魔鈴心霊相談事務所始動!
その後自分のアパートに帰ったカオス達以外は横島のアパートに向かったのだが、その汚い部屋に魔鈴は軽くため息をはく
「とりあえず、私の自宅と繋げますので少し待ってて下さい」
ゴミを適当に片付けて座る横島と雪之丞の前で、魔鈴は壁に魔法陣を書き込み始めた
「何してるんだ?」
「昔の魔女や魔道士が使っていた異界空間に、私の自宅があるんです。 そことこの部屋を繋ごうかと思いまして」
部屋に入るなり押し入れのふすまに魔法陣を書きはじめた魔鈴に雪之丞は少し不思議そうに尋ねるが、正直説明を聞いても半信半疑のようだ
異界に自宅を持つという意味をあまりピンと来ないらしい
ちなみに魔鈴が書いている魔法陣は固定式の出入口であり魔鈴一人ならば固定式は必要ないのだが、雪之丞は固定式の出入口の方が便利なのである
それからほどなくしてふすまが異界の入口になり、横島と雪之丞は案内されるまま魔鈴の自宅に向かうが、雪之丞の驚いた表情は今日最高の驚きだった
「かなり凄い人だったんだな。 まさかこんな事が出来るなんて……」
「めぐみはオカルト業界の有名人だからな。 中世ヨーロッパの魔法を現代で唯一使えるんだよ」
さすがの雪之丞も魔鈴を尊敬の眼差しで見つめている
なまじオカルトに詳しい雪之丞なだけに、魔鈴の凄さを実感しているのだろう
「とりあえず今日は夕食を食べてゆっくり休みましょう。 事務所の問題や忠夫さんの部屋の片付けは明日以降で。 部屋は余っているので、雪之丞さんも落ち着くまでここに住んでくれて構いませんよ」
いろいろあり精神的に疲れた魔鈴は、今日はゆっくり休む事にして夕食の支度にかかる
そんな中、雪之丞は魔鈴と横島の好意に甘える事になるのだが……
それが別の意味で辛く感じる事に気付いてない
(そういえば、恋人だって言ってたな)
魔鈴の自宅のリビングでくつろぐ横島を見て、雪之丞はふと先程の会話を思い出していた
なんと言うか、横島と魔鈴の周りに甘い空間が見える気がしたのだ
二人とも雪之丞が居るため自重しているが、まるで新婚家庭のように息の合った二人の関係に雪之丞は自分は邪魔者なのではと、軽く居心地の悪さを感じる
未来のように横島と仲がよければ気にしないのかもしれないが、さすがに横島とも魔鈴とも初対面な為に多少気を使ってしまうらしい
「たいした物はありませんが、お二人のGS試験合格の前祝いといきましょうか」
魔鈴が料理を始めてから約1時間後、たいした料理がないといいつつ軽いパーティーのような豪華な料理が並んでいた
そんな滅多に見れないご馳走に雪之丞は思わず息を呑んでしまう
「ママに似てる……」
思わずつぶやく雪之丞の言葉に横島は笑いを抑えるのに必死である
まあロングスカート姿で私服の魔鈴がエプロンをしてる姿は美しく色気もあるため、雪之丞が見とれるのも仕方ないのだが……
「そういえば、あの最後の霊波砲は何だったんだ? 魔装術を強制排除するなんて普通じゃねえだろ」
久しぶりにまともな料理を食べたと満足げな雪之丞だったが、腹が膨れると横島が試験の最後に魔装術を強制排除した霊波砲に興味を抱いていた
雪之丞も霊波砲には自信があるし、勘九朗とも修行したがあんなことは初めてだったのだ
「あれは別に普通の霊波砲だよ。 威力を収束したから見た目よりは強力だけどな。 そもそも魔装術ってのは霊体なんだよ。 だから弱点は霊的弱点になる訳だ」
人の体にある経路やチャクラのポイントを軽く説明した横島は、雪之丞のチャクラのポイントを攻撃して魔装術を吹き飛ばしたと告げる
「とりあえず、私の自宅と繋げますので少し待ってて下さい」
ゴミを適当に片付けて座る横島と雪之丞の前で、魔鈴は壁に魔法陣を書き込み始めた
「何してるんだ?」
「昔の魔女や魔道士が使っていた異界空間に、私の自宅があるんです。 そことこの部屋を繋ごうかと思いまして」
部屋に入るなり押し入れのふすまに魔法陣を書きはじめた魔鈴に雪之丞は少し不思議そうに尋ねるが、正直説明を聞いても半信半疑のようだ
異界に自宅を持つという意味をあまりピンと来ないらしい
ちなみに魔鈴が書いている魔法陣は固定式の出入口であり魔鈴一人ならば固定式は必要ないのだが、雪之丞は固定式の出入口の方が便利なのである
それからほどなくしてふすまが異界の入口になり、横島と雪之丞は案内されるまま魔鈴の自宅に向かうが、雪之丞の驚いた表情は今日最高の驚きだった
「かなり凄い人だったんだな。 まさかこんな事が出来るなんて……」
「めぐみはオカルト業界の有名人だからな。 中世ヨーロッパの魔法を現代で唯一使えるんだよ」
さすがの雪之丞も魔鈴を尊敬の眼差しで見つめている
なまじオカルトに詳しい雪之丞なだけに、魔鈴の凄さを実感しているのだろう
「とりあえず今日は夕食を食べてゆっくり休みましょう。 事務所の問題や忠夫さんの部屋の片付けは明日以降で。 部屋は余っているので、雪之丞さんも落ち着くまでここに住んでくれて構いませんよ」
いろいろあり精神的に疲れた魔鈴は、今日はゆっくり休む事にして夕食の支度にかかる
そんな中、雪之丞は魔鈴と横島の好意に甘える事になるのだが……
それが別の意味で辛く感じる事に気付いてない
(そういえば、恋人だって言ってたな)
魔鈴の自宅のリビングでくつろぐ横島を見て、雪之丞はふと先程の会話を思い出していた
なんと言うか、横島と魔鈴の周りに甘い空間が見える気がしたのだ
二人とも雪之丞が居るため自重しているが、まるで新婚家庭のように息の合った二人の関係に雪之丞は自分は邪魔者なのではと、軽く居心地の悪さを感じる
未来のように横島と仲がよければ気にしないのかもしれないが、さすがに横島とも魔鈴とも初対面な為に多少気を使ってしまうらしい
「たいした物はありませんが、お二人のGS試験合格の前祝いといきましょうか」
魔鈴が料理を始めてから約1時間後、たいした料理がないといいつつ軽いパーティーのような豪華な料理が並んでいた
そんな滅多に見れないご馳走に雪之丞は思わず息を呑んでしまう
「ママに似てる……」
思わずつぶやく雪之丞の言葉に横島は笑いを抑えるのに必死である
まあロングスカート姿で私服の魔鈴がエプロンをしてる姿は美しく色気もあるため、雪之丞が見とれるのも仕方ないのだが……
「そういえば、あの最後の霊波砲は何だったんだ? 魔装術を強制排除するなんて普通じゃねえだろ」
久しぶりにまともな料理を食べたと満足げな雪之丞だったが、腹が膨れると横島が試験の最後に魔装術を強制排除した霊波砲に興味を抱いていた
雪之丞も霊波砲には自信があるし、勘九朗とも修行したがあんなことは初めてだったのだ
「あれは別に普通の霊波砲だよ。 威力を収束したから見た目よりは強力だけどな。 そもそも魔装術ってのは霊体なんだよ。 だから弱点は霊的弱点になる訳だ」
人の体にある経路やチャクラのポイントを軽く説明した横島は、雪之丞のチャクラのポイントを攻撃して魔装術を吹き飛ばしたと告げる