You are my Angel
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「んん…」
毛布からはみ出た肩に冷たい空気が触れて俺は思わず目を覚ました。12月の朝はよく冷える。時計をみればまだ朝の4時だった。
もう一度夢の中へ戻ろうと毛布を探して手繰り寄せようとすると、すぐ隣で一回り小柄な体温がもぞもぞと動いた。
「…ナマエ?」
自分の左脇の方へ軽く首を傾ければ、そこには自分のよく知る天使のような顔が可愛らしく寝息を立てていた。
世界中で誰よりも大切な、愛しい女の子。
その寝顔に吸い込まれるように思わず自分の顔も綻ぶのがわかる。
「そっか…俺達…」
彼女が布団のなかで小さく動く度に触れる白く柔い肌が、昨夜の出来事を全てを思い出させる。
俺の心臓が、肌が、全身がビリリと震えた。
そう、俺達は昨日、はじめて一つになったのだ。
ナマエとは付き合ってつい先日2年を迎えたところだ。告白してくれたのはナマエの方からで、俺もずっと気になってた相手だったから返事に迷うことなんてまずありえなかった。
普段はあまり顔には出さない俺だけど、彼女のことがとにかく好きで好きで、しかも一緒にいればいるほどその気持ちはどんどん大きくなっていくばかりで、
本当はもうずっと前から彼女に触れたかったしすぐにでも俺だけのものにしたかった。
でもそれだけ好きだったからこそ簡単には手を出せなかったし、ちゃんと大切にしたかったんだ。
この2年間、そりゃもう自分の中のジレンマとの戦いだった。
それが昨日、勇気を出してよかったと思う。
彼女は顔を真っ赤にさせて頷いて、そっと俺に身を委ねてくれた。
「…かわいかったなー、昨日のナマエ…」
思い出すだけでも首筋がぞくりと奮える。
いつもの可愛らしい大きな瞳が少しだけ不安そうに揺れて、初めてみる艶っぽい目付きや唇からこぼれる息、今までの我慢も加わり俺はすぐに目の前の彼女に夢中になっていって全然余裕なんて持てなかっただろう。
それでも不器用なりに一生懸命俺に応えてくれるナマエが堪らなく愛しかった。
「ありがとな、」
彼女の髪をそっと掻き分けて、そのまま額へ優しく唇を寄せた。
『ん、ジョージ…』
「…!?」
今ので起こしてしまったかと思わず身体を放したが、彼女はまだ夢の世界にいるようでまたもぞもぞと温かい毛布の中へ潜ろうとしていた。
夢の中でまで俺の名前を呼んでくれているのかと、素直に嬉しくなり彼女の頬をそっと撫でてやると
まるで猫の様に彼女は俺の掌に自分の頬をすり寄せた。
そんな姿がまた可愛くて堪らずに胸がきゅんと熱くなってしまう。
「愛してるよ、ナマエ…」
すり寄る頬をそのまま撫でながら耳元に優しく囁けば、それに反応したようにまた彼女はくすぐったそうに小さく笑った。
「っ…!おい…可愛すぎだろ…」
思わず真っ赤に染まった自分の顔がうっかり目を覚ましたりした彼女にばれないようにと、
俺は眠ったままの彼女をぎゅっと自分の胸の中へ閉じ込めた。
「あーもう決めたからな…!」
(いや、もうずっと前から決めてたか)
君がなんて言ったって死ぬまで一生離してやらない。
.
________________
◁_List
◀_Top
1/1ページ