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【ジョングク/ジン +シュガ】 hug pillow

「やりましたよユンギヒョン、開けてくれますよね?て言うか、開けますよね?開けないとどうなるか解ってますよね?」

畳み掛けるように一息で言い切って、扉の向こう側からの返事を待つ。

ようやくここまで追い詰めたのだ、逃がしてたまるか。

いざとなったらの実力行使の準備は出来ている。


「因みに、ジミニヒョンの部屋の扉は二発でイケました。」

努めて爽やかに言ってみたら、扉の向こう側でなんとなくピシッ…と固まった気配を感じた。


前回ジミンの部屋に逃げ込まれた時に、扉の破壊は成功している。
そのときはホソクに逃亡の手引きをされてしまい、逃げられてしまったが、
腹いせに大暴れしたので、今回はジミン達の部屋の扉は壊さずに済んだ。


物分かりの良い兄達に感謝である。


「…ちょ、ちょっとまてジョングガ…」

「待ちません、もう待てません。…ヒョン、扉壊したいんですか?いつでも協力しますよ?今すぐにでも。」

そう言って、蹴破るための予備動作をしていると、シュガの懇願の声と共に錠の外れる音がして、
シュガの部屋の扉が開いた。

「開けたぞ、でもお前そこでストップな。待て、お座り。」

早速中に入ってジンを回収しようとしたら、シュガからストップの声と共に、床へ座るようにジェスチャーされる。


犬じゃないのに。

「お前、思ってることが顔面からダダ漏れ。さっき吠えたの誰だよ、お前だろーが!
もっかい扉閉められたくなかったら大人しく座れ、お座り!」


どうやらむすっとした表情になっていたらしい。

とりあえず、部屋の扉は開いたので、大人しく言うことを聞いて床に座ると、
同じくシュガの部屋で座り込んでいたジンと目が合った。


あと少しで手に入る…、そう思うと、もう微笑み以外出てこない。

含んだ微笑みにならないようにと慎重に表情を選んで微笑みかけると、
ジニヒョンは怯えた様子で、なぜか盛大にため息をついているシュガの後ろへと隠れてしまった。


…酷い、まだ何もしてないのに。
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