kisses


 見たことも無いようなその妖艶な笑顔に、つい釘付けになってしまうと、うっとりと月島が歌うように言葉を口にする。
「挿れて、くれるんですね……嬉しい」
「お前怖がっただろう、今さっき。顔で分かる。無理しなくていい、怖いなら怖いと言え」
「違います、怖いんじゃなくて……いえ、怖いかもしれません。自分がどうにかなってしまうかと思うと、それが怖い……」
「大丈夫だ、無茶はせん。優しく、抱いてやろう。さて、枕を腰の下に敷いて……」
 枕を持ち出して強引に月島の腰の下へと捻じ込むと、何もかもが丸見えの状態になり、月島が咄嗟に足を閉じようとしたのが分かり、優しくゆっくりと開いてやると、どうやら分かったらしい。足を閉じるのを止めるどころか、自分から大きくM字に開いてくれ、やりやすくなった状態で早速、小瓶の蓋を開けて油を指に塗りつけ、人差し指には特にたっぷりと取り、月島の秘部へと指を触れさせ、硬く締まった窄まりに丁寧に油を塗りこめていく。
 シワの一本一本を伸ばすようにしてしっかりと塗りたくると、そこでだんだんと緩んできたのが分かったので、もう一度油を足すつもりで人差し指に大量に油を塗り、早速アナルへと指を差し挿れる。
「うあっ!! あ、あ、ああっ、ああああああああああー……!! ああああっ、あああううううっ!!」
 未だ指の爪の辺りまでしか食い込ませていないのだが、月島は苦悶の表情を見せ、逆手でシーツを握りしめ、元々赤かった顔をさらに赤くして歯を食いしばっている。
 だが、ここは耐えてもらわねばならない。
「すぐだ、月島。すぐにイイトコロを見つけてやる。イイコだから待っていろ。すぐだぞ、月島」
「う、う、うっ……はや、早くっ……!! 苦しいっ……!!」
 だが、ここで焦ってはならないのは分かっている。
 ゆっくりと人差し指を奥へ奥へとピストンを加えながら飲み込ませてゆく。
 しかし、相変わらずすごい締まりだ。指が食い千切られそうな、そんな締まりをしている。その締まりを掻い潜り、時間をかけてじっくりと指を胎内へと埋め込んでいく。
 指が熱くて燃えそうだ。そのくらいに月島の中は熱く、そして締まりがすごい。今からここに、自分のペニスを埋め込んでいい。
 そう考えるだけでイってしまいそうに興奮する。
 顔に血が上るのを何とか抑え、ゆっくりと人差し指すべてを咥え込ませ、そのままピストンを加えつつ、引いていくことを何度か繰り返すと、アナルがだんだんと緩んで指と馴染むのが感じられたため、二本に指を増やし、穿っていく。
 孔のぐるりを拡がすようにして大きく円を描くように動かしてみたり、またしてもピストンを加えながら二本の指でアナルを徐々に拡げていく。
「あ、はあっはあっはあっはあっ、んっ、はあっ……な、なんかっ……気持ちいっ……!!」
 今その言葉が聞ければ上等だ。
 さて、そろそろ前立腺、所謂Gスポットを探していじってやらないと月島がいくらなんでもかわいそうだ。これでは延々と苦しみが続くだけなので、思い切ってもう知ってしまっているGスポットの位置に指を持って来て、胎側にくいっと折り曲げてやり、少し指の腹で擦ってやると、途端だった。
 月島の腰がビッグンと大きく跳ね上がり、次いで激しい喘ぎの声が耳を劈く。
「うあっ!! ああああああっ!! ソコッ、ソコッ、ソコぉっ!! やっあっ、き、気持ちいっ!! 気持ちイイッ!! や、だめ、あっあっあっあっ、やああっ!! おとのしんっ!!」
「ははあ、ココだな? お前のイイトコロは。このしこった塊、コレだ……! 悦べ月島っ! これでお前も天国行きだ。じゃあ、ココをこうして指で……」
 見つけたクルミ大のしこりは指で触っても分かるほどにしっかりと硬くなっており、ソコを二本の指で振動を送るように動かしてやると、狂ったように月島が喘ぐ。
「うああああああっ!! あああっ、あああっあっあううううううっ!! うぐうっ、うあああっ!! ああっああっ、や、だっ……ああああ気持ちイイイイイイイッ!! イイッ、あっあっイイッ、イイッ!! はあっはあっ、おとのしん、音之進っ!! ああっああっ、音之進ッ!! やっあっ!! おと、おと、おとのしんっ!!」
 必死になって自分の名を呼び続ける月島が愛おしく感じる鯉登だ。ここまで飛んでくれると責めている側としては嬉しいことこの上ない。
 さらに飛ばしてやるべく、Gスポットを撫でる指の動きを速めてやるとそれはそれで違う快感が手に入るらしく、また同じように激しく声を出し始めた。
「はあああっ!! あああっああああああっ!! やあっやあっ!! やああああああっ!! あっくうううう、気持ちイイッ!! イイッ、イイッ、ああああイイイイイイイイイイイ!! はああっ、はあああああああー!!」
 M字に開いている足がビックンビックン感じるたびに跳ね上がり、胸をしきりに上下させて荒く息を吐いて感じている月島の姿は普段を考えるとまるで違った人間に見える。
 それほどまでに感じているということなのだろうが、ひたすら快感に身を任せている姿というのはここまでそそられるものだったのだ。
 月島限定だが。
 さらに責め立てるべく、指を三本に増やしひたすらピストンしてやると、アナルもかなりの緩みを見せてきて、すんなりと指が入ってしまうようになる。
 Gスポットも忘れずに優しく擦ってみたり、振動を与えてみたりと様々な工夫で月島の官能と快感を引き出していく。
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