待チ焦ガレ


 初心に帰り、ゆっくりと亀頭を飲み込んでいき、ゆるゆるとそこだけでストロークをし、充分に興奮させた後、ゆっくりとペニス全体を時間をかけつつ食んでいく。
「ああ、ああ、あにさま、いけませんそんなっ……うぁっ!! ああっああっ、兄様っ、あにさまっ!!」
 興奮も露わな上ずった勇作の声を気持ちよく聞きながら、さらにのど奥までペニスを招き入れる頃にはペニスはぱんぱんに膨らんでおり、もう少し僅かな刺激を与えてやるだけで充分射精に達すると考え、のどの一番絞まるところまでペニスを挿れ込み、そこでも少し細かくストロークしてやると、いきなりだった。
 びゅっと、ザーメンでもない体液がのど奥に飛んできて危うく噎せそうになるが、何とかそれをこらえ、早速最後の仕上げとばかりに待ちに待ったのど奥で上顎と舌を使い、ぎゅっぎゅっと亀頭を潰してやる。
 ガクガクガクガクッと震える勇作の腰、そして身体。
「あああああ!! ああっああっ!! あにさま、兄様ぁっ!! うあっ、あああううううだめイクッ!! い、い、イきます、イクッ!! ああああっうああああああああ!!」
 これでとどめとばかりに、かなり力を入れて亀頭を潰し続けると、明らかに勇作の足が大きく捩れ始め、身体もそれに同調するかのように細かく戦慄き始める。
 口のナカには大量のカウパー液が達したのではないかと思われるほど溢れており、それを飲み下しながらさらに責めてやる。
「ああっああっ!! だめ、だめイクッ!! 兄様イクッ!! あああっうああああっ!! ああああああああイック、イック、イック、イックううううっ!! ああああっあああああああああー!! うあああああああ!!」
 口のナカでぶくぶくぶくぶくっと膨れ上がるペニス。そして跳ね上がったと思ったら、大量の苦く青臭い液体が何度にも分けて咥内に吐き出されてきて、反射で吐きそうになったが何とかのどを鳴らして飲んでいると、勇作の感極まった声が耳に届く。
「うあああああああっ!! ああああイってる、イってるっ!! い、い、イってるっ……!! はああっ、ああああああああ気持ちイイイイイイイイッ!! イイッああっああっ、イイッ、イイッ!! だめああああああ!!」
 連続イキさせてもいいかと、さらに力を籠めて膨らんでいる亀頭をのど奥で潰すと、ペニスは大きく膨らみ、追って大量のザーメンが咥内に噴き出してきて、何度も飛ぶそれを受け止めるのは容易ではなかったが、何とか飲み下していると、また勇作が喚き始める。
「はあああああっ!! はあっはあっ、あにさまの、口にっ、出してるっ!! あっあっああっああっ、こ、こんなっ……あああああああイイイイイイイー!! イイッああっああっ、イってる!! イってるっ!! イってるうううううううっあああああああああー!!」
 未だ吐き出し足りないようなので、またさらにのど奥で潰してやると、今度は少ししかザーメンは出ず、ぴゅっぴゅっとささやかに数回ペニスを痙攣させながら吐くと、ようやく落ち着いてきたのか勇作の身体の震えは止まり、荒い呼吸音だけが部屋に木霊する。
「あ、はあっはあっはあっはあっ!! は、は、はあっ、い、イった……!! あ、兄様の、口でイった……!! こんな、気持ちイイなんてっ……こんな、こんなのって……!!」
 ごぐっと口に残った最後のザーメンを飲み下した尾形はゆっくりと顔を上げ、口からペニスを抜き取り、体液で塗れた口を手首で拭い、呆然とする勇作の頬を両手で包み込み、涙で濡れているその眼に口づけ、ぎゅっと頭を抱く。
「俺でイってくれて嬉しいです。……勇作殿、そんな顔しないでください。兄弟で禁止されてることなんて、なにも無いんですよ。俺と勇作殿が秘密にしていればいいんです。誰にもバレないように、シーッて」
「あにさま……兄様っ!! あにさま、あにさま、兄様っ!!」
 何故か勇作は泣きじゃくり始めてしまい、必死になって尾形に縋りついてくる。そしてそのまま身体を抱かれてしまい、熱いくらいの手が背中や腰に這い回り、手の行き場を探しているようだった。
「そんなにいやでしたか、俺の口に子種汁を吐くこと……後悔の涙でしょうか」
 しかし、勇作は首を横に振るばかりで泣き止む気配もない。
 仕方なく頭を優しく撫でてやると、さらに激しく泣き出してしまい、内心かなり困っていたところだった。
「あにさまが、好きっ……!! 愛しています、兄様を、私は愛してるっ……!!」
「はいっ……!?」
「この気持ちに嘘は吐けません。私は……兄様を愛しています。好き、大好き、愛してます兄様っ……!! けれど、この気持ちが受け入れられないことくらいは分かっています。だって私たちは、兄弟なんですからっ……!!」
「勇作、どの……?」
「諦めます、すぐに諦めますから、だから今はこのままで……いさせてください。兄様の、腕の中に居たい」
 震える声でそう言った勇作は、まるで離さないとばかりに尾形の身体を抱いてくる。
17/18ページ