平和な日常~夏~
「ねえねえ、山かけリスト先生も驚いてたわよ。 よくあそこまで予測したなって」
横島が山かけリストを渡した次の日、学校が終わった美砂達は店にやって来て山かけリストの評判を話していた
一部の教師がリストの有効性をそれとなく認めたらしい
「前にも言ったが、あれは木乃香ちゃんとのどかちゃんのノートを参考にしてるからな。 当たってるなら二人のおかげなんだって」
美砂から学校での評判を聞いた横島はまた誤解され始めたのかと僅かにため息をつき、リストの元が木乃香とのどかだという事情を強調する
そもそもリストを纏めたのは横島だが情報源は二人なので、リストの有効性が高いのは二人がいかに授業をよく聞いているかが現れていた
特にのどかは細かい教師の言葉から重要なところまで、きちんとチェックしていて横島はそれを纏めるだけなのだから比較的楽だったのだ
「本屋ちゃんやるわね」
「私は恥ずかしいですけど……」
みんなに回った山かけリストの元が自分のノートだと知るのどかは恥ずかしいようだが、2ーAのクラスメート達はみんなその事実を知っておりのどかは横島と同じように注目を集めている
本来はあまり目立たなく頭はいい方でも超や葉加瀬やあやかの影で目立たなかったのだが、横島に関わってから地味に注目が集まる機会が増えていた
実は同じクラスメートでものどかはあまり美砂達と話したことは多くなく、よく話すようになったのは横島の店でよく会うようになった最近なのである
「自信持たなきゃダメよ! 自分の長所は積極的にアピールしなくっちゃ」
「本屋ちゃん髪形変えたらかなりモテると思うよ」
基本的に恥ずかしがり屋であるのどかに対し、美砂達はプラス思考で積極的にアピールしていくべきだと言う
この日も店内で静かに勉強をしていたのだが、いつの間にか美砂達のペースでのどかをモテ女にしたいと盛り上がったりと話の中心だった
そんな自分に似合わない注目が集まってる状況にのどかは少し戸惑っているが、美砂達の話に興味があるのもまた事実である
のどか自身も美砂達のように、今時の中学生を楽しみたいとの気持ちもない訳ではない
結局のどかは話の中心にされてしまい若干テスト勉強の邪魔になってるが、この程度はいつものことだった
「超りんが居るから目立たなかったけど、ウチのクラスなかなか頭いい人結構居るのよね」
美砂達に注目されるのどかを明日菜はちょっと羨ましそうに見つめる
やはり同じように勉強をすると理解力の差や記憶力の差が嫌でも目立つのだ
「全教科満点なんだろ? 流石に頭の出来が違うんだろうな」
羨ましそうな明日菜を宥めつつ横島は超のことを思い出して密かに考え込む
そもそも超鈴音は普通の物差しで比べてはいけない存在である
確かに天才的な頭脳なのは確かだろうが、中学に入学して以来ずっと全教科満点なのは少しやり過ぎだった
(ありゃ普通に勉強したもんじゃないだろうな。 脳に知識を情報として記憶させでもしたんだろ)
横島も超の頭脳を認めない訳ではないが、それでも超の知識量の多さは明らかに不自然である
確かに極一部の天才と呼ばれる者は若くして大量の知識を覚えるが、超はそれを越えて現在あるべきレベルを遥かに逸脱した知識があるのだ
それを全て自分で考えたと見るのは無理があった
まあ横島は土偶羅の報告書で超の不自然過ぎる知識を知ったので、一般には隠してるようだが……
流石に横島も方法までは解ってないが、超鈴音が何かしらの方法で大量の知識を情報として覚えたのだろうと見ていた
横島が山かけリストを渡した次の日、学校が終わった美砂達は店にやって来て山かけリストの評判を話していた
一部の教師がリストの有効性をそれとなく認めたらしい
「前にも言ったが、あれは木乃香ちゃんとのどかちゃんのノートを参考にしてるからな。 当たってるなら二人のおかげなんだって」
美砂から学校での評判を聞いた横島はまた誤解され始めたのかと僅かにため息をつき、リストの元が木乃香とのどかだという事情を強調する
そもそもリストを纏めたのは横島だが情報源は二人なので、リストの有効性が高いのは二人がいかに授業をよく聞いているかが現れていた
特にのどかは細かい教師の言葉から重要なところまで、きちんとチェックしていて横島はそれを纏めるだけなのだから比較的楽だったのだ
「本屋ちゃんやるわね」
「私は恥ずかしいですけど……」
みんなに回った山かけリストの元が自分のノートだと知るのどかは恥ずかしいようだが、2ーAのクラスメート達はみんなその事実を知っておりのどかは横島と同じように注目を集めている
本来はあまり目立たなく頭はいい方でも超や葉加瀬やあやかの影で目立たなかったのだが、横島に関わってから地味に注目が集まる機会が増えていた
実は同じクラスメートでものどかはあまり美砂達と話したことは多くなく、よく話すようになったのは横島の店でよく会うようになった最近なのである
「自信持たなきゃダメよ! 自分の長所は積極的にアピールしなくっちゃ」
「本屋ちゃん髪形変えたらかなりモテると思うよ」
基本的に恥ずかしがり屋であるのどかに対し、美砂達はプラス思考で積極的にアピールしていくべきだと言う
この日も店内で静かに勉強をしていたのだが、いつの間にか美砂達のペースでのどかをモテ女にしたいと盛り上がったりと話の中心だった
そんな自分に似合わない注目が集まってる状況にのどかは少し戸惑っているが、美砂達の話に興味があるのもまた事実である
のどか自身も美砂達のように、今時の中学生を楽しみたいとの気持ちもない訳ではない
結局のどかは話の中心にされてしまい若干テスト勉強の邪魔になってるが、この程度はいつものことだった
「超りんが居るから目立たなかったけど、ウチのクラスなかなか頭いい人結構居るのよね」
美砂達に注目されるのどかを明日菜はちょっと羨ましそうに見つめる
やはり同じように勉強をすると理解力の差や記憶力の差が嫌でも目立つのだ
「全教科満点なんだろ? 流石に頭の出来が違うんだろうな」
羨ましそうな明日菜を宥めつつ横島は超のことを思い出して密かに考え込む
そもそも超鈴音は普通の物差しで比べてはいけない存在である
確かに天才的な頭脳なのは確かだろうが、中学に入学して以来ずっと全教科満点なのは少しやり過ぎだった
(ありゃ普通に勉強したもんじゃないだろうな。 脳に知識を情報として記憶させでもしたんだろ)
横島も超の頭脳を認めない訳ではないが、それでも超の知識量の多さは明らかに不自然である
確かに極一部の天才と呼ばれる者は若くして大量の知識を覚えるが、超はそれを越えて現在あるべきレベルを遥かに逸脱した知識があるのだ
それを全て自分で考えたと見るのは無理があった
まあ横島は土偶羅の報告書で超の不自然過ぎる知識を知ったので、一般には隠してるようだが……
流石に横島も方法までは解ってないが、超鈴音が何かしらの方法で大量の知識を情報として覚えたのだろうと見ていた