待チ焦ガレ


 すると、徐に口を放したと思ったら、ちゅっちゅと音を立てつつ肌にキスを始め、だんだんと上がって来て、尾形のぽつんと勃った乳首を前に、舌を出してちろちろと嬲られ、思わず「うぁっ……!!」と声が出てしまう。
「あ、あは、はああっ、き、気持ちいっ……! ああ、ああっ、勇作、ゆうさくどのっ……!! や、だめ、だめです、はああっあっああっ!!」
「何がだめなんです? どこがだめ? だって兄様、すごく感じてる……今、陰茎がぴくって動きました。好きなんですよね、こういうこと……」
 さらに乳首を舌で突くように舐められ、弱い箇所を重点的に責められたせいでもはやペニスは限界寸前まで追い上げられ、今や射精を待つばかりだ。
 焦らすように乳輪を舌先で辿られ、震える声が出る。
「ああ、ああっ……んんっ、はああああっ……うあ、あ、あ、ああっ……!! ゆ、勇作っ、勇作殿っ……!! あはあっはあっはあっ、はああああああー……!!」
「ふふ、兄様すごく感じてる。嬉しい……もっとしてあげますね、気持ちイイコト……たくさん、してあげます」
 初めは左乳首ばかり舐めていたのが、右に唇が移りそれと同時に手が下へ行き、きゅっとペニスを掴み、扱きながら乳首を舐められ、思わず腰がぴくんぴくんと跳ねてしまう。
「ああっ、うあああっ!! はあっはあっ、だ、だめです、勇作殿それはっ……!! あああああ!! うああっああああ!!」
 べろっと舌を出して乳首を舐められたと思ったら、口に含まれぢゅぢゅっと強く吸われる。繰り返しその責めをされながらのペニス責めは今の尾形には酷なほどに快感が強く、思わず硬く目を瞑ると目尻に涙が浮かんだ。
「うあぁっ……!!」
「はあっ、兄様泣かないでください。泣かないで……んむっ、んっんっ、泣かないでください、あにさま……」
 口で乳首を責めながら言うことじゃないと思いながら、そっと眼を開けて勇作を見ると、明らかに笑んでいて、その妖艶な笑顔に思わずごぐっとのどが鳴る。
 ちゅぷっと音を立てて乳輪がすべて勇作の口に消え、口のナカでは舌で乳首を突き回されており、かといって乱暴ではなくひたすら快楽を引き出そうとしてくるような舌使いに、ますます感じ入ってしまう。
 そのまま勇作は胸から離れ、だんだんと下に降りていって何の前触れもなくペニスを食み、ストロークを始めた。
 亀頭だけではなく、口に入る部分をすべて咥え収め、ぬるぬるとストロークしながら、片手で根元を持ち、扱きながらもう片手は乳首をいじり始め、その三点責めに言葉すら出ない。
 ここまでフェラチオで感じたことの無い尾形にとって、それほどまでに快感が強く、思考がトロトロに蕩けていくのを感じていた。
 そして、身体だけになってしまう。
 勇作のフェラチオがここまで気持ちがイイとは驚きだ。些か上手すぎやしないかと不安になるくらいには、上手い。
 またカリを噛み始めた。これはきっと尾形がその責めに弱いことを知ってやっている。そういう風に、噛んでいるのだ。
 ただ気持ちイイだけじゃなく、微量の痛みがいいスパイスになって、これがまた最高に感じるのだ。
「はあ、あは、あはっ!! んっんっ、はっはっ、ああっああっ、ゆ、ゆうさく、勇作殿ッ!! ああああああっ!! やっあっ、気持ちいっ!! だ、だめ、だっ、ああぁっ!! い、イクッ……!! ああああイックううううっ!!」
 すると、今度は尾形が勇作にしたようにのど奥で亀頭を潰し始め、その快感に一気に射精感が高まる。
 というより、もうイってしまいたい。この快楽地獄から一刻も早く抜け出したい。そう思う気持ちと、ずっと咥え込んでいて欲しいという気持ちが綯い交ぜになり、ただでさえ頭の中は快感でぼんやりとしているのに、今この考えはどちらも危険だ。
 そう解っていながらも、勇作の巧みな舌技と口にやられてしまい、限界がやってくる。絶頂はもうすぐそこまで来ている。
「うああっ!! はあっはあああイック、イック、イックうううううっ!! ああああだめだイクッ!! うあっうあっ、ああああああああー!! ああああイックううううっああっあっあっああああああ!!」
 そう叫ぶと、だらっと大量の唾液と共に勇作が口からペニスを出し、妖艶に笑んでくる。
「もうイきますか……? 未だ兄様を咥えていたいけれど……でもいいです。私の口にください、兄様の……助平な汁、出して、口に……いいんですよ、飲みますから。全部、飲みます……だから、出して、たくさん出してください兄様……いっぱい飲みたい」
「ゆ、さく、どのっ……!!」
 やれ出せされ出せと言わんばかりに亀頭を口に含まれ、舌で舐め回されたと思ったら、ぬるぬるっと唾液のぬめりを利用してあっという間にのど奥までペニスを咥え込まれてしまい、最後のとどめと言わんばかりにぎゅうぎゅうと上顎と舌で亀頭を押し潰されてしまい、さらに射精感が高まり、とうとうそれは我慢できないものにまで追い上げられ「ううううううっ……!!」と唸るような声が出てしまう。
「や、あっ……出るっ、出る、あっあっい、イクッ!! い、い、イック、イック、あああああああああイックううううっ!! ゆ、勇作殿っ!! ああああ勇作ッ、勇作ッ!! うあああああああああ!! ああああああイックううううっ!! ああああっ、ああっあっあっあっあっああああああああー!!」
 さらにこれでイけとばかりに口を使いむぎゅうっと亀頭を潰されたことで、尾形は頭を真っ白に飛ばしてしまい、ちかちかちかっと眼の前が光ったと思ったら怒涛の快感が押し寄せてきて、あられもなく絶頂へと達してしまう。
「ああああああっ!! うあああああああああああー!! あああううううううイってる、イってる!! うあああああああ!! はああっ、はあああああああ勇作ッ、あああああ勇作ッ!! 勇作ぅっ!! だめっあああああああー!!」
 ザーメンが飛ぶたびに、快感がぶわっぶわっと下半身に湧き上がり、腰が勝手にビグビグと跳ねてしまう。
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