平和な日常~春~
そのまま順調に地下を進む五人だったが、地下四階に入った辺りで進むスピードが遅くなる
夕映達は一年の頃から何度も地下に来てるらしいが、四階以降は先輩達と共に来た時くらいであまり経験がないらしい
「図書館探検部の目的は地下図書館の調査です。 それは図書館の全容を知るだけではなくて蔵書の調査もあります。 現在蔵書が全て調査されてるの階層は、地下5階までです。 蔵書を一冊ずつ調べて場所を把握するだけでかなりの時間がかかるです」
罠を警戒しつつ先に進む一同だったが、夕映は歩きながらも再び図書館探検部の活動を詳しく説明し始めた
図書館探検部はただ単に地下を探検するだけではなく、地下にある蔵書を置かれた場所から内容まで詳しく調査して纏めてるようだ
発表会では地下の未開のルートや場所の発表と、新しく発見された蔵書の発表があるらしい
近年はかなり地下の未開のルートが行き詰まってるらしく、貴重な蔵書の捜索が主に行われてるとのこと
夕映達も今回は蔵書の調査の為に地下6階以降に行きたいらしかった
「なるほどね。 しかしこれだけの本を全て調べるのはまた大変だな」
地下四階は本当に広かった
高さ数メートルの高い本棚がまるで迷路を作るように不規則に置かれており、探検部員は本棚の上を歩いて進むらしい
同じ地下四階でもルートはいくつもあるが、本棚の上を歩くルートが一番安全なのである
「春の発表会は新入部員が多いからみんな力を入れてるんよ。 毎年貴重な蔵書の新発見が発表されるのも春なんや。 ウチは新規のルートを発見したいんやけど……」
夕映に続き木乃香も発表会に力を入れてるらしく説明していくが、基本的に本が好きな夕映とのどかに対して木乃香とハルナはどちらかと言えば図書館探検が好きなようだ
まあ四人共通する事は図書館の不思議に惹かれているという事実か
(魔力濃度が僅かに上がったな。 それと人為的な魔法の作動も感じるな。 防御系の術か?)
夕映や木乃香達と会話をしつつ横島はそれとなく周囲に気を配っているが、地下は地上よりも魔力濃度が濃いようだ
加えて人を守るような防御系の術が僅かだが掛かっている事に気付く
おそらく図書館探検部の人間を守る術なのだろうが、思った以上に安全には気を配っているようである
「そろそろ休憩にしましょうか。 貴方本当に見た目よりタフね~ そんだけ荷物持って汗一つかいてないわ」
一時間半ほど進んだ時にちょうど開けた場所に到着した一同は休憩に入るが、ハルナは予想以上にタフな横島に若干驚いていた
見た感じひ弱と言うか肉体派には見えないだけに意外だったらしい
「こんくらいなら楽勝だぞ。 肉体労働には慣れてるからな」
重い荷物をリュックに背負っているとはいえ、かつての除霊時に比べればまだ軽い方だった
正直この程度の荷物ならばかつての自分でも問題なかっただろうと横島は思う
「今日はのどかと二人でお弁当作って来たんや。 教わった料理も作ってみたから食べてみてえな」
荷物を下ろし一息つく一同だが、木乃香とのどかは大きめの重箱三段にお弁当を作って来ていた
夕映達は一年の頃から何度も地下に来てるらしいが、四階以降は先輩達と共に来た時くらいであまり経験がないらしい
「図書館探検部の目的は地下図書館の調査です。 それは図書館の全容を知るだけではなくて蔵書の調査もあります。 現在蔵書が全て調査されてるの階層は、地下5階までです。 蔵書を一冊ずつ調べて場所を把握するだけでかなりの時間がかかるです」
罠を警戒しつつ先に進む一同だったが、夕映は歩きながらも再び図書館探検部の活動を詳しく説明し始めた
図書館探検部はただ単に地下を探検するだけではなく、地下にある蔵書を置かれた場所から内容まで詳しく調査して纏めてるようだ
発表会では地下の未開のルートや場所の発表と、新しく発見された蔵書の発表があるらしい
近年はかなり地下の未開のルートが行き詰まってるらしく、貴重な蔵書の捜索が主に行われてるとのこと
夕映達も今回は蔵書の調査の為に地下6階以降に行きたいらしかった
「なるほどね。 しかしこれだけの本を全て調べるのはまた大変だな」
地下四階は本当に広かった
高さ数メートルの高い本棚がまるで迷路を作るように不規則に置かれており、探検部員は本棚の上を歩いて進むらしい
同じ地下四階でもルートはいくつもあるが、本棚の上を歩くルートが一番安全なのである
「春の発表会は新入部員が多いからみんな力を入れてるんよ。 毎年貴重な蔵書の新発見が発表されるのも春なんや。 ウチは新規のルートを発見したいんやけど……」
夕映に続き木乃香も発表会に力を入れてるらしく説明していくが、基本的に本が好きな夕映とのどかに対して木乃香とハルナはどちらかと言えば図書館探検が好きなようだ
まあ四人共通する事は図書館の不思議に惹かれているという事実か
(魔力濃度が僅かに上がったな。 それと人為的な魔法の作動も感じるな。 防御系の術か?)
夕映や木乃香達と会話をしつつ横島はそれとなく周囲に気を配っているが、地下は地上よりも魔力濃度が濃いようだ
加えて人を守るような防御系の術が僅かだが掛かっている事に気付く
おそらく図書館探検部の人間を守る術なのだろうが、思った以上に安全には気を配っているようである
「そろそろ休憩にしましょうか。 貴方本当に見た目よりタフね~ そんだけ荷物持って汗一つかいてないわ」
一時間半ほど進んだ時にちょうど開けた場所に到着した一同は休憩に入るが、ハルナは予想以上にタフな横島に若干驚いていた
見た感じひ弱と言うか肉体派には見えないだけに意外だったらしい
「こんくらいなら楽勝だぞ。 肉体労働には慣れてるからな」
重い荷物をリュックに背負っているとはいえ、かつての除霊時に比べればまだ軽い方だった
正直この程度の荷物ならばかつての自分でも問題なかっただろうと横島は思う
「今日はのどかと二人でお弁当作って来たんや。 教わった料理も作ってみたから食べてみてえな」
荷物を下ろし一息つく一同だが、木乃香とのどかは大きめの重箱三段にお弁当を作って来ていた