GS試験再び!?
それから二日目の試合が始まり、令子やピートやカオスは順調に勝ち進んでいた
ピートはまだ悩んでるようだが、それでも未来の時よりは動きがいい
そして横島の二回戦の相手は、未来と同じ九能市氷雅だった
「九能市氷雅です。 お手柔らかにお願いしますわ」
大人しそうな表情の九能市だが、それが嘘なのは知っている
正直横島はあまり好きなタイプではなかった
(人を斬りたいとか言ってた奴だよな。 あんまり関わりたいタイプじゃないんなー)
忍者らしき九能市が人を斬りたいと言っていた記憶が強い横島は、表情にこそ表さないが出来れば戦いたくなかった相手である
軽々しく人を斬りたいと言うなど馬鹿としか思えないし、あまり関わるとロクな事がないタイプだと確信していた
「試合開始!」
審判の声と共に九能市はまっすぐ横島に向かって行く
マントに隠し持っている霊刀に手をかけると、九能市は躊躇なく横島に居合いで斬りつける
「おや? 私の居合いをおかわしになりましたね? 実を申しますと、私生きた人間を斬るの初めてなんですの。 ああ……楽しみですわ」
居合いをかわした横島に九能市は驚きもせずに、人を斬れるのに興奮していた
結局ただ合法的に人を斬りたいだけかもしれない
「横島さーん!!」
危ない表情の九能市におキヌはハラハラと心配そうに声を上げる
そんな中、横島は無言で九能市との距離を保っていた
(なんかイライラするな)
簡単に人を斬りたいと言う九能市に、横島は僅かだが苛立ちを感じ初める
他人の趣味嗜好など関係ないと考えていた横島だが、こんな人間がGSになるのかと思うとゾッとしてしまう
「殺意を持って人を斬りたいって宣言してる彼女は失格じゃないの?」
「……ルール上は問題ない。 この試合で最悪の場合に命を失うのは事前に説明されただろう? 物理的な力が無効だから殺人罪にはならないし、それにハッタリを含めて相手との駆け引きも重要なポイントなのだよ」
様子を伺う九能市を前に横島は先程の言動が問題ないのかと審判に尋ねるが、審判の答えは冷たいものだった
微妙に表情が曇ってる辺り審判本人の意思ではないのだろうが、GS試験は最悪死ぬことを承知で試験を受けるのだし、死んでも自己責任でありGS協会は責任を取らない旨は事前にGS試験の申請書類に書かれているのだ
横島は未来で雪之丞の試験の折にその書類を見ているが、実は自分の時は見てない
未来の時も今回も横島は言われた書類にサインをしただけであり、令子は当日まで説明してなかったのである
まあ令子としては横島が一次審査を突破するはずがないと考えており、不要な説明だと考えていたのだろうが……
「怖いのですか? 大丈夫ですわ。 一瞬で終わらせますから」
半分は演技だろうが、九能市自身が人を斬るのを楽しみにしていたのは事実だろう
横島が怯えたと判断した九能市は一気に距離を詰めて、遠慮なく斬りかかっていく
「美人なのに残念だな……」
横島のそんな呟きを無視するように九能市は斬りかかるが、次の瞬間には心眼が発した収束気味の霊波砲により九能市は吹き飛ばされてしまう
「うっ…… こんな男に……」
カウンター気味に霊波砲をまともに受けた九能市だが、まだ戦意はあるらしく立ち上がる
横島の見た目には霊力はほとんど感じないし、先程の言動からも格下だと見下しているようだ
ピートはまだ悩んでるようだが、それでも未来の時よりは動きがいい
そして横島の二回戦の相手は、未来と同じ九能市氷雅だった
「九能市氷雅です。 お手柔らかにお願いしますわ」
大人しそうな表情の九能市だが、それが嘘なのは知っている
正直横島はあまり好きなタイプではなかった
(人を斬りたいとか言ってた奴だよな。 あんまり関わりたいタイプじゃないんなー)
忍者らしき九能市が人を斬りたいと言っていた記憶が強い横島は、表情にこそ表さないが出来れば戦いたくなかった相手である
軽々しく人を斬りたいと言うなど馬鹿としか思えないし、あまり関わるとロクな事がないタイプだと確信していた
「試合開始!」
審判の声と共に九能市はまっすぐ横島に向かって行く
マントに隠し持っている霊刀に手をかけると、九能市は躊躇なく横島に居合いで斬りつける
「おや? 私の居合いをおかわしになりましたね? 実を申しますと、私生きた人間を斬るの初めてなんですの。 ああ……楽しみですわ」
居合いをかわした横島に九能市は驚きもせずに、人を斬れるのに興奮していた
結局ただ合法的に人を斬りたいだけかもしれない
「横島さーん!!」
危ない表情の九能市におキヌはハラハラと心配そうに声を上げる
そんな中、横島は無言で九能市との距離を保っていた
(なんかイライラするな)
簡単に人を斬りたいと言う九能市に、横島は僅かだが苛立ちを感じ初める
他人の趣味嗜好など関係ないと考えていた横島だが、こんな人間がGSになるのかと思うとゾッとしてしまう
「殺意を持って人を斬りたいって宣言してる彼女は失格じゃないの?」
「……ルール上は問題ない。 この試合で最悪の場合に命を失うのは事前に説明されただろう? 物理的な力が無効だから殺人罪にはならないし、それにハッタリを含めて相手との駆け引きも重要なポイントなのだよ」
様子を伺う九能市を前に横島は先程の言動が問題ないのかと審判に尋ねるが、審判の答えは冷たいものだった
微妙に表情が曇ってる辺り審判本人の意思ではないのだろうが、GS試験は最悪死ぬことを承知で試験を受けるのだし、死んでも自己責任でありGS協会は責任を取らない旨は事前にGS試験の申請書類に書かれているのだ
横島は未来で雪之丞の試験の折にその書類を見ているが、実は自分の時は見てない
未来の時も今回も横島は言われた書類にサインをしただけであり、令子は当日まで説明してなかったのである
まあ令子としては横島が一次審査を突破するはずがないと考えており、不要な説明だと考えていたのだろうが……
「怖いのですか? 大丈夫ですわ。 一瞬で終わらせますから」
半分は演技だろうが、九能市自身が人を斬るのを楽しみにしていたのは事実だろう
横島が怯えたと判断した九能市は一気に距離を詰めて、遠慮なく斬りかかっていく
「美人なのに残念だな……」
横島のそんな呟きを無視するように九能市は斬りかかるが、次の瞬間には心眼が発した収束気味の霊波砲により九能市は吹き飛ばされてしまう
「うっ…… こんな男に……」
カウンター気味に霊波砲をまともに受けた九能市だが、まだ戦意はあるらしく立ち上がる
横島の見た目には霊力はほとんど感じないし、先程の言動からも格下だと見下しているようだ