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GS横島 運命と戦う者

「いい加減にしないか! お前達親子が孤立無縁なのは自業自得だろう。 もう横島に関わるな!」

しびれを切らして話したのはワルキューレだった


「知っていたのですか?」

美智恵は驚いていた

「美神令子が狙われる情報は我々も掴んでいた。 事態の推移を見守る為に情報は集めていたのだ。」


ワルキューレは美智恵を睨みつけながら話した


「私達は横島さんを守らねばなりません。 これ以上彼に負担をかけるのはやめて下さい。」


小竜姫は冷静に話したが普段の優しい小竜姫からは想像もつかないほど、険しい表情だった


「わかりました。 失礼します」


美智恵は一言話して険しい表情で帰っていった



「だいぶ追い込まれておるな…」


美智恵が帰ってすぐに老師が部屋に入ってきた


「老師、聞いておられたのですか?」


小竜姫が疲れた表情で老師に話した


「少し気になっての… 小竜姫よ、ヒャクメに言って奴を監視させておくんじゃ」

「老師、監視ですか?」

小竜姫は老師の話に少し不思議そうにした

「奴は最後にはまた時間移動をする可能性がある… これ以上奴に時間移動をさせてはならんのだ。」


老師の話に小竜姫とワルキューレは険しい顔になる


「まさか…… わかりました。 しばらく監視させます」


小竜姫達はそう言うと横島達の修行に戻った



一方美智恵は神魔の協力が無いのは予想通りとはいえ

まさか横島に会わせても貰えないとは、思わなかった


小竜姫は事務的に話していたが、自分に対して不快感を露わにしていた


恐らく個人的にも協力はしてくれないだろう


報告書では
令子と横島は小竜姫と会った回数はほぼ同じだったはず…


片や守られて、片や見捨てられた…


美智恵は改めて令子の人望の無さに嘆いていた


美智恵は令子を守る方法を考えつつ帰り道を急いだ



美智恵の帰った妙神山はいつもの日々を送っていた


小竜姫もワルキューレも一切顔に出さなかった為、横島達は気が付かなかった


夕食後は、自由時間でみんな好きなことをしていた

ルシオラやタマモやヒャクメはテレビを見ていて

老師とパピリオと横島はゲームをしていた

小竜姫やワルキューレやジークやベスパは読書をしている


そんな中、小竜姫が静かに部屋を出ていった


小竜姫は1人夜風に当たって考えていた

美神親子のことや

横島のこと

などいろいろ…


「何かあったみたいね…」


静かに小竜姫に話しかけて来たのはルシオラだった

小竜姫は苦笑いしていた


「ルシオラさんは鋭いですね…」


「なんとなくね。 小竜姫さん、何か悩んでそうだったから…」

ルシオラもなんとなく気が付いただけだった


「今日、美神美智恵さんが来ました。 美神さんが狙われているので力を貸して欲しいと… 後は横島さんに会いたいと言ってました」


小竜姫は素直に話した

小竜姫とルシオラは以外に話が合った

妙神山に来てから二人で、横島のことや神魔界の状況を相談したりしていた


「そう… 随分厄介な敵みたいね… 横島にはなぜ今更会いたいのかしら…」

ルシオラは首を傾げながら話した
「敵は強いです。 メドーサよりも強いでしょう… しかも今、美神親子は孤立していますから。 横島さんが居なくなって美神親子の立場はかなり悪くなったみたいです。 今は唐巣さんも距離を置いてるみたいで、 かつての仲間達も横島さんの一件で愛想を尽かしたのでしょう… 再び協力者を集めるにしても横島さんと和解しなければ誰も信じないでしょうから。 どっちかと言うと横島さんとの和解の方をしたかったみたいですよ」


小竜姫は美智恵の狙いをある程度見抜いていた
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