【ジョングク/ジン +シュガ】 hug pillow
「ジ…」
…ニヒョン大丈夫ですか?と声を掛けようとした瞬間、バンッ!!という扉を叩く衝撃音が重なり、
出かけた言葉がつるっと引っ込む。
代わりに新たな来訪者の名を呼べば、超絶不機嫌が手に取るように判る返事が返ってきた。
「…ョングク…?」
「…開けて下さい、ユンギヒョン」
「………。」
あまりの衝撃に思わず仰け反った姿勢のまま、部屋に入って来た後ずるずると壁に背を預けてへたり込んでいたジンに目をやると、目尻に涙が溢れてきているのが見て取れた。
あーあ、可哀相に…。
どんだけ追いかけられてきたんだか…。
…いや、かれこれ駆け込み寺扱いされてきたので、大体の予想はつくのだけれども。
「ナムジュンは?」
「…匿ってもらってたんだけど、ジョングガの美声攻撃に持ってたコップが割れ始めたあたりで居た堪れなくなって出てきた…」
「テヒョンは?」
「居留守使われた…部屋からゲームの音してたのに返事すらしてくれなかったよ」
「ホソクとジミン…は、ジョングク側に付いたんでしたっけ?」
「あいつら酷すぎるよ!俺、このグループの長男だよね?!」
不憫すぎて思わずこちらも泣いてしまいそうだ…。
そんなことをふと脳裏によぎらせていると、再び扉に衝撃が走る。
「やめろジョングガ、扉が壊れる。大人しくしろ、待て、お座り、お手、三回回ってワン!」
咄嗟に吐いて出た言葉に、しばしの沈黙が訪れる。
犬じゃあるまいし…、そう思いつつも出てしまった言葉を取り消すのも面倒だ…などと思っていると、
扉の向こう側からぼそりと言葉が返ってきた。
「それ、やったら、この扉開けてくれます?」
…こっ、怖ッ!その真剣過ぎる声が怖い、怖すぎる。
お前どんだけマジなんだよ…、そう聞いてみたかったが、どう考えても返ってくる返答がひとつしか思い浮かばず、さて、どうしたものかと思案し始めていると、扉の向こうから物音がし始めた。
「…え、ちょ、待てまてマテッ!ストップ!待て、ジョングガ!」
「ワン!」
止める間も無く、ジョングクの勇ましい一吠えが扉越しに響いた。
…ニヒョン大丈夫ですか?と声を掛けようとした瞬間、バンッ!!という扉を叩く衝撃音が重なり、
出かけた言葉がつるっと引っ込む。
代わりに新たな来訪者の名を呼べば、超絶不機嫌が手に取るように判る返事が返ってきた。
「…ョングク…?」
「…開けて下さい、ユンギヒョン」
「………。」
あまりの衝撃に思わず仰け反った姿勢のまま、部屋に入って来た後ずるずると壁に背を預けてへたり込んでいたジンに目をやると、目尻に涙が溢れてきているのが見て取れた。
あーあ、可哀相に…。
どんだけ追いかけられてきたんだか…。
…いや、かれこれ駆け込み寺扱いされてきたので、大体の予想はつくのだけれども。
「ナムジュンは?」
「…匿ってもらってたんだけど、ジョングガの美声攻撃に持ってたコップが割れ始めたあたりで居た堪れなくなって出てきた…」
「テヒョンは?」
「居留守使われた…部屋からゲームの音してたのに返事すらしてくれなかったよ」
「ホソクとジミン…は、ジョングク側に付いたんでしたっけ?」
「あいつら酷すぎるよ!俺、このグループの長男だよね?!」
不憫すぎて思わずこちらも泣いてしまいそうだ…。
そんなことをふと脳裏によぎらせていると、再び扉に衝撃が走る。
「やめろジョングガ、扉が壊れる。大人しくしろ、待て、お座り、お手、三回回ってワン!」
咄嗟に吐いて出た言葉に、しばしの沈黙が訪れる。
犬じゃあるまいし…、そう思いつつも出てしまった言葉を取り消すのも面倒だ…などと思っていると、
扉の向こう側からぼそりと言葉が返ってきた。
「それ、やったら、この扉開けてくれます?」
…こっ、怖ッ!その真剣過ぎる声が怖い、怖すぎる。
お前どんだけマジなんだよ…、そう聞いてみたかったが、どう考えても返ってくる返答がひとつしか思い浮かばず、さて、どうしたものかと思案し始めていると、扉の向こうから物音がし始めた。
「…え、ちょ、待てまてマテッ!ストップ!待て、ジョングガ!」
「ワン!」
止める間も無く、ジョングクの勇ましい一吠えが扉越しに響いた。