彼女もずっと心配していたのだ

姉妹で戦った

命の危機もあった

だが…

幸せそうな二人を見て嬉しかった


パピリオはそれからすぐに本当の眠りについた……



横島、ルシオラ、パピリオ


彼らの世界をかけた戦いは
この日やっと終わった……


次の日
幸せな朝だった

微笑みが絶えない

横島とルシオラ


「二人とも… 幸せそうでちゅね～」


パピリオはそんな二人をからかうように話した


「ああ、俺は幸せだよ。 ルシオラにパピリオ… 新しい家族と一緒に朝を迎えることが出来たからな…」


横島は幸せそうな笑顔で真面目に答えた

「そうね… 今日はお金を回収に遠出だからしっかり食べてね」

ルシオラは笑顔でパピリオに蜂蜜

自分には砂糖水

横島には昨日買ったパンを出した


（早く料理を覚えないとだめだわね～）

心の中でつぶやいた


その日横島達は、かつて一日暮らした別荘と他にも数カ所に行った


移動に電車を使った為、一日で帰れずに結局旅館に泊まることにした


お金はかなり厳重に隠していたので全て回収出来た

金額は総額で一億はあった


横島が目の前の現金に呆然としたのは言うまでもない


横島一行は一日の疲れを癒やして、旅館でゆっくり休んでいた

ルシオラは今日一日の事を考えていた…

今日一日でも横島を見る人の目が、殺気や嫌悪をもつ人がいたのに気がついた


横島は自分達のせいで、人類の敵として有名になった

一応Ｇメンのスパイとして潜入していたと訂正されたが、未だに人類の裏切り者として見ている人がいる……


そんな横島にルシオラは罪悪感を覚えた

「ごめんね… ヨコシマ… 私達の為に辛い思いさせて…」

ルシオラはパピリオと仲良くテレビを見ていた横島に聞こえないくらい小さく呟いた


横島自身は全く気にしていなかった

元々、人に悪く見られるのになれている上、ルシオラ達がいるので幸せだった


「んっ？ ルシオラ何か言ったか？」


横島はふと何か言われた気がした


「ヨコシマ… 人類の敵になってつらくなかった…？」
　
窓から夜空を見ながらルシオラは横島に話しかけた


「どうしたいきなり？ 確かに嬉しい体験じゃなかったけど、お前達と一緒だったから辛くはなかったな～」


横島は不思議そうな顔で考えながら話した

「ヨコシマ… ありがとう」


ルシオラは満面の笑顔で話した


横島は相変わらず首を傾げていたが、嬉しそうなルシオラを見て良かったと思った


「ヨコシマー ルシオラちゃん、一緒に温泉に入るでちゅ！」


パピリオはテレビに飽きたのか、横島とルシオラを引っ張って温泉に行こうとした


「そりゃあいいな！ 是非行こう！！」

横島は興奮気味にルシオラを引っ張る

ルシオラは二人に引っ張っられて苦笑いしていたが…


「全く… そっちにばっかりマメで積極的なんだから…」


意外に嬉しそうだった


横島とルシオラとパピリオは結局露天風呂に入った


「ヨコシマ！ そんなに見ないでよ」


ルシオラはタオルで体を隠しながら恥ずかしそうにした


横島は目をギラつかせながら見ていた為だった


「いいじゃんかー 減るもんじゃないし！」


横島は興奮しながら言った


「全くもう…」

ルシオラは呆れながらも笑みが絶えなかった…


「バカップルでちゅね…」

パピリオは冷静に呟いた…



そんな感じでドタバタな時間は過ぎて行った


ルシオラとパピリオは初めて人間の料理を食べて不思議そうにしたり、楽しい一日だった


次の日
横島は東京に帰った

お金はルシオラが管理して、どこかにしまったらしい…


帰りにルシオラとパピリオの生活用品と、ゲームステーションなどを買って帰った



次の日から横島は学校に行ったが、アシュタロス戦で長く休んだ為に留年しそうだった…


ルシオラはその日から横島の過去と身辺調査をはじめた


隣の小鳩ちゃんにはじまり、ピート、タイガー、唐巣神父など…


みんな昔の横島を知りたいと言えば、喜んで教えてくれた