GS横島 運命と戦う者

ルシオラは呆れつつ部屋に散らばる本を集める

ピクッ…


ルシオラの手がふるえ出す

「ヨコシマ… 何かな… この本の数は… しかもみんな巨乳ばっかり……」


ルシオラは満面の笑みで横島に話しかける

ゴゴゴゴゴゴ…

顔とは裏腹にプレッシャーはすさまじかったが


横島は全身から冷や汗をダラダラ流した

「る…るしおらさん オトコニハ必要ナンデスヨ」


横島はアシュタロス以上の恐怖を感じていた


「問題は何でみんな巨乳ばっかりなの!? そんなに私じゃ不満なの!?」


ルシオラは怒りを通り越して、泣きそうな顔になる


横島はそれに慌ててはじめる

「いや、これはルシオラに会う前に買った本だからさ。 確かに巨乳は好きだがルシオラの胸の方が好きだ!」


横島はオロオロしながらルシオラに話した

嘘がつけない横島は本音が丸わかりだった…


「じゃあ… この本は捨てるわよね?」

目をウルウルさせながら横島を見つめるルシオラ


「エッ!! いや~ それはもったいないかな~ なんて思ってみたりして……」


横島は伺うように話すが……


「そう… やっぱり巨乳じゃないとダメなのね…」

ルシオラは悲しそうに自分の胸を見つめる


「ルシオラちゃんの胸は終わってまちゅからね…」

自分は関係ないといった顔をしていたパピリオがボソッと呟いた


ギロッ!!


ルシオラは一瞬パピリオを睨んだ


パピリオは横島の布団にくるまって、ガタガタ震えていた


「わかったから… 捨てていいよ…」

横島は長年の共と別れるように涙を流して話した


「そう? じゃあ捨てるわね♪」


ルシオラはすぐに機嫌が良くなり、さっさとエロ本を集めて捨てに行った


押し入れの中の秘蔵のビデオももちろん発見されて捨てられた



しばらく横島は部屋の窓から外を眺めて、燃え尽きていた…


ルシオラはそんな横島を見て苦笑いしていた

(全く… あそこまで落ち込まなくてもいいのに… ヨコシマが悪いのよ。 巨乳ばっかりなんだから……)

心の中で呟いていた


だがルシオラはそんな横島が可哀想になった


しかたないな~

と思いつつ横島に近づいた


ルシオラは横島を後ろから抱き締めた

そして耳元で囁く…

「ヨコシマ… 今日パピリオが寝たら、いいわよ。 ずっと待たせたからね」


横島はルシオラの言葉にすぐに反応した

パッと後ろを振り返って…


「ル… ルシオラー!!」


そのままルシオラを押し倒そうとした


ルシオラはスルリとよけた

「だ~め! 夜まで待ってね♪ 部屋の掃除しなきゃだめだからね~」


そう話してまた掃除に戻った


「わたちの存在忘れないでほちいでちゅね…」


パピリオはテレビを見ながらつぶやいた

横島は少し落ち着いた
そしてそんな二人を見て思わず笑みがこぼれた


大切な人と一緒に暮らせる幸せと


夜には大人になれる…

本当に幸せだった



その日
夕方には掃除が終わり綺麗な部屋になった


パピリオはお昼寝中で
横島とルシオラは今後の相談をしていた…


「とりあえずお金なんとかしないとな~ ルシオラとパピリオの生活費稼がないと……」


横島は難しい顔をして考えていた


「お金ならあるわよ。」

ルシオラが当たり前のように話した


「へっ? なんでルシオラお金を持ってるんだ?」


横島は驚いて首を傾げる


「前にドグラ様が稼いだお金がたくさんあるわよ。 いくつかに分けて隠したからまだあるんじゃないかしら…」

ルシオラは考えながら話した


「そう言えば一緒に買い物行ったな~ でもその金もらっていいのか?」

変なところに真面目な横島は自分がもらっていいのか考える

「いいと思うわよ。 元々私達のお金だしね。 南米の基地を作った時に出てきた金とかを売ったお金だから危ないお金じゃないし…」


「うーん、そうだよな~ じゃあ、誰かに見つからないうちに回収に行かないとな…」

横島はルシオラの話を聞いていろいろ考えたが、気にしないことにしたようだ


「とりあえず、今日は夕飯を買いに行かないとだめだわね…」

ルシオラは先ほど台所を片付けたが、食べ物はカップ麺しかなかった
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