さらには足の裏も使い、主に亀頭を刺激してやることにする。というより、そもそも亀頭しか足でいじることはできない。
　ぬるつくその体液を足の裏へと塗し、ぬるぬると撫でるように足を動かしてやると月島の身体が徐々に震え出し、口の方も疎かになってきている。
「こら、月島。口はどうした、止まっているぞ。気持ちよくしてくれるんじゃなかったのか？」
「んぶううっ……！！　うっうっ、うっくうううう！！　うぐうっ……！！」
　ゆっくりとストロークが再開され、それはすぐに激しさを増し、ぬぷぬぷと音を立てさせながら頭が前後し、バランスを取るつもりで月島の両手を持ち、恋人繋ぎにしてばんざいするように腕を伸ばすと、今度はノーハンドでストロークを始め、夢中になっているその様を見つめながら、鯉登はまた足を伸ばして月島のペニスいじめを始める。
　そこは既にカウパー液でぐしょ濡れになっており、足の裏全体ですりすりと擦ってやると、またごぷっと大量のガマン汁が溢れ出す。次は足の先を使い、亀頭を包んで足の指に引っ掛け、ぬめりでずるんと滑るのをいいことに、何回も繰り返してその責めをしてやると、とうとう月島の瞳に涙が盛り始め、上目遣いで鯉登を見てくる。
「そんな顔をしたってだめだぞ。お前は私の足で気持ちよくなれ。それに、また口が疎かになっている。気持ちよくしてくれるというのは嘘だったのか？　ん？　月島ぁ」
　足指でぬるぬると先端を嬲ってやると、とうとう泣きが入ったがこの様子がやけに鯉登の嗜虐心を煽ってしまい、後頭部をさらにペニスに近づけるようにして引き寄せ、足コキを激しいものにさせる。
「んぐううっ！！　ふぐっ、ふぐっ……！！　うぐうううううっ！！　うぐ、うぐ、うんぐうううっ！！」
「口を疎かにするな。舐めろ月島」
　すると、舐めはしなかったがのど奥でペニスが潰され、思わぬ快感につい足が止まってしまう。
「うぁっ……！！　つ、つきしまっ……！！」
　まるで反撃とでも言わんばかりにひたすらのど奥で感じる亀頭を何度も潰されてしまい、その快感に耐え切れず、無理やり月島の頭を離して後ろに倒れると、口から唾液をだらりと垂らした月島が、何とも言えない、まるで凌辱された女のような顔をして鯉登を見てくる。
「なんだ、その眼は。気持ちよかったのだろう、お前は。だったらそんな顔をするんじゃない」
「く、苦しかったんですよっ……！！　ひ、ひどいっ……！！　こんな、ことするなんてっ」
「悦んでいたじゃないか。だったら、そのやらしい体液はなんだ？　感じている証拠じゃないか。私の所為にするんじゃない！」
　そう言って、がばっと起き上がって月島に突撃し、後ろ頭に手を回して唇を無理やりに奪う。
　当然いやがられるが、お構いなしに咥内へ無理やり舌を挿れ込み、蹂躙する勢いでナカをベロベロに舐めてやると息を乱しながら月島が応戦してきて、舌と舌とを擦り合わせながら溢れる唾液を分けて飲み下し、また舌を絡めて互いの何かを奪うような、そんな激しい口づけを交わしつつ、鯉登の手も月島の手も休むことなく互いの身体を撫でたり擦ったりと、忙しく動く。
「んあっ、んっんっんっんっ、はあっはあっ、おと、の、しんっ……！！　はああっ……！！」
「はあっはあっ、挿れるぞ、つきしま。覚悟はいいか」
　返事も聞かず、またしても無理やり月島の唇を奪った鯉登はぐりぐりと唇を押しつけ、最後にぢゅうっと音を立てて吸いながら唇を離すと、月島も負けず嫌いの血が騒いだのか同じように口づけてきて、鯉登の唇を舐めたくった後、ぢゅるっと音を立てて唇を吸われて離れていくその顔は欲情に濡れていて、その顔のあまりのいやらしさにのどを鳴らすと、いきなりだった。
　鯉登の両肩に月島の手がかかったと思ったら、そのまま引かれ体重を後ろにかけて月島がベッドに背を当て所謂、正常位の体位になって、自ら足を開きＭ字体勢で一緒に倒れた鯉登を流し目を使って見つめてくる。
　思わずのどが鳴ってしまうほどの淫らさに、興奮が隠し切れない。
　早速、勃起して痛いくらいのペニスを月島の陰部に擦り付けながら挿れるタイミングを窺う。
　いつでも挿れてもいいと思うと、ついいつ挿れてしまおうか迷ってしまうところがある。
「ん……挿れて、くれないんですか……？　早くっ……！！　焦らしはいやです」
「分かっている！　私にも考えがあるのだ！」
「どんな、考え……？　あなたにどんな考えがあるっていうんです」
　そう言った月島は、アナルを指を使って開き、自分でその窄まりがヒクついているところを見せつけてくる。
　もはやたまらない。
　鯉登は乱暴に月島の両手を退け、ピタリとアナルへとペニスを宛がい、腰を使ってずんっと一突きしてみると、月島が背を海老反らせ悦ぶ。
「あはああっ！！　ああっああっ！！　太いっ、太いのがっ！！　あああああああナカ、ナカにっ！　あっあっあああああああー！！」
「いくぞ、いくぞ月島！！　なるべくゆっくり動いてやる。いいなっ？」
「はあっはあっ、んっんっ……は、はいっ……馴染むように、ゆっくり……ゆっくり」
　ずぶずぶとナカへナカへとペニスを埋め込んでいくと分かる。かなりの締め付けと熱さ、そして腸壁の襞など、ペニスで感じる情報すべてが快感となって鯉登に先を強いてくる。