横島君のお店開店
その後、閉店後の店内では横島が掃除をしつつ開店祝いの花をどうしようか悩んでいた
水を変えたりしながら数日は店内に飾っていたのだが、そろそろ枯れ始めた花があるのだ
「せっかくだからただ枯らすのはもったいないよな~」
せっかく貰ったのだからこのまま枯らすのはもったいないと考えた横島は、明日にも完全に枯れそうな花を取り分けて行く
(花の活用法ねぇ……)
魂にある知識や記憶を引っ張り出して考える横島だが、結局一般的なドライフラワーや押し花にするしか思い付かない
実は枯れそうな花を蘇らせる魔法は記憶にあるのだが、やはりオカルト技術を表立って使う気は無かった
「うーん、料理にでもしてみるか?」
取り分けた花の一種類を見ていた横島は、ふと魔鈴の記憶にあった一つの魔法料理を思い出す
それは魔鈴が考えたオリジナルレシピに、花を主体にした魔法料理があったのだ
香草やハーブと一緒に食べれる花を主体にしたメニューは中華の漢方にも似た効果があり、美味しくて見た目も美しい健康食だった
「魔法料理はあんまり出したくないんだけどなー 効果を薄めればバレないか」
魔法料理はその名の通り魔法を使用した料理である
料理が食材が本来持つ効果が最大限発揮するように、魔鈴のオリジナル魔法が使われているのが特徴であった
少し悩んだが花を無駄にするよりはいいかと考えた横島は、結局食べれない花を押し花にして食べれる花を明日の限定デザートにすることにする
「こっちは本のしおりでも作るか。 夕映ちゃんとのどかちゃん本好きみたいだし……」
どうやら横島は押し花で本のしおりを作るつもりらしく、押し花を作っていく
その後、花を使ったスイーツの下準備も済ませてこの日は終わる
「よう、待ってたんだ。 ちょっと珍しいスイーツ試作したんだけど味見しないか?」
次の日昼頃にやって来た木乃香・明日菜・夕映・のどかの四人に、横島は試作料理として花を使ったスイーツを振る舞うことにしたらしい
「綺麗や……」
「これは花ビラですか?」
横島の試作料理が尋常でないのは理解していた木乃香達だが、出されたスイーツには思わず目を見開いて驚いてしまう
皿の中央には花びらが舞うように固められたゼリーがあり、それを囲むようにムースやフルーツで皿一つがまるで一つの花のように飾られていたのだから
その美しさに木乃香は思わず声を上げてしまい、夕映は花をスイーツにした横島を信じられないように見つめている
「いや~、開店祝いの花の一部がそろそろ限界だったからさ。 料理にしてみたんだわ。 ちゃんと食べれる花を選んだし、花を料理することは結構あるんだぞ」
いつものように軽い調子でニコニコと話す横島だが、改めて料理の腕前が普通じゃないと木乃香達はシミジミと感じていた
(この人はいったいどんな人生を送って来たんやろ……)
そのあまりに綺麗なスイーツは、普段の横島からは想像も出来ないほど繊細である
一歩間違えれば口説かれてるのかと勘違いしたくなるようなスイーツなのだ
普段から見た目や言動と合わない行動が多い横島に、木乃香は横島の過去がなぜか気になっていた
一方横島は木乃香達の反応がいいことから、この日から数日間は開店祝いの花を料理にしたり押し花やドライフラワーにして無駄なく活用していくことになる
水を変えたりしながら数日は店内に飾っていたのだが、そろそろ枯れ始めた花があるのだ
「せっかくだからただ枯らすのはもったいないよな~」
せっかく貰ったのだからこのまま枯らすのはもったいないと考えた横島は、明日にも完全に枯れそうな花を取り分けて行く
(花の活用法ねぇ……)
魂にある知識や記憶を引っ張り出して考える横島だが、結局一般的なドライフラワーや押し花にするしか思い付かない
実は枯れそうな花を蘇らせる魔法は記憶にあるのだが、やはりオカルト技術を表立って使う気は無かった
「うーん、料理にでもしてみるか?」
取り分けた花の一種類を見ていた横島は、ふと魔鈴の記憶にあった一つの魔法料理を思い出す
それは魔鈴が考えたオリジナルレシピに、花を主体にした魔法料理があったのだ
香草やハーブと一緒に食べれる花を主体にしたメニューは中華の漢方にも似た効果があり、美味しくて見た目も美しい健康食だった
「魔法料理はあんまり出したくないんだけどなー 効果を薄めればバレないか」
魔法料理はその名の通り魔法を使用した料理である
料理が食材が本来持つ効果が最大限発揮するように、魔鈴のオリジナル魔法が使われているのが特徴であった
少し悩んだが花を無駄にするよりはいいかと考えた横島は、結局食べれない花を押し花にして食べれる花を明日の限定デザートにすることにする
「こっちは本のしおりでも作るか。 夕映ちゃんとのどかちゃん本好きみたいだし……」
どうやら横島は押し花で本のしおりを作るつもりらしく、押し花を作っていく
その後、花を使ったスイーツの下準備も済ませてこの日は終わる
「よう、待ってたんだ。 ちょっと珍しいスイーツ試作したんだけど味見しないか?」
次の日昼頃にやって来た木乃香・明日菜・夕映・のどかの四人に、横島は試作料理として花を使ったスイーツを振る舞うことにしたらしい
「綺麗や……」
「これは花ビラですか?」
横島の試作料理が尋常でないのは理解していた木乃香達だが、出されたスイーツには思わず目を見開いて驚いてしまう
皿の中央には花びらが舞うように固められたゼリーがあり、それを囲むようにムースやフルーツで皿一つがまるで一つの花のように飾られていたのだから
その美しさに木乃香は思わず声を上げてしまい、夕映は花をスイーツにした横島を信じられないように見つめている
「いや~、開店祝いの花の一部がそろそろ限界だったからさ。 料理にしてみたんだわ。 ちゃんと食べれる花を選んだし、花を料理することは結構あるんだぞ」
いつものように軽い調子でニコニコと話す横島だが、改めて料理の腕前が普通じゃないと木乃香達はシミジミと感じていた
(この人はいったいどんな人生を送って来たんやろ……)
そのあまりに綺麗なスイーツは、普段の横島からは想像も出来ないほど繊細である
一歩間違えれば口説かれてるのかと勘違いしたくなるようなスイーツなのだ
普段から見た目や言動と合わない行動が多い横島に、木乃香は横島の過去がなぜか気になっていた
一方横島は木乃香達の反応がいいことから、この日から数日間は開店祝いの花を料理にしたり押し花やドライフラワーにして無駄なく活用していくことになる