プロフィール
ふうりん
性別
女性
年齢
平成人
地域
H県A市
ひとこと
酒の話をしよう。私は日本酒が好きだ。
だが、稀に飲みすぎて別人格が登場する。
泊まり狩猟した日もそうだった。
雪山で立派な雌鹿が獲れて、案内人の猟師のオジさんが純米酒を振る舞ってくれた。美味しく飲んで歌った。つい許容量を超えてしまった。
翌日、
起きたら、布団が掛かっていて、服は昨日のままだった。ご馳走様から記憶がない。
もしや誰かにご迷惑を!?と隣に寝ていた友人に伺う──結果、別にそうでも無かった。
布団準備は酒人格の私が率先して周囲の分までやって、寝る直前にコンタクトの洗浄やクレンジングを忘れずしてたらしい。
服も「今夜は冷える。パジャマ用のTシャツよりフリースで寝た方が風邪引かなくていいと思う。臭くも無いし」と理路整然な回答で寝たそうだ。
え。誰だそれ、知らない人?
凄いけど気持ち悪い。酔ってた方がまともとか思われたら心底癪だと思った。
……あの日からX年後。宅飲みで4合瓶ウッキウキで飲み干した翌日、記憶は曖昧だった。
コンタクト、アイボンと洗浄液を間違われフヤフヤになっていた。
常識があるが鈍臭い酒人格の様子に、ちょっと安心した。