授業では教えてくれないこと
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『フレッド・ウィーズリー、』
ぼんやりベンチに腰掛けていると、ふいに声をかけられた。
声のする方をみれば、目の覚めるような青いネクタイをした小柄な女の子が立っていた。
授業に向かう途中なのだろう、胸には魔法史の教科書と数枚の羊皮紙をだき抱えている。
「ん?やぁ!ナマエじゃないか!!!」
よく知る顔に気が付けば、フレッドはがばっと立ち上がり、ナマエの元へ駆け寄った。
『さっき、オリバー・ウッド上級生があなたを探していたわよ』
「ああ、ありがとう!それにしても、最近は一目で俺だってわかるんだな」
『そのようね。でも多分、もう間違えようがないわ』
「ほう?と、言うと?」
一体どんなコツがあるのかと彼女に問えば
ナマエはいつもの調子で淡々と言葉にする。
『だって、あれから私、なぜだかわからないけれど、あなたの顔を見ると心臓がドキドキするんだもの』
「へ?」
『だから、ドキドキしたらそれはあなたっていう証拠だわ』
よくわからないけど不思議よね、とナマエは続けた。
フレッドの顔がみるみる内に真っ赤になっていく。
「~~~~~!!!!!な、なんだそれ!!君、可愛すぎるだろ!!!」
「はぁ?え?!」
フレッドの反応が理解できず堪らずに からかうなら、帰るわ!と踵を返すナマエの腕をフレッドは慌てて捕まえた。
「ま、まてよ!」
ナマエは分かりやすく眉間に皺を寄せてキッとフレッドを振り返る。
フレッドはというと、睨まれていることをものともせずにニヤニヤと嬉しそうに笑っていた。
『もう…!なんなのよ!!いつまでも笑ってないで!!』
怒って彼の胸を叩く真似をするとふいに手首を掴まれた。
彼の顔を見上げると、いつか見た"男の子の顔"をしたフレッドがそこにいた。
『な、なによ…』
「なぁ教えてやろうか?」
「つまり君、俺のことが好きなんだよ」
フレッドが耳元で呟けば、
一瞬の無音のあと、ぼんっと音を立ててナマエは真っ赤になった。
それをみてまた嬉しそうにフレッドがナマエを抱きしめた。
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