていた

「小竜姫、ルシオラ、二人とも頼む!」

「ヨコシマも気をつけてね」

「ブラドーは復活してまだ魔力が弱いですが油断は禁物です。」

横島達は
ルシオラと小竜姫に任せて先にいった


「私達は戦いたい訳じゃないけど、逆らえないのよね…」

「ケガしても恨まないでほしいワケ」

令子とエミは言った

「ご心配なく」

「私達は強いですよ」

小竜姫とルシオラは笑顔で答える


「私とエミを相手に1対1で勝てると思ってるの? 吸血鬼化して身体能力上がってるわよ」
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