待チ焦ガレ


 そして前を開かれると、ぶるんっと勢いよく尾形の興奮し切ったペニスが暴れ出して勇作の美麗な顔を打ち、先端はもはやカウパー液でぐしょ濡れで、テカテカと薄暗闇の中、灯りを反射して淫猥に照り光っている。
「これが、兄様の陰茎……でっかい……やらしい色してます。でも、かわいい……」
 勇作は愛おしそうに亀頭を手で包み、緩く扱き上げながら早速舌を這わせてくる。先端に舌を寄せ、優しいタッチでべろっと舐められ、あまりの快感に勝手に腰が浮いてしまい、勇作は口角を上げながら尾形のペニスの先端をじっくりと舐めてきて、そのあまりの淫猥さ加減に勝手に顔が熱くなる。
 それほどまでに勇作の表情には艶があり、色気ムンムンで愛おしそうにペニスを愛する姿は見ていても圧巻だ。圧倒的にエロスが勝っている。
 しきりに勇作は尾形と目線を合わせたがり、少しでも逸らそうとするとすぐに新しい刺激を与えて、視線すらも逃さないとばかりにペニスを愛撫してくる。
 何度もペニスにキスを落とし、ちゅっと先端に唇をつけてカウパー液を吸い出して飲み下したり、たったそれだけの愛撫でも充分に感じてしまう。
「兄様、顔真っ赤っか。気持ちイイですか? これでいい? それとも……」
 先端に口をつけたと思ったら、ぬるっと一気に亀頭が勇作の口に飲み込まれ、舌が縦横無尽に先端に這い回り、あまりの気持ちよさについ大きな声が出てしまう。
「うああっ!! あああっ、あああっ、うううっ、んっんっ、ああっああっあっ! ゆ、勇作殿っ!!」
 そのまま先端だけを咥えられたまま細かくストロークされ、快感がぶわっぶわっとペニスから湧き上がっては尾形を追い詰めてくる。
 ノーハンドのまま、尾形の下腹を手で撫でてきたりもして、快感は倍増しだ。
 そしてストロークしている間にもちらちらと尾形に視線を送って来て、感じている様を見ては勇作も興奮しているようで、息が荒くなってきている。
 深く咥え込んだと思ったら、浅く亀頭だけを口に入れてもぐもぐ動かしたり、カリに歯を少しだけ当てて動かしてみたりと様々なテクニックが素晴らしく気持ちがよく、自分が教えていないことまでやってのける勇作は既にエロスの権化と化していて、特にカリが気持ちよく、若干の痛みと共に与えられる快感がまたものすごく、カリを責められるたびに腰が勝手に跳ねてしまう。
「ああっああっ!! あっあっあっあっ!! んっんんっんっんっんっんっ、ああ、ああっ、ゆ、さく、どのっ……ああああああ!!」
 一旦、のど奥まで深く咥え込んだと思ったら、どろっと大量の唾液と共に勇作がペニスから口を放し、その視覚的エロスに身体がまた熱くなってしまう。
 どう見ても、エロが過ぎる。
 勇作は満足そうに笑みながらペニスを手で扱いていて、唾液とカウパー液で塗れたそれを愛おし気に擦ってくる様は見ていても淫猥でそして、何故かとてもきれいに見える。
「あ、はあっはあっはあっはあっ、ゆう、さく、どのっ……は、あは、はあっはあっ」
「兄様、気持ちイイですか? すごく、感じているみたいですが。兄様から出た汁、美味しいです。すごく、助平な味がして好きです。だからもっと、私にください、兄様の……」
 言葉を切ったと思ったら、ぬるりっと亀頭を口に入れ、ぢゅるるるるっと勢いよく吸われてしまい、勇作ののどが勢いよく何度も上下し、それが終わると教えてもいない裏筋を、舌を出しつつ丁寧に舐め始める。
 上から下へ、丁寧に舐められてしまい、もはや悶絶の尾形だ。
 またその時の勇作の顔がいやらし過ぎる。尾形を窺うように上目遣いで見つめながら舌を動かす様はエロスでしかない。
 そのうちに大胆に口に咥え込むようになり、少し早めのストロークが始まる。
 たっぷりの唾液で湛えられた咥内は滑りがよくて、適度な刺激が気持ちイイ。
 その間にも、手は尾形の身体を這い回っており、腕を伸ばされ乳首に触れられると二点責めになり、これも快感が強い。
 快感に弱い身体だと分かっていたが、この二点責めは反則だ。感じてしまって仕方がない。
 それでも勇作は容赦なく責め立ててきて、さらに尾形を悶えさせる。
 すると今度はサオを扱きながらカリと亀頭までもを責めてきて、出したくもない恥ずかしい声が出てしまう。
「ああっ!! あっああっああっ、あっあっあっあっ!! んっあああああ、だめっ、あぁっ……!! ゆ、さくどのっ、ああっうあああああ!! 気持ちいっ、気持ちいっ!!」
「んんっ……兄様気持ちイイ……? イイからそんな声出すんですか……? 助平兄様……」
 すっかりエロモードに入った勇作の色気は凄まじく、下を見ると勇作が笑みながらちゅっと亀頭にキスを落とし、その笑みの形のまま、ペニスが勇作の口に飲み込まれていく。
「ああっああっ!! ああっああっ!! んっんっ、あっあっ!! ああっああっ、勇作殿ッ!!」
 根元を扱かれながら亀頭を口に含まれ、ストロークされる快感というのはあまりそういった店でもしてくれる女はいなかったが、明らかに勇作はべつだ。
 心底から尾形のペニスを愛そうとしてくれている。その気持ちが、何故か交わっているペニスから伝わってくる。
 兄様のためなら、そういう勇作の心の声が聞こえてきそうな熱の入り具合に、尾形の乱れも止まらない。
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