雲ゆき
夢小説設定
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◆◆◆◆◆◆◆
「はぁ……っ……」
電話が終わったのか。
さっきまで青い顔していたクロが大きな溜息をもらし、俺のベッドに倒れ込む。
「痛っ!
クロ、重い!!」
いや、正確にはベッドに寝転んでスマホゲームしていた俺の背中に倒れ込む……か。
いきなりのし掛かってきたから、フルコンボ逃した。
「あぁ、すまん。」
本当にそう思ってるのか、わからないような生温い謝罪。
いつものクロに戻ってる。
ついさっき、うちの家に半狂乱で乱入してきた人物とは全くの別人……
憑き物が落ちたような顔で起き上がった。
「研磨、夏乃……怒ってなかった~」
「ふーん……」
そんなはずないでしょ。
久々の日曜デートすっぽかされたのに、彼女が怒ってないなずがない。
「俺が二度寝したことも見透かしてて……」
一度、彼女に電話で起こされたっていうのに、何故か 二度寝。
それから数時間経過した夕方に起きて、デートをすっぽかしたらしい。
本当に有り得ない。
「これから『会いに行く』って言ったら、#name2#が『遅くなるから いい』って……」
えっ?!
クロ……それって本気にしてるの?
ちょっとは深読みしてよ。
それって、『会いたい』っていう彼女からのサインじゃない?
彼女って、彼氏のクロに遠慮してるのかな。
デートすっぽかされたなら、普通は電話で怒るはずなのに。
クロの彼女 夏乃さん……
俺達の試合を何度か観戦している姿は目撃したことがある。
だけど、実際 喋ったことはない。
良家のお嬢さんが通う郊外の私立女子高に行ってて、見た目は大人しい控え目な感じ。
何て言うか……
俺のクラスにはいないタイプ。
『見た目 = 中身』ってイメージだったけど、クロの話では彼女の方から告白してきたらしい。
意外だった。
「夏乃さんって、随分 聞き分けの良い人なんだね。」
こういう時だけ鈍いクロにちょっと皮肉のつもりで言ったんだけど、
「そうか?
あれで意外に頑固だぞ。
ちゅーすんの、半年かかったし。」
全く伝わってなかった。
っていうか、いつキスしたとか……そんな話 どうだっていい!
「いつのタイミングでそうなったとか、二人だけの秘密にしててよ。
部外者に聞かせないで。」
「あらあら研磨くんったら、相変わらずウブだねぇ~」
「クロ、ウザい。」
それにしても数年前、付き合い始めた頃の彼女は、もっと自己主張(「デートはディズニーランド行きたい!」っておねだりされたとかでクロがデレてた……)してたような気がする。
まさか、倦怠期ってヤツじゃないの……
「ねぇ、クロ……
最近、彼女といつ会った?」
スマホを枕の上に置いて身体を起こしながら尋ねてみる。
すると、クロはしばらく考え込み、
「先月の日曜……
部活休みだった日から……かな?
でも、俺ら 毎日連絡取り合ってるし。」
とか言い始めた。
俺、彼女とかいないから、わかんないけど……
女子とのお付き合いって、そんなもんなの?
「ふーん……」
まぁ、人それぞれか。
……と関心のない振りをしてみたけど、内心 クロの対応は解せない。
付き合って三年目のカップルって、こんな感じなのだろうか……
「クロは彼女の声が聞けたら、会えなくても寂しくないの?」
何だか味気ない。
「そりゃ寂しくないって言ったら、嘘になるけど。
ま……俺も部活あるし、夏乃も『会いたい』とか あんま言わないし。」
「はぁ……っ……」
電話が終わったのか。
さっきまで青い顔していたクロが大きな溜息をもらし、俺のベッドに倒れ込む。
「痛っ!
クロ、重い!!」
いや、正確にはベッドに寝転んでスマホゲームしていた俺の背中に倒れ込む……か。
いきなりのし掛かってきたから、フルコンボ逃した。
「あぁ、すまん。」
本当にそう思ってるのか、わからないような生温い謝罪。
いつものクロに戻ってる。
ついさっき、うちの家に半狂乱で乱入してきた人物とは全くの別人……
憑き物が落ちたような顔で起き上がった。
「研磨、夏乃……怒ってなかった~」
「ふーん……」
そんなはずないでしょ。
久々の日曜デートすっぽかされたのに、彼女が怒ってないなずがない。
「俺が二度寝したことも見透かしてて……」
一度、彼女に電話で起こされたっていうのに、何故か 二度寝。
それから数時間経過した夕方に起きて、デートをすっぽかしたらしい。
本当に有り得ない。
「これから『会いに行く』って言ったら、#name2#が『遅くなるから いい』って……」
えっ?!
クロ……それって本気にしてるの?
ちょっとは深読みしてよ。
それって、『会いたい』っていう彼女からのサインじゃない?
彼女って、彼氏のクロに遠慮してるのかな。
デートすっぽかされたなら、普通は電話で怒るはずなのに。
クロの彼女 夏乃さん……
俺達の試合を何度か観戦している姿は目撃したことがある。
だけど、実際 喋ったことはない。
良家のお嬢さんが通う郊外の私立女子高に行ってて、見た目は大人しい控え目な感じ。
何て言うか……
俺のクラスにはいないタイプ。
『見た目 = 中身』ってイメージだったけど、クロの話では彼女の方から告白してきたらしい。
意外だった。
「夏乃さんって、随分 聞き分けの良い人なんだね。」
こういう時だけ鈍いクロにちょっと皮肉のつもりで言ったんだけど、
「そうか?
あれで意外に頑固だぞ。
ちゅーすんの、半年かかったし。」
全く伝わってなかった。
っていうか、いつキスしたとか……そんな話 どうだっていい!
「いつのタイミングでそうなったとか、二人だけの秘密にしててよ。
部外者に聞かせないで。」
「あらあら研磨くんったら、相変わらずウブだねぇ~」
「クロ、ウザい。」
それにしても数年前、付き合い始めた頃の彼女は、もっと自己主張(「デートはディズニーランド行きたい!」っておねだりされたとかでクロがデレてた……)してたような気がする。
まさか、倦怠期ってヤツじゃないの……
「ねぇ、クロ……
最近、彼女といつ会った?」
スマホを枕の上に置いて身体を起こしながら尋ねてみる。
すると、クロはしばらく考え込み、
「先月の日曜……
部活休みだった日から……かな?
でも、俺ら 毎日連絡取り合ってるし。」
とか言い始めた。
俺、彼女とかいないから、わかんないけど……
女子とのお付き合いって、そんなもんなの?
「ふーん……」
まぁ、人それぞれか。
……と関心のない振りをしてみたけど、内心 クロの対応は解せない。
付き合って三年目のカップルって、こんな感じなのだろうか……
「クロは彼女の声が聞けたら、会えなくても寂しくないの?」
何だか味気ない。
「そりゃ寂しくないって言ったら、嘘になるけど。
ま……俺も部活あるし、夏乃も『会いたい』とか あんま言わないし。」