待チ焦ガレ


 すると勇作が慌てたように尾形の手を握るが、それを振り解いて布地を身体から剥がすと、ぷるんっと勃ったペニスが顔を出し、ピクンピクン揺れるそれからは既に先端からカウパー液が滲み出しており、尾形がそれを眼にしたことで興奮したのか、じゅわっとさらに大量のカウパー液が溢れ出てきて亀頭をぐっしょりと濡らしていく。
「どうしました、勇作殿。これはどういうことでしょう? ガマン汁でぐしょぐしょですよ、先っぽ」
「あ、あにさまっ……!!」
 泣き出しそうな震える声で名を呼ばれ、尾形は笑みを浮かべながらガマン汁滲む先端に舌を置き、ゆっくりと恥汁を舐め取っていく。
 男のモノを咥えるのはこれが初めてではないので、特に抵抗はなく、どころか勇作のペニスというだけで、どこか興奮してしまう自分もいて、そんな自分に呆れながらも勇作の反応を見るのが愉しくて仕方がない。
 そのままぺちゃ……ぺちゃっと先端だけを舐めると、勇作が悩ましげな声を出した。その声にも興奮してしまう。
「は、あっ……や、待っ、待ってください兄様いけませんっ!! あっあぁっ!!」
「なにがいけないんです? 俺が勇作殿のチンポを咥えるのがそんなにいけない? もう今さらでしょう? それより、愉しみませんか。俺と、勇作殿の二人だけの秘密にして、もっと乱れてください。見てみたい、勇作殿が喘ぐところ」
「あ、はっはあっはあっ、あに、さまっ……!! んんんんっああああああっ!!」
 今度こそ亀頭ごと口に入れると、勇作の身体がビグビグビグッと跳ね、派手な喘ぎ声が耳に届く。足もついでにビクつき、さらに大量のカウパー液が溢れてきて、それはすぐに尾形の口のナカに溢れ、飲み下すのも大変だ。自身の唾液もそれに合わせてじゅわっと滲み出てすぐに咥内は二人分の体液でいっぱいになる。
 勇作のカウパー液は少ししょっぱく、それでもクセになる味で、ぢゅるぢゅると吸うとさらに鈴口から新しいガマン汁が溢れたため、のどを鳴らして口に溢れた体液を飲むと、何となく満足めいた気分になったので、それに気を良くして亀頭部分だけをストロークするように出し挿れすると、ビグビグと勇作の身体が跳ねる。
「あっあっ!! 兄様っ、あにさま、あっああっ!! ああああああ!! や、だめです気持ちイイッ!! あっあっ、い、イイッ、イイッ、ああああああああ!!」
 蕩けそうに甘い声を出すと思う。
 もっとその声が聞きたくなり、カリに指を引っ掛けくりくりと捻りながら亀頭を上顎と舌で潰すように刺激してやると、ビッグンと大きく勇作の身体が跳ね上がり、次いで感じすぎているのだろう大きな声が部屋に木霊する。
「ああああああっ!! ああっああっ、うっあっ、んああっ!! やっだ、あっあっ、兄様、あにさまっ!!」
「なにがいやなんです? ココ、こんなにしておいてなにがそんなにいやなんでしょうね。こんなにデカくなったコレ……どうして欲しいですか? 言ってみてください。勇作殿から聞きたい」
「だ、だめです、言えませんっ……!! 許してください、兄様っ……!! な、何て言ったらいいのか分かりません」
「ふうん……」
 尾形は勇作のペニスを持って揺らしながら少し考える。男はイってしまえば冷めてしまうし、かといってこのまま舐めさせるのも酷な気がする。
 では、ルールを設けることにする。その方が尾形も愉しい。別の意味で、の話だが。
「では、勇作殿。達したくてたまらなくなったらイクと言ってください。イクというのは精液が出るという隠語のようなものです。イク、と言ってくれれば俺も考えます」
「い、いく……? よく分かりませんが、イク、ですね。分かりました。出そうになったらじゃあ、イクと」
「はい、イクと言ってください。では、口淫続けますね。気持ちイイでしょう、俺の口は。イイならイイと言葉にしてください」
 勇作は言葉なく、真っ赤な顔をして眼に涙を溜め、こくんと頷く。そして、尾形が改めてペニスを握り直すと、ゆっくりと淫乱モードに顔が変わり、漏れ出る色気を醸し出しながら尾形を見つめ始めた。
「あ、はあっ……あにさま……」
 目線を合わせたまま、ぐしょ濡れになった先端に舌を這わせると早速、勇作が熱い吐息をつき始める。
 イかせることが目的ではないので、さらに指南のつもりで自分がしてもらって嬉しいことを重点的に仕掛けることにする。イかせたら完全にイかせ損になる。
 性欲処理したいのは尾形とて同じなのだ。だとしても、少しは愉しみたい。焦らせるのもまた一興だ。
 先端に口をつけ、ゆっくりゆっくりと亀頭を飲み込んでいく。カウパー液のぬるつきもあり、かなり滑るがそれでも極力時間をかけて口に入れ込んでいくと勇作が焦れたような浅く熱く呼吸を始めた。
「あっあっ! あにさま、兄様っ! あっあああっ!! あにさまぁっ!!」
 そのままぬるんっと亀頭全部を飲み込み、口のナカで舌を縦横無尽に這わせてやる。先端のくびれに舌を挿れ込んだり、鈴口を尖らせた舌先で抉るように穿ったり、亀頭全体をしゃぶるような形で舌でくまなく舐めしゃぶってやると、大量に溢れ出すカウパー液。
 これは、かなり感じていると見た。
 溢れ出た体液を飲み下しつつ、今度はサオも飲む勢いでストロークしながら徐々に根元へ向かって咥内へと招き入れていく。
「ああっああっ!! はあっはあっはあっはあっ、兄様、あにさま、あにさまぁっ!! あっああっ!! うっく、あに、さまっ……!! ああああああ!! きっ、気持ちいっ!!」
 のど奥までペニスを咥えると、狭くなった場所で亀頭を潰すようにストローク。これをされると最高に気持ちがイイ。
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