平和な日常~夏~3
さて湖畔公園の状況だが、公園内の出店は超包子を始め半数の出店がすでに営業を開始していた。
公園に隣接する砂浜では夏休み最後の日を海水浴で楽しむ学生が多く、朝から公園にもそちらの客が流れて来ていたらしい。
加えて麻帆良市の上空では学園所有の飛行船を一日チャーターしており、朝から祭りを知らせる垂れ幕を下げて飛行している。
ちなみに祭りに全面的に協賛している芦コーポレーションでは、麻帆良学園報道部と協力して祭りの様子をインターネットで配信していた。
映像と写真を上手く使い出店の場所やメニューなどを説明する特設ページを試験運用中のSNSで公開している。
混雑具合なども随時更新されており、突然の祭りに正確なパンフレットもないだけに客の案内役として役立ってるようだ。
横島達は混雑する客の中を荷物を持って営業する出店の場所に行くが、そこはまさしく公園の中心地だった。
「俺は隅の方でよかったんだが……」
木々の自然溢れる公園の中心地は広い芝生になっており、そこには特設ステージと観客席が設置されている。
観客席をグルリと包囲するように超包子など麻帆良で有名な店や飲食サークルが出店を出しているが、横島の店はステージの真向かいであり隣は超包子だった。
超は一等地を用意したと自信を見せていたが、本当に一等地であり横島は若干引き攣った笑顔を浮かべている。
「そういう訳にいかないネ」
隅っこで少ない客の相手をしてノンビリとしたかった横島だが、そんな願いは超によって瞬時に否定されてしまう。
最早覚悟を決めるしかないと半ばやけくそで準備を始める横島達だったが、人が混雑する中の準備は何かと大変だった。
タマモもさよもキョロキョロと祭りを楽しんでいるが、ゆっくり見せてやる余裕がないほど忙しい。
(スイーツ多めに作って正解だったな)
予想外の連続な横島だが、実は今日は祭り用にスイーツを大量に作って来ている。
外で食べることを考慮していたので、シュークリームやフルーツゼリーや水ようかんなどを大量に用意して来たのだ。
今のところ横島が販売を予定してるのは、それらのスイーツと炭火で今朝朝市から仕入れたとうもろこしなどを焼いて売るつもりである。
「ご無沙汰してます」
そんな訳でとりあえず車から荷物を運びつつ準備を進める横島だが、麻帆良祭で一緒に働いた雪広グループの関係者が挨拶に来ていた。
「こっちから挨拶に行くべきなのにすいません。 調子はどうですか?」
「おかげさまで売れ行きはいいんですが、少し食材が足りなくなりそうなので手配しようかと考えてます。 よろしければ食材を一緒に手配しますがいかがですか?」
立場的に横島から挨拶に行くべきなのに相手から挨拶に来てくれたことで横島は申し訳なさそうに謝るが、どうやら本題は食材の追加の話らしい。
雪広と那波は急遽話が行ったにも関わらず朝から営業していたらしいが、元々客の数を予想もする暇がないほど急な話だっただけにとりあえず屋台の開店を優先させた結果食材が足りないようだった。
超包子や雪広や那波など親交がある者達が足りない食材を追加するにあたり、雪広グループが仕切って一括で用意する話がすでに進んでいたようだ。
「えっと、じゃ頼んでいいっすか?」
正直まだ開店してない横島が食材を必要か雪広グループ側は分からなかったらしいが、付き合いがあるだけに声をかけてくれたらしい。
実際横島も場所が場所なだけに材料が足りないと感じていたので今回の話はちょうどよかった。
結局横島は開店前から食材を追加で頼むことになる。
公園に隣接する砂浜では夏休み最後の日を海水浴で楽しむ学生が多く、朝から公園にもそちらの客が流れて来ていたらしい。
加えて麻帆良市の上空では学園所有の飛行船を一日チャーターしており、朝から祭りを知らせる垂れ幕を下げて飛行している。
ちなみに祭りに全面的に協賛している芦コーポレーションでは、麻帆良学園報道部と協力して祭りの様子をインターネットで配信していた。
映像と写真を上手く使い出店の場所やメニューなどを説明する特設ページを試験運用中のSNSで公開している。
混雑具合なども随時更新されており、突然の祭りに正確なパンフレットもないだけに客の案内役として役立ってるようだ。
横島達は混雑する客の中を荷物を持って営業する出店の場所に行くが、そこはまさしく公園の中心地だった。
「俺は隅の方でよかったんだが……」
木々の自然溢れる公園の中心地は広い芝生になっており、そこには特設ステージと観客席が設置されている。
観客席をグルリと包囲するように超包子など麻帆良で有名な店や飲食サークルが出店を出しているが、横島の店はステージの真向かいであり隣は超包子だった。
超は一等地を用意したと自信を見せていたが、本当に一等地であり横島は若干引き攣った笑顔を浮かべている。
「そういう訳にいかないネ」
隅っこで少ない客の相手をしてノンビリとしたかった横島だが、そんな願いは超によって瞬時に否定されてしまう。
最早覚悟を決めるしかないと半ばやけくそで準備を始める横島達だったが、人が混雑する中の準備は何かと大変だった。
タマモもさよもキョロキョロと祭りを楽しんでいるが、ゆっくり見せてやる余裕がないほど忙しい。
(スイーツ多めに作って正解だったな)
予想外の連続な横島だが、実は今日は祭り用にスイーツを大量に作って来ている。
外で食べることを考慮していたので、シュークリームやフルーツゼリーや水ようかんなどを大量に用意して来たのだ。
今のところ横島が販売を予定してるのは、それらのスイーツと炭火で今朝朝市から仕入れたとうもろこしなどを焼いて売るつもりである。
「ご無沙汰してます」
そんな訳でとりあえず車から荷物を運びつつ準備を進める横島だが、麻帆良祭で一緒に働いた雪広グループの関係者が挨拶に来ていた。
「こっちから挨拶に行くべきなのにすいません。 調子はどうですか?」
「おかげさまで売れ行きはいいんですが、少し食材が足りなくなりそうなので手配しようかと考えてます。 よろしければ食材を一緒に手配しますがいかがですか?」
立場的に横島から挨拶に行くべきなのに相手から挨拶に来てくれたことで横島は申し訳なさそうに謝るが、どうやら本題は食材の追加の話らしい。
雪広と那波は急遽話が行ったにも関わらず朝から営業していたらしいが、元々客の数を予想もする暇がないほど急な話だっただけにとりあえず屋台の開店を優先させた結果食材が足りないようだった。
超包子や雪広や那波など親交がある者達が足りない食材を追加するにあたり、雪広グループが仕切って一括で用意する話がすでに進んでいたようだ。
「えっと、じゃ頼んでいいっすか?」
正直まだ開店してない横島が食材を必要か雪広グループ側は分からなかったらしいが、付き合いがあるだけに声をかけてくれたらしい。
実際横島も場所が場所なだけに材料が足りないと感じていたので今回の話はちょうどよかった。
結局横島は開店前から食材を追加で頼むことになる。