麻帆良祭
「横島さんどうしよう! 洗濯機貰っても置く場所ないわ」
見物人の祝福を終えた明日菜は運営から商品について説明を受けるが、問題は寮暮らしの明日菜は洗濯機を置く場所などないことだ
女子寮の個室には基本的に洗濯機などないし置く場所もない
洗濯物に関しては女子寮の専門スタッフに洗濯を頼むか、ランドリールームにある洗濯機で自分で洗濯するかである
女子寮は狭くはないが洗濯機など持ち帰っても邪魔になるだけだった
「使わんなら仲がいい友達にでもあげたらどうだ。 最新型の洗濯機みたいだしみんな喜ぶと思うが」
「それもそうね」
正直貰っても困るがせっかくゲットした商品を受け取らないのも勿体ない
明日菜は洗濯機を誰にあげるかを考え始めるが……
「そういえば、横島さん洗濯機買ったの? 最初テレビと冷蔵庫とかしかなかったわよね」
洗濯機をどうするか悩む明日菜だが、ふと目の前の横島の家に洗濯機がなかったことを思い出す
「いや買ってないよ。 一人暮らしだしそんなに洗濯物ないからな。 そもそも部屋は明日菜ちゃん達が見た時とほとんど変わってないぞ」
「じゃあ横島さんにあげるわ」
まさか自分に話が来るとは思わなかった横島は普通に答えていたが、明日菜は特に悩みもせすに横島にあげると言って配達の手続きを済ませてしまう
「いや、ちょっと待てって。 洗濯機って高いぞ。 それをそんな簡単に……」
返事を聞く前に手続きを済ませる明日菜に横島は若干困惑した様子でよく考えるように話すが、明日菜はあまり気にしてないらしい
「でも木乃香もいいんちょもお金持ちだし、特にあげるような人思い付かないのよ。 横島さんの家広いしあれば使うでしょ?」
「いや流石にあんな高い物貰う訳には……。 じゃあ俺が明日菜ちゃんから買うことにするよ」
半ば強引に横島に洗濯機をあけると宣言した明日菜は、自分ではいい考えだと納得していた
しかし横島としてはそんな高い物をタダで貰うのは気が引けてしまい、明日菜から買うことを提案する
「お金は要らないわよ。 いつもご馳走して貰ってばっかりだしね。 こんな機会じゃないとお礼出来ないもの」
「だけどご馳走した分と洗濯機だと流石に釣り合わんぞ」
「私のこと友達だと思ってるなら受け取ってよ。 一方的な関係ってあんまり好きじゃないの」
日頃何かと横島に振り回される明日菜だが、今回は譲らなかった
横島は自分の行動を棚に上げて高額だから貰えないと主張するが、日頃の横島の行動故に今回は明日菜も引き下がらない
「……わかったよ。 ありがとう。 正直あれば助かるよ」
いつになく真剣な明日菜に横島は折れて洗濯機を受け取ることになる
元々横島としてはさほど深く考えた訳ではないし、中学生の明日菜にご馳走するのはある意味自然なことだった
それに見返りなど求めてないし、一緒に居て楽しかった分だけ逆に感謝してるくらいなのだ
しかし明日菜はやはり対等で普通の関係を望んでいた
見物人の祝福を終えた明日菜は運営から商品について説明を受けるが、問題は寮暮らしの明日菜は洗濯機を置く場所などないことだ
女子寮の個室には基本的に洗濯機などないし置く場所もない
洗濯物に関しては女子寮の専門スタッフに洗濯を頼むか、ランドリールームにある洗濯機で自分で洗濯するかである
女子寮は狭くはないが洗濯機など持ち帰っても邪魔になるだけだった
「使わんなら仲がいい友達にでもあげたらどうだ。 最新型の洗濯機みたいだしみんな喜ぶと思うが」
「それもそうね」
正直貰っても困るがせっかくゲットした商品を受け取らないのも勿体ない
明日菜は洗濯機を誰にあげるかを考え始めるが……
「そういえば、横島さん洗濯機買ったの? 最初テレビと冷蔵庫とかしかなかったわよね」
洗濯機をどうするか悩む明日菜だが、ふと目の前の横島の家に洗濯機がなかったことを思い出す
「いや買ってないよ。 一人暮らしだしそんなに洗濯物ないからな。 そもそも部屋は明日菜ちゃん達が見た時とほとんど変わってないぞ」
「じゃあ横島さんにあげるわ」
まさか自分に話が来るとは思わなかった横島は普通に答えていたが、明日菜は特に悩みもせすに横島にあげると言って配達の手続きを済ませてしまう
「いや、ちょっと待てって。 洗濯機って高いぞ。 それをそんな簡単に……」
返事を聞く前に手続きを済ませる明日菜に横島は若干困惑した様子でよく考えるように話すが、明日菜はあまり気にしてないらしい
「でも木乃香もいいんちょもお金持ちだし、特にあげるような人思い付かないのよ。 横島さんの家広いしあれば使うでしょ?」
「いや流石にあんな高い物貰う訳には……。 じゃあ俺が明日菜ちゃんから買うことにするよ」
半ば強引に横島に洗濯機をあけると宣言した明日菜は、自分ではいい考えだと納得していた
しかし横島としてはそんな高い物をタダで貰うのは気が引けてしまい、明日菜から買うことを提案する
「お金は要らないわよ。 いつもご馳走して貰ってばっかりだしね。 こんな機会じゃないとお礼出来ないもの」
「だけどご馳走した分と洗濯機だと流石に釣り合わんぞ」
「私のこと友達だと思ってるなら受け取ってよ。 一方的な関係ってあんまり好きじゃないの」
日頃何かと横島に振り回される明日菜だが、今回は譲らなかった
横島は自分の行動を棚に上げて高額だから貰えないと主張するが、日頃の横島の行動故に今回は明日菜も引き下がらない
「……わかったよ。 ありがとう。 正直あれば助かるよ」
いつになく真剣な明日菜に横島は折れて洗濯機を受け取ることになる
元々横島としてはさほど深く考えた訳ではないし、中学生の明日菜にご馳走するのはある意味自然なことだった
それに見返りなど求めてないし、一緒に居て楽しかった分だけ逆に感謝してるくらいなのだ
しかし明日菜はやはり対等で普通の関係を望んでいた